ワンストップリノベーションとは?費用や会社のメリット・デメリットを比較

ワンストップリノベーションは、中古物件の購入からリノベーションの設計・施工までを一つの会社が一貫して手掛けるサービスです。
この記事では、ワンストップリノベーションの仕組みやメリット・デメリットを解説します。
サービスを提供する会社の選び方や費用の相場も比較し、理想の住まいづくりを実現するためのポイントを説明します。
もくじ
この記事でわかること
- 物件探しから施工までを一本化する仕組みと、資金計画上のメリット
- 物件購入費とリノベーション工事費を合わせた総費用の目安
- 契約後に会社を変更できないなど、事前に知っておくべき注意点
- 施工実績や担当者との相性など、失敗しない会社の選び方
ワンストップリノベーションとは物件探しから工事まで一括で任せられるサービス
ワンストップリノベーションとは、中古物件探しから、リノベーションのプランニング、設計、施工、そして資金計画やローン手続きまで、住まいづくりに関わる一連の流れを一つの窓口で完結できるサービスです。
従来は不動産会社とリノベーション会社を別々に探す必要がありましたが、ワンストップサービスを利用することで、各所との連携や調整の手間を大幅に削減できます。
ワンストップリノベーションを利用する4つのメリット
ワンストップリノベーションには、時間的・金銭的な負担を軽減し、理想の住まいを実現しやすくするメリットがあります。
窓口の一本化による手続きの簡素化や、専門家と連携した物件探しなど、中古物件を購入してリノベーションを検討している人にとって多くの利点が存在します。
ここでは、具体的なメリットを4つのポイントに分けて解説します。
窓口が一本化されるため打ち合わせの手間が省ける
ワンストップリノベーション最大のメリットは、窓口が一本化される点です。
不動産会社、設計事務所、施工会社、金融機関と個別に連絡や打ち合わせをする必要がありません。
担当者とのやり取りが一つに集約されるため、情報伝達の漏れや認識のズレが起こりにくく、時間と労力を大幅に削減できます。
忙しい人でもスムーズに家づくりを進めることが可能です。
物件購入とリノベ費用をまとめて資金計画が立てやすい
物件購入費とリノベーション費用を合わせた総額を初期段階で把握できるため、精度の高い資金計画を立てやすい点がメリットです。
別々に依頼する場合、物件購入後にリノベーションの見積もりを取るため、予算オーバーのリスクが高まります。
ワンストップなら、総予算の中で物件価格と工事費のバランスを調整しやすく、無理のない計画を立てることが可能です。
物件探しと設計を同時に進められるので理想を実現しやすい
物件探しとリノベーションの設計を並行して進められることも大きなメリットです。
リノベーションの専門家が物件の内覧に同行し、構造上の制約や法規制などを確認しながら、希望の間取りやデザインが実現可能かをその場で判断してくれます。
これにより、「物件を買ったのに、やりたかったリノベーションができなかった」という失敗を防ぎ、理想の住まいを実現しやすくなります。
「リフォーム一体型ローン」を利用してローンを一本化できる
ワンストップリノベーションでは、物件購入費用とリノベーション費用をまとめて借り入れできる「リフォーム一体型住宅ローン」を利用しやすいメリットがあります。通常、住宅ローンとリフォームローンを別々に組むと、リフォームローンの方が金利が高くなる傾向にあります。
ローンを一本化することで、金利負担を抑えられ、月々の返済管理もシンプルになるなど、費用面での利点が得られます。リフォーム一体型住宅ローンについては「リフォーム一体型住宅ローンとは?デメリットや流れ、おすすめの銀行まで解説」で詳しく紹介しています。
ワンストップリノベーションで注意すべき2つのデメリット
多くのメリットがある一方、ワンストップリノベーションには注意すべきデメリットも存在します。
契約形態や会社の仕組みによっては、かえって選択肢が狭まったり、途中で計画の変更が難しくなったりする可能性があります。
サービスを利用する前に、これらの注意点を理解しておくことが後悔しないためのポイントです。
契約後にリノベーション会社を変更するのが難しい
ワンストップリノベーションは、物件探しからリノベーションまでを一括で契約するため、途中でリノベーション会社のみを変更することが原則としてできません。
もし担当者との相性が合わなかったり、提案されるデザインが気に入らなかったりした場合でも、契約を続ける必要があります。
会社全体の解約には違約金が発生する可能性もあるため、契約前の会社選びが非常に重要になるというデメリットがあります。
紹介される物件が提携不動産会社に限定される場合がある
サービスを提供する会社の形態によっては、紹介される物件が提携している不動産会社の扱いに限定されるケースがあります。
自社で不動産部門を持たないパーシャルワンストップ型の会社に多いデメリットです。
その場合、市場に出ている全ての中古物件から探すことができず、選択肢が狭まる可能性があります。
幅広い選択肢から物件を選びたい場合は、会社の物件探しの仕組みを事前に確認することが重要です。
ワンストップリノベーションの提供形態は2種類
ワンストップリノベーションと一口に言っても、サービスの提供形態は大きく2種類に分かれます。
一つは全ての工程を自社で手掛けるタイプ、もう一つは外部の専門家と提携して進めるタイプです。
それぞれの仕組みや特徴を理解することで、自分に合ったサービスを提供している会社を見つけやすくなります。
全て自社で完結させる「オールワンストップ型」
「オールワンストップ型」は、物件の仲介、設計、施工、アフターサービスまで、すべての工程を一つの会社で完結させる形態です。
社内に各分野の専門スタッフがいるため、情報共有がスムーズで、意思疎通がしやすいのが特徴です。
責任の所在が明確であるため、万が一トラブルが発生した際も迅速な対応が期待できます。
一貫したサポートを求める人に適した形態です。
不動産会社などと提携して進める「パーシャルワンストップ型」
「パーシャルワンストップ型」は、リノベーション会社が窓口となり、提携している不動産会社や設計事務所、施工会社と連携してサービスを提供する形態です。
各分野の専門性が高い会社と協力するため、質の高いサービスが期待できる場合があります。
ただし、会社間の連携が重要になるため、情報伝達のスムーズさや提携先の質がサービスの満足度を左右する点に注意が必要です。
ワンストップリノベーションにかかる費用相場
ワンストップリノベーションの総額費用は、購入する中古物件の価格とリノベーション工事の内容によって大きく変動します。
そのため、一概に「いくら」とは言えませんが、費用の内訳を理解し、それぞれの相場を把握しておくことで、おおよその予算を立てることが可能です。
ここでは、費用の構成要素と工事内容別の目安について解説します。
物件購入費とリノベーション工事費の合計が総額になる
ワンストップリノベーションの総費用は、大きく分けて「物件購入費」と「リノベーション工事費」、そして登記費用やローン手数料などの「諸費用」で構成されます。
物件購入費は、立地や広さ、築年数によって大きく異なります。
リノベーション費用も、工事の規模や使用する建材・設備のグレードによって変動するため、総予算から逆算して物件と工事のバランスを考えることが重要です。
一般的に、総額の2割から3割程度がリノベーション費用になることが多いです。
【工事内容別】リノベーション費用の目安
リノベーション費用は工事内容によって大きく異なります。例えば、内装や水回り設備を一新するスケルトンリノベーションの場合、戸建てで1平方メートルあたり10万円から20万円程度、マンションで12万円から18万円程度が目安とされています。 [cite:ref_list_0, 2, 3]キッチンや浴室など水回り設備のみの交換であれば、システムキッチンの交換で約50万円~200万円、ユニットバスの交換で約50万円~185万円が相場です。 [cite:ref_list_1, 2, 3]
間取り変更を伴う場合は、壁の撤去や新設に費用がかかるため、工事規模に応じて追加費用が発生します。これらの費用はあくまで目安であり、建物の状況や仕様によって変動します。
ワンストップリノベーションの依頼から引き渡しまでの流れ
ワンストップリノベーションは、相談からアフターサービスまで一貫した流れで進みます。
全体のプロセスを事前に把握しておくことで、各ステップで何をするべきかが明確になり、スムーズに計画を進めることができます。
ここでは、一般的な依頼から引き渡しまでの7つのステップを解説します。
STEP1:相談・ヒアリングと資金計画の策定
まずはリノベーション会社に相談し、理想の暮らしやデザインの希望、予算などを伝えます。
担当者はヒアリング内容をもとに、実現可能なプランの方向性やおおよその総額費用を提示します。
この段階で、自己資金や住宅ローンの借入可能額を確認し、無理のない資金計画を策定します。
今後の全てのステップの土台となる重要なプロセスです。
STEP2:予算に合った中古物件探しと内覧
策定した資金計画に基づき、希望エリアや条件に合う中古物件を探します。
ワンストップリノベーションでは、リノベーションの専門家が内覧に同行してくれることが多く、物件の状態や構造をプロの視点でチェックします。
希望のリノベーションが実現可能か、追加工事が必要ないかなどを確認しながら、最適な物件を選定していきます。
STEP3:物件の申し込みと住宅ローンの事前審査
購入したい物件が決まったら、売主に対して購入の申し込みを行います。
申し込みが受理されると、価格や引き渡し時期などの条件交渉が始まります。
このタイミングと並行して、金融機関に住宅ローンの事前審査を申し込みます。
事前審査に通ることで、その後の売買契約や本審査をスムーズに進めることができます。
STEP4:リノベーションプランの設計と最終見積もり
購入する物件が正式に決まったら、より詳細なリノベーションプランの設計に進みます。
間取りや内装デザイン、使用する建材や設備の仕様などを具体的に決定していきます。
すべての仕様が固まった段階で、最終的な工事費用の見積もりが提示されます。
プランと見積もりに納得できるまで、担当者と十分に打ち合わせを重ねることが重要です。
STEP5:各種契約(売買・工事請負・ローン)
リノベーションプランと最終見積もりに合意したら、必要な契約手続きを進めます。
具体的には、物件の「売買契約」、リノベーション工事の「工事請負契約」、そして金融機関との「住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)」の3つを締結します。
契約内容を十分に確認し、不明な点がないようにしましょう。
STEP6:リノベーション工事の開始
すべての契約が完了し、物件の引き渡しが終わると、いよいよリノベーション工事が始まります。
工事期間は、規模や内容にもよりますが、一般的に2〜4ヶ月程度です。
工事中は、定期的に現場を訪れて進捗状況を確認することもできます。
会社によっては、進捗を写真などで報告してくれる場合もあります。
STEP7:完成・引き渡しとアフターサービス
工事が完了すると、施工箇所に不具合がないかを発注者立ち会いのもとで確認する「完了検査」が行われます。
問題がなければ、鍵や保証書を受け取り、物件の引き渡しとなります。
引き渡し後も、定期点検や不具合への対応といったアフターサービスが提供されます。
保証内容や期間は会社によって異なるため、契約前に確認しておきましょう。
【失敗しない】ワンストップリノベーション会社の選び方5つのポイント
ワンストップリノベーションの成功は、パートナーとなる会社選びにかかっていると言っても過言ではありません。
サービス内容や費用だけでなく、デザインの好みや担当者との相性など、さまざまな角度から比較検討することが重要です。
ここでは、後悔しないための会社選びのポイントを5つ紹介します。
理想のテイストに合った施工実績が豊富か確認する
まずは会社のウェブサイトやパンフレットで施工実績を確認し、自分の理想とするデザインテイストと合っているかを比較しましょう。
ナチュラル、モダン、インダストリアルなど、会社によって得意なデザインは異なります。
実績が豊富であれば、希望を伝えた際に的確な提案が期待でき、理想のイメージを形にしやすくなります。
気になる事例があれば、その物件のこだわりや費用なども聞いてみるとよいでしょう。
戸建て・マンションなど物件種別の得意分野を見極める
リノベーション会社には、それぞれ得意な物件種別があります。
マンションのリノベーション実績が豊富な会社もあれば、木造戸建ての構造計算や耐震補強を得意とする会社もあります。
自分が購入を検討している物件が戸建てかマンションかによって、選ぶべき会社は変わってきます。
物件種別に特化した専門知識やノウハウを持っているかを確認することが、質の高いリノベーションにつながります。
担当者との相性やコミュニケーションの取りやすさを重視する
リノベーションは、担当者と数ヶ月にわたって打ち合わせを重ねる長いプロジェクトです。
そのため、担当者との相性やコミュニケーションの円滑さは非常に重要になります。
こちらの要望を親身に聞いてくれるか、専門的な内容を分かりやすく説明してくれるか、レスポンスは迅速かなど、相談の段階でしっかり見極めましょう。
信頼できる担当者を見つけることが、満足度の高い家づくりには不可欠です。
アフターサービスや保証内容が充実しているかチェックする
引き渡し後のアフターサービスや保証内容も、会社選びの重要な判断基準です。
工事完了後に万が一不具合が発生した場合、どのような対応をしてくれるのかを契約前に確認しましょう。
保証の対象範囲や期間、定期点検の有無などを具体的にチェックしておくことで、入居後も安心して暮らすことができます。
複数の会社を比較する際は、保証内容の違いにも注目してください。
複数の会社から提案を受けて比較検討する
最適な会社を見つけるためには、最初から1社に絞らず、複数の会社に相談して提案や相見積もりを取ることが重要です。
各社のプランや見積もりを比較することで、費用や提案内容の妥当性を客観的に判断できます。
また、複数の担当者と話す中で、会社の姿勢や自分との相性も見えてきます。
手間はかかりますが、このプロセスが後悔しないための最も確実な方法です。
- ワンストップリノベーションと、物件購入後にリフォーム会社を探す方法との違いは何ですか?
- 一番の違いは、窓口が一つか複数かという点です。
ワンストップは物件探しから工事まで一つの会社が担当しますが、別々の場合は不動産会社とリフォーム会社を自分で探す必要があります。
また、ローンを一本化できるか、物件探しと設計を同時に進められるかも大きな違いです。 - ワンストップリノベーション会社はどのような基準で選べば良いですか?
- 施工実績のデザインや得意な物件種別が自分の希望と合うかを確認することが重要です。
また、担当者との相性、アフターサービスの充実度も比較しましょう。
複数の会社から提案を受け、プラン内容や見積もりを総合的に判断して選ぶことをおすすめします。 - 中古マンションの購入費用とリノベーション費用をまとめてローンにできますか?
- はい、可能です。
「リフォーム一体型住宅ローン」を利用することで、物件購入費用とリノベーション費用をまとめて借り入れられます。多くのワンストップリノベーション会社がこのローンの利用をサポートしており、金利負担の軽減や手続きの簡素化といったメリットがあります。
ワンストップリノベーションに関するよくある質問
ワンストップリノベーションを検討する際に出てくる疑問点について、Q&A形式で解説します。
まとめ
ワンストップリノベーションは、中古物件探しからリノベーションまでを一貫して任せられるため、手間を省きながら理想の住まいを実現できる合理的な方法です。
窓口の一本化や資金計画の立てやすさといったメリットがある一方、会社選びを慎重に行う必要があります。
本記事で紹介した選び方のポイントを参考に、複数の会社を比較検討し、信頼できるパートナーを見つけてください。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)
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