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- トラベルナースとは?年収やメリットデメリット、実際の働き方を解説
トラベルナースとは簡単にいうと、勤務先を旅行するように転々と変えながら、日本全国さらには海外を渡り歩くナースのことです。
自由でカッコいい印象のトラベルナース。2022年10月20日から木曜ドラマ「ザ・トラベルナース」が放送されたことで、一躍有名になりました。しかし、ドラマで描かれた内容は脚色されている部分もあり、実際のトラベルナースとしての働き方はどうなのか、日本での働き方と海外での働き方に違いはあるのか気になった方もいるでしょう。
そこで本記事では、トラベルナースのメリット4選とデメリット4選、日本と海外、それぞれのトラベルナースとしての働き方の違い、気になる収入面などを解説します。トラベルナースに興味がある方はぜひ参考にしてください。
もくじ
トラベルナースは応援ナースとも呼ばれています。「トラベル(旅行)」という単語から、高齢者や医療に不安を抱える人たちの旅行に同行する看護師と思われやすいですが、違います。
大きな特徴は次の3つです。
看護師が不足している病院やクリニック、介護施設などへ行き、応援として一時的に働きます。日本ではここ最近注目され始めましたが、アメリカでは1970年~1980年代頃からすでに存在している働き方です。
さまざまな場所をトラベルして働く様子から、トラベルナースの名称がついたといわれています。
勤務期間は数日や3カ月、6カ月など募集内容によってさまざまです。看護師や
一時的な雇用でも看護師不足を解消できるとあって、現在大きく注目されています。
派遣ナースとトラベルナースの最も大きな違いは、雇用契約を結ぶ相手です。
トラベルナースは勤務先の医療機関や介護施設と直接契約を結びます。双方が納得すれば、契約の延長や正社員登用なども可能です。
一方の派遣ナースは派遣会社と契約を結び、実際の勤務先に派遣されます。法律によって、同一の事業所、部署では3年間までしか働けません。
これからトラベルナースとして働く場合、日本か海外の病院に勤務する方法があります。日本の場合は、特に人材不足が顕著な地方で求人が出やすいでしょう。以下は求人情報の一例です。
求人は下記のようなサイトから確認できます。
海外で働く場合はどうでしょう。たとえば、アメリカではたくさんのトラベルナース向けエージェントがあり、実際にトラベルナースとして働いている人が数多くいます。
現在は新型コロナウイルス感染症の流行にともなって、アメリカの医療現場では日本と同様に看護師が不足している状態です。給料がこれまでの2倍以上提示されるケースもあり、需要が高いといえるでしょう。
トラベルナースにはメリットとデメリットの両面があります。以下で主なメリットとデメリットを見ていきましょう。
主なトラベルナースのメリットは次の4つです。
それぞれの詳細は以下の通りです。
最も大きなメリットといえるのが、収入の高さです。厚生労働省が発表した「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、看護師全体の平均年収は498万6,000円でした(平均年齢41.2歳)。1カ月あたり41万5,500円です。
対してトラベルナースの月収目安は約30万~50万円です。勤務するエリアによっては50万円を超える場合があり、正社員でなくても高収入が期待できます。
なお、アメリカのトラベルナースの月収目安は、9,790ドル(1ドル130円として、127万2,700円)です。(参考:2023 Nursingprocess「2023 Travel Nurse Salary + Job Outlook」)
自分が好きなエリアや街に住めるのは、トラベルナースならではのメリットでしょう。もちろん働きながらですが一定期間、好きな場所で暮らせるのはうれしいことです。
スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツが好きな人は北海道、温暖な気候のなかでマリンスポーツを楽しみたい人は沖縄県や離島など、それぞれの好みに合った場所で過ごせば、プライベートの時間がより充実します。
長期間に渡って同じ場所で働き続ける場合、職場の人間関係の良し悪しが影響を与えます。自分とは考え方や性格が合わない上司や同僚がいると、そこでずっと働くのはストレスでしょう。
しかし、トラベルナースなら人間関係に縛られる心配がありません。あらかじめ期間を限定して働くため、仮に気が合わないスタッフがいても、あとを引くようなことはないでしょう。もちろん最低限のコミュニケーションは必要ですが、深く関わらずに仕事に集中できます。
正職員として働くと、異動がない限りは同じ職場で働き続けます。しかし、トラベルナースは短期間で職場を変更できるため、さまざまな現場を経験できるメリットがあるでしょう。
たとえば同じ内科でも医療機関が異なれば、仕事の進め方や価値観、スタッフとの連携方法、求められる看護スキルなどは違います。
特に離島の医療機関では総合診療力が必要とされるため、看護師も幅広い知識とスキルを身につけられるでしょう。
トラベルナースにはメリットがある分、当然デメリットも存在します。
詳細を以下でチェックしましょう。
トラベルナースは正職員ではないため、安定していないのがデメリットです。ひとつの職場に縛られず、日本全国や海外で働けるのは魅力ですが、契約期間が終わるごとに次の勤務先を探す必要があります。
希望条件に合った場所が見つかるまで何もしなければ、そのあいだは無職になってしまうでしょう。
職場が変わるたびに引っ越し作業をしたり、新しい病院とやり取りしたりするのが面倒と感じる人もいるかもしれません。
主任や看護師長といった、管理職への昇格も基本的には不可能です。ずっと現場の看護師として働くならよいですが、管理職を目指す人には向いていません。キャリアップしたい場合は、正職員として同じ職場で働き続ける必要があります。
また、トラベルナースを募集している医療機関は、人材が不足しているところばかりです。即戦力を求めているため、勤務先でスキルアップに向けた研修や指導を受ける機会はないかもしれません。
法定有給休暇は勤務をスタートしてから6カ月目に付与されます。そのため、契約期間が6カ月以内の場合、有給休暇はもらえません。
体調不良などで休んだ場合は欠勤となり、月収が少なくなってしまいます。
トラベルナースが働く場所はどこも人材が不足しているため、やるべき仕事がたくさんあります。「のんびりと働きたい」と思っている人には向かないでしょう。
また即戦力として、対応が難しい患者や重症の患者を担当するケースもあります。
実際にトラベルナースとして勤務している人たちは、どのように働いているのでしょうか。主な働き方を日本と海外に分けて紹介します。
日本での働き方は人によって異なります。たとえば、仕事と遊びのバランスを上手に取りながら働く人がいるでしょう。短期間でひとつの雇用契約が終わるため、契約終了後にまとまった休暇を取得するケースがあります。
北海道で冬の前に雇用契約が終了するよう調整し、冬のシーズン中はウィンタースポーツを満喫することも可能です。
また、空いた期間を有効活用するために働く人もいます。「海外留学に出発するまでの間だけ働きたい」「家族の転勤による、引っ越しまでのあいだだけ働きたい」など、短期雇用のメリットを利用した働き方があるでしょう。
国にもよりますが、アメリカではトラベルナースが主流の働き方です。看護師の8人に1人はトラベルナースといわれることもあり、多くの職場で定着しています。
日本と同じように「寒い時期だけ、暖かい場所に住みたい」といった理由で働く人がいるでしょう。また、より高い収入を得るために、トラベルナースを選ぶ人もいます。
これからトラベルナースを目指す場合、できるだけお金を
先のデメリットで述べたように、正職員ではないため雇用が安定していません。
契約終了後に次の職場が見つからなかった場合、その間の収入はゼロです。貯金がないと、働きたくない職場で働かざるを得ない状況におちいるかもしれません。ある程度の貯金があれば、余裕を持ってトラベルナースの仕事に就けるでしょう。
短期間でお金を貯めるには、持ち家の売却を検討してみてはいかがでしょうか。居住する予定がない場合は売却によって、まとまった資金を一度につくれます。
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