戸袋

（トブクロ）

戸袋は雨戸や引き戸を収納するための造作物であり、和風建築において一般的です。これらは使用しない時には見えないように収納されます。

しかし、現代の建築では雨戸よりもシャッターを選択する傾向があり、これが一部で戸袋の使用方法に変化をもたらしています。それでも、引き戸の収納としての戸袋は室内での利用において、利便性や安全性を向上させるための工夫が施され、再評価されています。

戸袋には、縁側に設置されるもの、妻板戸袋、柱建戸袋など、様々な種類があります。その構造は設置される雨戸や引き戸の数や種類に応じて異なり、和風建築の機能性と美しさを兼ね備えています。これらの戸袋は、室内外の空間を効果的に使うための知恵と技術の結晶であり、現代建築においてもその価値が見直されています。