スキップフロア

（スキップフロア）

スキップフロアとは、建築物の室内で、例えば1階と2階の間に中2階（1.5階）のように半階ずらして設けるフロアのことを指します。この手法は空間の有効活用や、階段の上下に連続性を生み出し開放感を提供するために用いられます。また、集合住宅ではエレベーターが1〜2階おきにしか停まらない方式を指し、エレベーターが停止しない階の住戸は階段を使ってアクセスします。これにより、共有廊下が不要になり住戸面積を広げたり、両面バルコニーを設けることが可能になります。

スキップフロアはショッピングセンターや住宅など様々な建築物で採用され、限られた敷地内で居住スペースと収納スペースを確保する手法としても利用されます。家族の気配を感じられる空間を作り出すこともその特徴の一つですが、遮音性や冷暖房効果が低下することもあり、高度な設計や技術を要求されます。不動産用語としては、一戸建てでは室内の床をずらして設ける設計を、マンションではエレベーターの停止階を1階おきにする方式をそれぞれ指します。