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- 死亡後を想定した断捨離が流行?残された人があると喜ぶモノと困るモノ
死亡後を想定した断捨離とは「死の片付け」と呼ばれる、英国圏で話題となった断捨離法です。死の片付けとは、自分が亡くなったあとのことを考えて断捨離することです。生前整理や終活のひとつともいえるでしょう。
しかし英国圏、特にスウェーデンでは一般的な断捨離法ですが、日本ではまだまだ浸透していないのが現状です。
そこで本記事は「死の片付け」と呼ばれる断捨離方法について詳しく解説します。「生前のうちに、どうやって断捨離したほうが残された人にとってよいのか知りたい」「終活として断捨離や身辺整理をしておきたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
「死の片付け」という言葉だけ聞くと、ネガティブな印象を持つ方もいるでしょう。しかし、死の片付けは決してネガティブなものではありません。
死の片付けは、スウェーデン人アーティストのマーガレット・マグネソン氏が書いた本「How to Free Yourself and Your Family from a Lifetime of Clutter」がもとになっています。人が亡くなったあとに遺族が遺品を整理するのではなく、死亡したあとのことを考え、自ら整理をしておくというものです。残された人のことを思いやる前向きな方法といえるでしょう。
死の片付けのメリットは、家族の負担が減ることです。人が亡くなると、残された家族は葬儀の準備を始めとするさまざまな手続きに追われます。死の片付けをしておくことで、時間と体力を要する遺品の片付けだけではなく、そのほか諸々の手続きをスムーズに行えるため、家族や親族は助かるでしょう。
家族の負担を軽減するために、死の片付けはおすすめの方法です。
世界的な片付けのバイブルと言われている「人生がときめく片づけの魔法」。「ときめきを基準に片づける」という画期的なメソッドが支持され、世界40カ国で翻訳されている“こんまり”こと近藤麻理恵さんの本をご存じの方も多いでしょう。
人生がときめく片付けの方法は、「手にとって、見てときめくモノを残しましょう!」というものです。一方、死の片付けは、自身の死後に遺品整理をするであろう人の姿を思い浮かべ、その人たちにとって負担になりそうなモノを捨てる、というものです。「これを残しておくことで喜んでくれる人がいるか?」を自問することで、捨てるか残しておくかを決める方法です。
自分にとって感情を揺さぶられる、ときめくモノが、ほかの人にとってもそうとは限りません。死の片付けは、あくまで「大切な人たちに負担をかけたくない」という思いがベースとなっている、思いやりの方法なのです。
死の片付けは、残された人を思いやる断捨離法であることをお伝えしました。だからといって、何でもかんでも捨ててしまえばよいというものではありません。
断捨離をしつつも、生活に必要な最低限のモノは残しておきましょう。いままさに使っているモノは、今後の日常生活でも必要です。
衣服や食器などは断捨離をすべきモノとしてよく挙げられるアイテムですが、メインで着用していたり毎日使ったりしているのであれば、使用頻度が高く最低限必要なモノに当てはまります。
また、断捨離は一日で終わるものではありません。定期的に整理をしていくことを想定して進めていくのがポイントです。「まずはクローゼットの一段だけ」「今日は洗面所の引き出しだけ」など、場所を限定することで少しずつモノを減らしていきましょう。
捨てるか捨てないかは、残された人が喜ぶかどうかで判断すればよいことがわかりました。ここからは、残された人があると喜ぶモノと困るかもしれないモノについて解説します。
自分にとってはときめくモノであっても、ほかの人にとってそうとは限りません。あくまでも、残された人の目線で選ぶことが大切です。
下記は残された人があると喜ぶモノの例です。
詳しく見ていきましょう。
死亡後を想定するにあたっては、断捨離前に自分の所有資産を把握することが欠かせません。
不動産や土地、預貯金、宝石や骨董品などの価値のある財産はもちろん、借金などのマイナスの財産もまとめてリスト化しておきましょう。お金に関することは大変重要な内容です。
財産目録を作成することは、残された人たちにとって助かるアイテムとなり、相続人同士のトラブルを回避できます。
少しでも不安要素がある場合は、弁護士や司法書士などプロの専門家に相談して作成するとよいでしょう。
冠婚葬祭でつけるアクセサリーやカバンなどのアイテムは、使う機会は少ないものの、いずれつけたり使ったりする機会があるモノです。
特にお葬式は事前に予定しておくものではないため、いざ必要となった際、必需品を持っておらず困った経験のある方もいるでしょう。デザインなどはトレンドに左右されるモノではありませんし、よい素材のモノを持っているケースが多いため、残しておくと重宝されるアイテムのひとつといえます。
葬儀の準備をするにあたって、意外に困るのが遺影の準備です。特に写真の苦手な人や最近撮っていないという場合、あらかじめ自分で遺影となる写真を決めておくとよいでしょう。
「生前遺影」という言葉もよく耳にするようになりました。残される家族の負担を増やさないためだけではなく、自分で選んでおきたかったり笑顔の写真にしたいという希望があったりする人にもおすすめです。
困るかもしれないモノについても、残された人の目線で考えるとよいでしょう。自分に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。
下記は残された人があると困るかもしれないモノの例です。
自身や家族の思い出が詰まった写真を捨てることに、抵抗を感じる人は少なくないでしょう。しかし、自宅に写真やアルバムがある場合、残しておくことはおすすめできません。
残された人たちにとって、写真は亡くなった人のことを思い出せる大切なモノですが、どうしてもかさばってしまうのが難点です。アルバムであれば重さもあり、処分することになった場合、相当な負担がかかります。
もちろんすべて捨てる必要はなく、場所を取らない程度の量であれば問題ありません。また、データ化をしておけば、収納スペースを減らせるでしょう。
写真同様、思い入れのある手紙は処分しにくいアイテムです。お世話になった人からの手紙だったり、普段手紙なんて書かない人からのハガキだったり、読むだけで懐かしさが込みあげるようなモノは、なおさら処分しにくいでしょう。
しかし、それらはあくまで自身の思い出であって、残された人にとっては処分に困るモノであることがほとんどです。
どうしても捨てにくい、読み返したいという思いが強い場合は、スキャンしてデータ化しておくことをおすすめします。
動かせないモノである持ち家も、困るモノのひとつになりえます。その理由として、近ごろメディアで取りざたされている空き家問題に起因する、実家の相続と相続後の維持管理の難しさがあります。
子どもが全員独立をして世帯を持っていたり、生活拠点が実家から離れていてなかなか帰れなかったりすると、必然的に実家に住むという選択肢はなくなるでしょう。そうなったときに、空き家になるおそれがあります。
空き家になることが確実な場合は、生前に売却するほうが、残された人にとって維持管理費などの負担や、手続きなどの手間がなくなります。
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自分中心ではなく、残された人目線で考えるからこそ、残すべきか捨てるべきか迷うモノも出てくるでしょう。悩んだときは、売却を検討するのがおすすめのケースがあります。どのようなモノが当てはまるか見ていきましょう。
手離すか否か悩むモノの中で高い価値のつく可能性があれば、売却を検討しましょう。美術品や骨董品、ブランド品、貴金属などがそれに当てはまるでしょう。品物の種類や保存状態によって、想像以上に高く買い取ってもらえるケースがあります。
注意点としては、すぐに売却するのではなく複数の買取業者で査定をすることです。売りたいモノの買い取り実績が豊富な業者を、いくつか比較したうえで決めることが大切です。
現物を引き継ぎたいと希望されていないのであれば、早めに現金に変えたほうがよいモノが自動車です。
自動車は、売却が完了するまでの手続きに時間を要するモノのひとつです。持ち主が死亡した状態での売却となると、より時間や手間がかかるため、生前の手続きがおすすめです。
前述のとおり空き家問題が深刻化している昨今、土地や建物の取り扱いははっきりさせておくのが最善です。不動産の相続は、現物分割や
不動産は故人が亡くなったあとに、兄弟間など身内でもめるケースが考えられるモノです。そのため、残された人が困らないためにも、早めに売却しておくほうがよいでしょう。
【売却するか迷ったら、まずは一括査定】経年劣化により不動産の価値は年々減少するのが一般的です。いまのうちに家の価値を確認しておきましょう!
生前整理をするにあたって、持ち家はできるだけ売却するのがおすすめですが、まずは、いくらで売れるのかを確認する必要があります。
家の査定額を確認し、高く売れるのであればそのまま売却可能ですが、あまり高く売れないのであれば、売却しないという選択肢もありえるでしょう。
不動産の査定額を確認するには、不動産の一括査定サイトの利用が便利です。一括査定サイトは、売却物件エリアにあるいくつかの不動産会社に査定依頼できるため、複数社の査定結果を一度に知ることができます。ほかにも、無料である点や24時間いつでも査定依頼できる点など、さまざまなメリットがあります。
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