吹抜け
(フキヌケ)
吹抜けとは、2階建て以上の建物において、1階から2階天井までの空間が開放的につながっている部分を指します。この構造は、玄関、リビング、階段部などに設けられることが多く、天井の高さが2層分になることで、より開放感のある空間を生み出します。
日本の伝統的家屋では、土間や囲炉裏の上部に吹抜けを設けて自然光の導入や空気の流れを良くしていました。洋風建築では、高い天井を好む傾向があり、特に玄関ホールや建物の中心部に吹抜けを設けることが一般的です。
現代では、ホテルやショッピングモール、大型ビルなどでも大規模な吹抜けが採用され、開放感と近未来的な雰囲気を提供しています。住宅設計においても吹抜けが好まれ、上部からの光の導入や上下階の連続性を持たせる効果がありますが、冷暖房効率の低下が指摘されることもあります。しかし、断熱性能の向上によって、この問題はある程度解消されています。
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