愛知県知多市へ移住しよう！地域の特徴や魅力、支援制度を徹底解説

愛知県知多市は、名古屋市中心部から南へ約20km、知多半島の北部に位置する伊勢湾に面したまちです。名古屋駅へは約30分でアクセスできます。また、知多半島の丘陵地にあり、豊かな自然にも恵まれています。そんな知多市の特徴や魅力、支援制度を見ていきましょう。

知多市の特徴

知多市は中部地方の中心都市・名古屋市の20km圏内と大都市圏でありながらも、知多半島の豊かな自然に恵まれたまちです。利便性と自然が共存した、ちょうどいい暮らし知多市では送れるでしょう。知多市にはどのような特徴があるのか紹介します。

近隣・遠方へのアクセスが良好

知多市内には東西に名古屋鉄道（名鉄）が通り、市内の駅から名古屋駅までは約30分でアクセスが可能です。また、中部地方の空の玄関口・中部国際空港へも、名鉄で20分弱です。

市内に高速道路は通っていませんが、車で最寄りのインターチェンジまで15～30分でアクセスできるなど、遠方へ行きやすくなっています。なお、2027年には中部国際空港と伊勢湾岸自動車道を結ぶ、西知多道路が開通し、市内にインターチェンジができる予定です。

自然が豊かな丘陵地

知多市は知多半島の北部にあり、なだらかで自然が豊かな丘陵地が広がっています。2020年度の年間平均気温は約16.8℃、年間降水量は約1,300mmと、日本の平均的な気候です。

市の東部にある人工池・佐布里池（そうりいけ）の周辺は、市民の憩いの場になっています。ほかにも、地元のボランティアの手によって整備された「ちたの竹林」など、市内には多くの自然が残っています。

伝統文化が息づくまち

知多市では伝統芸能が受け継がれていて、国指定重要無形民俗文化財に指定されている尾張万歳（おわりまんざい）や愛知県指定無形民俗文化財の朝倉の梯子獅子（はしごじし）などを見られます。

尾張万歳は鎌倉時代から続いており、毎年元旦に尾張八幡神社で門付（かどづけ）、三曲（さんきょく）、御殿万歳（ごてんまんざい）などの演目が行われます。朝倉の梯子獅子は慶長3年（1598年）にはじまった演目で、高さ9mのやぐらの上で演じられる獅子舞はスリル満点です。

工業地帯と住宅地を分けるグリーンベルト

知多市の沿岸部には臨海工業地帯が広がっていますが、グリーンベルトと呼ばれる森が住宅地と工業地帯を分けています。このグリーンベルトは幅およそ100m、全長およそ6kmにわたる緑地帯で、さまざまな生物や植物が生息しています。

工業地帯と住宅地を分離する役割だけではなく、グリーンベルトで知多市と企業が共同開催する自然調査帯という環境学習講座を行ったり、NPO、大学、企業、自治体が協働する生態系ネットワーク協議会の活動拠点になっていたりします。

知多市のおすすめスポット

知多市の観光スポットは、海を楽しめる新舞子（しんまいこ）エリア、歴史を感じられる岡田エリア、自然と触れあえる佐布里エリアの3つの地域に集まっています。この3つのエリアをはじめとした、知多市のおすすめスポットを紹介します。

新舞子マリンパーク

知多市沿岸部の新舞子は、明治時代から別荘地として栄える海辺のリゾートエリアです。なかでも新舞子マリンパークは、名古屋から一番近い海水浴場として人気のスポットになっています。

常設のビーチバレーコートや芝生広場、バーベキューハウス、ドッグランなどがあり、年間を通して多くの観光客や市民が集まります。夏ごろには、花火大会やマリンスポーツの大会が開催されるなど、イベントも豊富です。

岡田の古い街並み

岡田地区は江戸時代から知多木綿（ちたもめん）の産地として栄え、いまでも当時の古い街並みが残っています。道沿いには明治35年に建てられた知多岡田簡易郵便局、蔵の壁をかまぼこ状に漆喰（しっくい）で塗ったなまこ壁のほか、黒板塀や土壁など、趣のある風景が広がっています。

手織りの体験施設や知多木綿のアンテナショップもあり、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。

佐布里池

佐布里は臨海工業地帯などに工業用水を供給する、愛知用水の貯水池・佐布里池を中心とするエリアです。池の周辺には約6,000本の梅が植えられ、毎年2月中旬～3月中旬にかけて行われる佐布里池梅まつりには、多くの人々が集まります。

また、春の梅だけではなく、初夏の藤、秋の紅葉、冬のバードウォッチングなど、四季の変化を感じられるスポットです。

旭公園

旭公園は老若男女が自然やスポーツを楽しめる公園です。敷地内には冒険広場やちびっこ広場、せせらぎ川といった子どもが遊べる場所のほか、テニスコートやグラウンド、体育館などが整備されています。

公園の西に隣接するちたの竹林では約200mにわたる竹林を散策でき、フォトスポットとしても人気です。クリスマスにはライトアップが実施され、幻想的な風景が広がります。

JERA知多電力館

JERA知多電力館（ジェラちたでんりょくかん）は臨海工業地帯にある、知多火力発電所を紹介する施設です。館内の展示物を通して、電気エネルギーを楽しく学べるでしょう。予約をすれば、火力発電所の見学が可能です。

知多市の移住支援制度

知多市は移住者が安心して新しい生活をはじめられるように、さまざまな支援制度を整えています。知多市に移住を考えている方に向けて、「子育て」「就業」「住宅」の3つのカテゴリーに分けて、知多市が提供している支援制度を紹介します。

子育て支援

知多市では子育てをサポートするため、さまざまな子育て支援制度を用意しています。子育て世帯が利用できる給付金や優待カード、医療費の助成を紹介します。

出産・子育て応援給付金

知多市では出産・子育て応援給付金を給付し、子育て世帯の経済的な負担の軽減を図っています。支給金額は、1回の妊娠につき5万円、児童ひとりの出生につき5万円です。支給に際して、所得制限はありません。

参考：知多市「知多市出産・子育て応援給付金について」

はぐみんカード

知多市では子育て家庭優待事業の一環として、子育て世帯にはぐみんカードを配布しています。はぐみんカードは愛知県が実施している子育て支援パスポートで、全国にある協賛店舗・施設でカードを提示すると、商品代金の割引きやサービスなどの特典を受けられます。

カードを利用できるのは、18歳未満の子どもと保護者、および妊娠中の人です。

参考：知多市「子育て家庭優待事業実施中」

子ども医療

知多市は中学校卒業までの子どもの医療費を助成しており、保険診療による自己負担分の医療費が無料になります。入院時の食事代や、保険適用外のものは対象外です。2024年9月からは助成の対象が、高校生世代にまで拡大されました。

参考：知多市「子ども医療」

就業支援

知多市では就業に関する支援制度を用意しています。ここでは、就職についての相談窓口や創業のサポート、首都圏からの移住者が受け取れる交付金について紹介します。

創業者支援

知多市では、隣接する東海市と共同で、創業に関する相談やセミナーを実施しています。相談窓口やセミナーでは、創業手続やビジネスプラン・資金計画の立て方、補助金の申請方法などを相談できます。

また、要件を満たすと、信用保証料の補助、株式会社設立時の登録免許税の軽減、日本政策金融公庫の融資要件の緩和といったサポートが受けられます。

参考：知多市「創業者支援について」

知多市首都圏人材確保支援事業交付金

知多市では首都圏からの移住者に移住支援金を支給しています。支給額は単身世帯が60万円、ふたり以上の世帯は100万円です。18歳未満の世帯員が帯同する場合は、18歳未満の世帯員ひとりにつき100万円が加算されます。受給の要件が細かく定められているため、よく確認しておきましょう。

参考：知多市「知多市首都圏人材確保支援事業交付金」

住宅支援

知多市では住まいに関する支援制度も用意しています。どのような支援制度があるのか、移住を検討するにあたって確認しておきましょう。

知多市空き家バンク

知多市は知多市空き家バンクを開設しています。空き家バンクとは、所有者が賃貸や売買を希望している空き家の情報が掲載され、空き家を貸したい人・売りたい人と、利用したい人とのマッチングができるサービスです。

空き家バンクでは専門知識を持った宅建業者によるサポートを受けられるため、安心して空き家探しから契約まで行えるでしょう。

参考：知多市「知多市空き家バンクについて」
参考：知多市空き家・空き地バンクポータルサイト

住まい手サポーター制度

住まいに関する疑問や悩みについて、住まいの専門家の住まい手サポーターに相談できる制度です。インターネットなど閲覧できる住まい手サポーター名簿から住まい手サポーターを選ぶと、無償で相談を受けられます。名簿の活動地域や、専門区分、得意分野などから、自分に合った住まい手サポーターを選べます。

参考：知多市「住まいに関する各種お知らせ」