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リースバックで後悔!よくある7つの失敗例と回避策!向かない人の選択肢とは?

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リースバックで後悔!よくある7つの失敗例と回避策!向かない人の選択肢とは?

リースバックなんて選ばなければよかった…。自宅に住み続けながら売却できる便利な制度として注目されるリースバックですが、内容をよく理解せずに契約してしまうと、後悔につながります。

家賃が想像以上に高い…」「買い戻しできなかった…」など、思わぬ落とし穴に後悔する人も少なくありません。

そこで、リースバックでよくある7つの失敗例とその回避策をズバリ解説。さらに、リースバックが向いていない人のための代替手段も紹介します。

リースバックを利用して本当に大丈夫?」と迷っている方は、契約前の最終チェックとして、ぜひ参考にしてください。

リースバックで後悔した!よくある事例とその対策

リースバックは自宅に住み続けながら家を現金化できる便利な仕組みですが、利用後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も多いのが現状です。ここでは、よくある失敗例とその対策について具体的に解説します。

普通に売却するより低価格で売った!と、あとで知った

リースバックを利用して家を売却したところ、実は相場より数百万円も安く売っていたことが判明し、後悔したという事例がよくあります。

原因の多くは、「急ぎでお金が必要だった」「住み続けられるなら安くてもいいと思った」といった心理状態で契約してしまうことです。さらに、査定が1社のみだったため、市場価格を比較する機会がなかったことも大きな要因です。

対策

リースバックで安く売ってしまった、と後悔しないためには、事前の情報収集と比較検討が大切です。急いで契約を進める前に、以下の点を押さえておきましょう。

  • 複数の不動産会社に査定を依頼する
  • 査定結果をもとに、相場価格と比較する
  • 売却価格と家賃設定のバランスを見直す

1社のみの査定では、適正価格を見極めるのが難しくなります。最低でも2~3社以上から査定を受け、周辺の取引事例とも比較することで、リースバックでも損しにくい売却が可能になります。

また、「家賃設定が市場に比べて割高になっていないか」にも注意しましょう。売却価格と条件のバランスをしっかり見極めることが重要です。

予想に反して短期間しか住めなかった

「ずっと住み続けられると思っていたのに、数年で退去を求められた」というケースは、リースバックの後悔の中で非常に多い意見です。

リースバックは「売っても住み続けられる」が魅力ですが、実際は1〜3年の短期契約であることがほとんどです。そのため、長期的に住み続けたいと考えている人ほど「話が違う」と感じてしまいがちです。

契約更新が保証されていなかったり、買い手側の事情で退去を求められたりすることもあるため、トラブルにつながりやすくなります。

対策

「売却後も長く住めると思っていたのに…」と後悔しないためには、事前の確認と準備が欠かせません。以下の点に気をつけましょう。

  • 契約期間と更新条件を確認する
  • 「定期借家契約」か「普通借家契約」かを確認する
  • 将来的な住み替えを前提に資金計画を立てる

リースバックの多くは「定期借家契約」です。定期借家契約の1番のネックは、契約期間終了後に借主の意思だけで更新ができないことです。住み続けたい期間が明確にある場合は、最初に普通借家契約が可能か相談しましょう。

また、契約終了後に住み替えが必要になる可能性を考慮し、早めに次の住まいの候補を探しておいたり、引っ越し費用を準備したりしておくと安心です。リースバックは「一時的な猶予」と捉えるのがよいでしょう。

自由なリフォームができなかった!個性的な改装はNG?

リースバック後、「自分の家だから好きにリフォームできる」と思っていたのに、実際は自由に手を加えられず後悔するケースがあります。

所有権が買い手に移っているため、リース契約の範囲でしか改装できません。特にプライベートシアターや特別な音響設備などの個性的な設備は、原状回復の対象になったり、退去時に撤去を求められたりする場合もあります。

さらに、このような個性的な改装は資産価値につながりにくく、需要が限定的なため、後々の売却にも不利になるおそれがあります。

対策

リースバックを選ぶ前に、どの範囲まで改装できるかを不動産会社に確認しておくことが大切です。後悔を防ぐために、以下のポイントを押さえましょう。

  • 契約前に改装の可否や制限を明記してもらう
  • リフォームは「万人受けする内容」にとどめる
  • 将来的に原状回復義務があるかどうかを確認する

特に、自分の趣味を反映させた内装は自己満足に終わりやすく、資産価値を下げる要因にもなります。どうしても手を加えたい場合は、壁紙や家具で雰囲気を変えるなど「取り外し可能な工夫」にとどめると安心です。

改装を自由に行いたい場合は、リースバックではなくそのまま自宅として所有できるよう、ほかの資金調達方法も検討しましょう。

家族や身内との関係が悪化してしまった

リースバックは自宅に住み続けられる反面、「家を売った」という事実が家族や親族との関係に影響することがあります。

特に、相続予定だった家を売却したことで「なぜ相談せずに決めたのか」と揉めるケースや、「子や孫の代まで残してほしかったのに」と不満が表面化するケースもあるのです。

また、親族間でお金の話が絡むと感情的になりやすく、信頼関係が崩れてしまうリスクも高まります。金銭的な判断が家族関係に影響を及ぼすこともあるため、注意が必要です。

対策

家族間のトラブルを避けるには、事前の説明と情報共有が欠かせません。家族が自宅の売却を知らずに、あとから知って驚くというパターンも多くあります。トラブルを防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

  • リースバックを検討している段階で家族に相談する
  • 売却理由と今後の暮らしについて説明する
  • 同居や相続予定の家族がいれば、納得してもらえるまで話し合う

ひとりで決めてしまったことで不信感を生むよりも、正直に話すことで家族が理解し、むしろ支援してくれるケースもあります。

リースバックは生活再建のための選択肢となりますが、その判断を支えるのは身近な人との信頼関係です。家族や親族には冷静に説明し、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

物価高などで家賃が高くなった

リースバックは家を売却して得た資金で生活を立て直せるメリットがありますが、賃貸契約となるため「家賃の支払い」が必要です。

昨今では物価高やインフレが進んでいる影響で、契約更新時に家賃が上がったり、最初から予想以上に高い家賃が設定されたりすることもあります。

売却によって住宅ローンの支払いからは解放されても、家賃負担が重くのしかかり、このまま住み続けられるのか不安になるケースもよくあります。

対策

家賃に関する後悔を避けるには、事前に家賃を確認し、将来の見通しを持っておくことが大切です。

  • 契約前に、家賃が相場に対して妥当か確認する
  • 契約期間と家賃の見直しタイミングを事前に把握する
  • 長期間住み続けるなら「定期借家契約」よりも「普通借家契約」を結ぶようにする

また、提示された家賃が高いと感じたら、交渉の余地があるか不動産会社に相談してみましょう。家賃が生活を圧迫するようでは、せっかくのリースバックも台無しです。

「長く安心して住める金額か」「万が一収入が減った場合も支払えるか」という点まで考え、無理のない契約を心がけましょう。

勝手に転売されて所有者が変わった!業者選びを誤ったかも?

リースバック契約後、自宅の所有権が知らないうちに第三者へと転売されていた、というケースも耳にします。売却した時点で所有権は買主に移るため法律的には問題がないものの、転売後に新しい所有者と賃貸契約の条件が合わず、立ち退きを求められるケースもあります。

このようなケースは契約内容の確認不足や、信頼性に欠ける業者を選んでしまったことが原因になることが多いです。

対策

このようなトラブルを防ぐには、契約前の確認と業者選びが何よりも重要です。

  • 所有権の転売に関する取り決めを契約書で明記してもらう
  • 一定期間の「再売却禁止」条項を入れられるか相談する
  • 実績や評判のある業者を複数比較して選ぶ

業者によっては、リースバック後すぐに物件を転売して利益を得ようとすることがあります。信頼できる業者であれば、長期的に賃貸として住み続けられるよう配慮してくれるため、口コミや実績の確認を必ずしましょう。

また、契約時には「どれくらいの期間住めるのか」「所有者が変わっても契約内容は引き継がれるのか」など、具体的な条件をしっかり確認しておくと安心です。必要であれば、弁護士や不動産の専門家に契約内容をチェックしてもらうのもおすすめです。

結局リースバックできなくて時間の無駄になった

査定を受けたり契約前の打ち合わせを進めたりしたものの、最終的に「リースバックができない」と業者に断られてしまうケースもあります。

たとえば、「希望価格と合わない」「築年数が古すぎる」「安定した家賃収入が見込めない」といった理由で、契約に至らないこともあるのです。リースバックを進めるためにせっかく時間をかけたのに無駄になった、と後悔する人もいます。

対策

リースバックを利用する前提で動いたのに途中で断られてしまうと、精神的にもダメージになります。そうならないためには、事前の確認と情報収集が不可欠です。

  • 事前に「リースバック対応可否」を確認する
  • 複数の業者に相談して、可能性を比較・検討する
  • 自分の希望条件(売却額・賃料・居住期間)が市場と合っているかをチェックする

査定を依頼する段階で、「この物件はリースバックに適しているのか」「どのくらいの条件なら可能なのか」を具体的に聞いておくことで、トラブルを避けやすくなります。

また、1社だけでなく複数の業者から意見をもらえば、より適切な判断ができるようになります。あらかじめ「リースバックできない可能性」も視野に入れながら、他の売却方法や資金調達の手段も並行して考えておくのが安心です。

リースバックで後悔しやすい人の特徴

リースバックは便利な仕組みですが、人によっては「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうこともあります。

ここでは、リースバックで後悔しやすい人の特徴を紹介します。当てはまる点があれば、しっかり対策しておきましょう。

リースバックのデメリットを受け入れてない人

リースバックは、住み慣れた家に住み続けられるというメリットがありますが、一方で「通常より安くしか売れない」「家賃が発生する」「リフォームや改築が自由にできない」といったデメリットもあります。

たとえば「まとまった資金が必要だからリースバックにしたのに、売却価格が想定よりかなり安くて驚いた」「住み続けられると思っていたのに、家賃が払えず退去になった」といったケースは、事前に仕組みを理解していなかったことが原因です。

契約後に、こんなに制約があるとは思わなかった、とならないよう、リースバックのデメリットもしっかり理解し、自分のライフスタイルや家計状況と照らし合わせて検討することが大切です。

自分ひとりだけで決めた人

リースバックは生活や家計に大きく関わります。家族や信頼できる第三者と話し合わずに1人で決めてしまうと、あとでトラブルになるケースがあります。

たとえば、「高齢の親の家をリースバックにしたら、兄弟に責められた」「配偶者に相談せず契約を進め、家賃の負担をめぐって揉めた」といった声もあります。

リースバックは金銭面だけでなく、家族関係にも影響を与える選択です。大きな決断だからこそ、家族や専門家と話し合い、同意を得たうえで進めることが後悔を防ぐポイントです。

契約する業者を比較しなかった人

リースバックは、不動産会社によって条件や対応が大きく異なります。「手間を省きたくて最初に紹介された業者に決めたけど、他社のほうが条件がよかったと知って後悔した」というケースもよくあります。

たとえば、同じ築年数や立地でも、A社では家賃が月15万円、B社では12万円だったなど、大きな差があるケースもあります。さらに、再売買できるかどうかの条件も業者によってバラつきがあります。

損をしないためには、最低でも2〜3社の見積もりや条件を比較することが大切です。複数社に相談することで、業界の相場や自分に合ったプランを選びやすくなるでしょう。

別の方法を検討できなかった人

資金に不安があるけど家に住み続けたい、という理由だけでリースバックを選び、他の選択肢を考慮しなかったことで後悔する人もいます。

たとえば、「住み続けられると思ってリースバックを選んだのに、家賃負担が思った以上に重い」「売却後に賃貸へ引っ越したほうが費用的に楽だったのでは」と感じる人もいます。

手元に資金が必要な場合でも、リースバック以外に「通常の売却」「住み替え」「不動産担保ローン」「親族への売却」など多くの選択肢があります。事前にリースバック以外の方法と比較し、自分の状況に最も合った手段を選ぶことが、後悔しないために重要です。

リースバック以外の不動産活用方法

リースバックは便利な制度ですが、すべての人にとっておすすめできるとは限りません。ここでは、リースバック以外に考えられる不動産の活用方法を4つ紹介します。

それぞれの仕組みやメリット・活用例を理解し、自分に合った選択肢を検討してみましょう。

リバースモーゲージ

リバースモーゲージとは、高齢者が自宅を担保にして金融機関から生活資金などを借りられる制度です。毎月の返済は利息のみで、元本は借主が亡くなってから自宅の売却後に一括返済されます。

住宅に住み続けながら資金調達できる点が大きなメリットです。

たとえば、年金だけでは老後資金が不安な方が、住み慣れた家を手放すことなく、リフォーム費用や介護費用などに充てられるケースがあります。

ただし、対象となる年齢や物件条件、地域による制限があるため、事前に金融機関で相談し、制度の内容を十分理解しておくことが大切です。

不動産担保ローン

不動産担保ローンは、自宅や所有地を担保にして融資を受ける方法です。借入目的に制限が少なく、事業資金や教育費、医療費など資金を幅広く使えるのが特徴です。

返済は元金と利息を分割で支払うケースが多く、リバースモーゲージとは異なり年齢制限がないこともメリットの1つです。

たとえば、不動産担保ローンは、一時的に資金が必要だが物件は売りたくないという人におすすめです。ただし、万が一返済が滞った場合は、不動産が競売にかけられるおそれがあるため、無理のない返済計画を立てることが重要です。借入前には、金利や返済条件をよく確認しておきましょう。

不動産買取

不動産買取は、物件を買いたい人がいるかどうかに関わらず、不動産会社が直接あなたの物件を買い取る仕組みです。買主を探す必要がないため、最短数日〜1週間程度で現金化が可能で、スピードと確実性が求められる場合に適しています。売却後の瑕疵(かし)担保責任が免除されることが多く、手続きがスムーズなのもメリットです。

たとえば、急にまとまった資金が必要になった方や、相続物件を放置しておくリスクを避けたい方に向いています。ただし、市場価格よりも売却価格が安くなる傾向があるため、高く売ることよりも、早く・確実に売ることを優先したい人向けの選択肢です。


仲介による売却

仲介による売却は不動産会社に物件の販売を依頼し、一般の買主に売却する方法です。仲介による売却では、相場に近い価格で売れる可能性が高く、急がずにできるだけ高く売りたいと考えている人におすすめです。

売却期間は平均3〜6カ月程度ですが、場合によってはさらに長期化することもあります。

そのため、時間に余裕があり、リフォームや内覧対応なども行える人に向いています。価格交渉や内覧の対応は必要ですが、その分納得できる価格で売れる可能性も高くなります。資金化を急がない場合は、まず仲介で売却を検討するのが一般的です。

自分の家、状況がリースバックに向いているか迷ったら?

リースバックは、手元に資金を確保しつつ住み続けられる魅力的な方法ですが、すべての人におすすめできるとは限りません。

家の築年数や立地、住宅ローンの残債、将来の住み替え計画などによって、向き不向きが大きく分かれます。また、家賃の設定や契約条件も業者によって異なるため、事前に情報をしっかり集めて判断することが大切です。

リースバックを検討するなら、不動産の一括査定サイトを利用してみましょう。複数の業者から査定を受けることで、自分の家の本当の価値が見えてきます。そのうえでリースバックと売却やローンなど、他の選択肢とも比較することで、自分にとって後悔のない方法を選べるようになります。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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