鉄筋コンクリート(RC)造の工事の工程について
RC造は、高い耐久性、耐火性、耐震性などの機能を兼ね備え、マンションなどの幅広い建物に使われている構造です。
どのような作業工程でRC造の建物が完成していくのでしょうか。
基礎工事
RC造は鉄筋とコンクリートを使用することから、建物が重くなってしまします。
そのため、建物の土台となる地盤をしっかり構築する必要があると言えます。
支持地盤となる部分に到達するまで、地面にドリルで穴を空けて杭を打ち付けることで、地面と建物をしっかり繋げます。
正しく杭が打たれているかをチェックしながら慎重に進めないと、建物がどんなに丈夫でも意味がないため重要な工程です。
次に基礎部分の土を掘り起こした後、底面を均一にするため、均しコンクリートと呼ばれる作業を行います。
基礎鉄筋をくみ上げた後、コンクリートを流し込み基礎部分を完成させます。
躯体工事
建物の土台となる基礎が完成したら、柱や壁、床といった建物の本体となる躯体工事に入ります。
建物の骨組みとなる鉄筋を配置していき、コンクリートを流し込むための枠組みを作ります。
配筋状況、鉄筋を覆っているコンクリートの厚さがどのくらいになるのか(かぶり厚さ)の状況などを確認し、鉄筋部分の清掃も行います。
躯体がしっかり組み上がっているかの確認作業を怠ると、当初設計した時の耐震性や耐久性等が得られない可能性が出てくるため、しっかりと確認を行います。
仕上げ工事
建物の全体像を作る躯体工事が終わったら、仕上げ工事に入っていきます。
壁に貼るクロスやフローリング部分を仕上げる工程は、内装工事の段階で貼り付けられます。
またこれらを貼り付ける前に、断熱材を敷いたり、二重床施工したりすることで遮音性を高める工程もここで行われます。
これらの工程は、内装面からもRC造の特長を最大限に活かすための作業として必要不可欠です。
また外装工事では、外壁の塗装やタイル貼りを行い、その建物の景観を作り上げていきます。
最後に、エントランスをはじめ、建物の外回りや周辺域の塀、植物を植えたりなどの外構工事を行います。
RC造における建築期間の目安
RC造の場合、10カ月程度の建築期間を要するとされています。
これは、最低規模の建物の場合であって、階数や部屋数が増えれば増えるほど工事期間は伸びます。
なお、工期が短ければ良いということはありません。
コンクリートが固まるまでの時間は十分に待たなければいけませんし、工程が順調に進んでいるかを点検する時間も必要です。
RC造の建築工程のおおまかな流れは上記のとおりです。
RC造で建物の建築を検討している場合は、作業の流れが記載された工程表にしっかり目を通し、建築期間中は進捗状況を確認するようにしましょう。
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