「J-REIT」についての解説
不動産に関する重要キーワードを、日本AMサービス堂下代表が分かりやすく解説!
キーワード「J-REIT」とは・・・
Japan Real Estate Investment Trustの頭の文字を取ってJ-REIT(ジェイ・リート)と言います。
直訳すると「日本」「不動産」「投資」「信託」で不動産投資信託です。投資信託というとわかりにくいと思いますので、投資信託の仕組みを簡単に説明すると、投資家の方から資金を集めて、その資金に基づきさまざまな資産に投資を行い、投資した資産から発生する売却益や配当益を投資家に分配する仕組みです。
つまりJ-REITはこの資金で不動産に投資を専門に行う投資信託です。一言に不動産投資をすると言っても投資対象はさまざまで住宅型、オフィス型、商業型、物流型、ホテル、病院等があり、それぞれの不動産投資信託に特徴があります。
また投資対象の不動産によってリスクが違うのは言うまでもありません。J-REITは他の事業会社と違い、不動産から得た収益を分配するためだけに運用されているため、税制上の優遇を受けているのも特徴です。
堂下代表の一言
リーマンショック以降、J-REITの価格指数は大幅に下がりました。上場不動産投資信託は有価証券という事もあり、不測の事態が発生すると、大幅に値下がりすることあります。これは現物不動産と大きな違いとして流動性と言われるものです。流動性は「売却したい時に売却ができる」度合と考えて頂くとわかりやすいです。
現物不動産の場合、明日売却とはなりませんが、不動産投資信託は市場が開いていれば明日売却をすることできてしまうというわけです。その結果、リーマンショックの際に売られてしまい、大幅に値を下げました。大幅に下がったJ-REITの指数ですが、実は今ではあの時の底値から約7倍の水準で推移しています。
現物不動産であれば7倍という数字はバブルの時しかありえないですが、有価証券だからこそあり得る水準なのです。実は私もこの上げ相場で利益を上げた一人でもあります。不動産はうまく利用すれば良い資産ですので、皆様もお持ちの資産を賃貸にしろ、売買にしろ、タイミングや市場を見て判断をする様にして下さい。
リビンマッチ編集部より
J-REITはわずかな資金で投資が始められるように、不動産を証券化しています。堂下代表が言うように、この証券化によって「流動性」が生まれ、活発的な不動産証券の流動はメリットにもデメリットにも繋がることは上記にあるとおりです。
また、J-REITは当然不動産運営における「賃料収入」が配当のベースになっているので、不動産の種別によっては景気の変動などに大きく影響されます。また地震などの自然災害もリスクの要因となることがあります。
「投資」においてリスクというものは必ず存在しているものですが、J-REITの場合証券化されているとはいえ、投資対象はあくまでも「不動産」です。その点を意識して投資活動を進めましょう。
(どうした よう)
日本AMサービス代表。
不動産の賃貸・売買仲介業務から高級不動産の管理業務、不動産ファンド業務を経て日本AMサービスを創業。
宅地建物取引士や不動産証券化協会認定マスターなど数々の資格を有する。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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