【最新】神奈川県のマンション価格推移を分析!横浜市などエリアごとの違いや今後の予想も

2015年頃、3,000万円台で購入できた神奈川県内のマンションが、今や5,000万円、6,000万円で取引されることも珍しくありません。2025年の政策金利を受け、県内のマンション価格は大きく激変しています。今後は「価格がさらに伸びる勝ち組エリア」と「頭打ちになるエリア」の二極化が一層進むと予測されています。
あなたの街は、そしてあなたのマンションは、果たしてどちら側でしょうか。膨大なデータをもとに、神奈川県のマンション価格を徹底的に分析しました。
リビンマッチのポイント
神奈川県のマンション価格は、横浜市を中心に高止まりの局面を迎えています。金利上昇の警戒感からエリアによる二極化が進むため、まずは相場を客観的に把握しましょう。需要が底堅いいまのうちに売却時期を検討することが、価格下落のリスクを避けた利益の確保につながります。
もくじ
神奈川県全体のマンション価格推移
神奈川県でマンションの購入や売却を検討する際は、新築・中古それぞれの価格相場を把握しておくことが大切です。
この記事では、神奈川県の新築分譲マンションについて2025年時点の相場の目安を紹介するとともに、中古マンションについては2016~2025年の10年間における価格推移を解説します。
新築分譲マンションの価格相場
まず、神奈川県の新築分譲マンション価格について見てみましょう。
新築物件の価格は、エリアや駅までの距離、専有面積、物件グレードなどによって異なります。東京カンテイの資料によると、2024年の神奈川県における新築マンションの価格は7,217万円でした(70㎡換算)。
また同資料では、神奈川県の新築マンションにおける年収倍率が14.04倍と、東京都に次いで全国で2番目に高い水準となっています。年収倍率とは、不動産の購入価格が平均年収の何倍にあたるかを示す指標です。年収倍率が高いということは、神奈川県では新築マンションの購入負担が大きいといえます。
今後も駅近や横浜・川崎など利便性の高いエリアでは高値が続く可能性がある一方、価格の高さから中古マンションへ需要が流れ、中古市場の価格を下支えする可能性があります。
参考:東京カンテイ「新築マンション年収倍率は全国平均で 10.38 倍」(PDF)
神奈川県中古マンションの価格推移(過去10年間)
次に、中古マンション価格推移を見ていきましょう。以下のグラフは、神奈川県の中古マンションの価格(70㎡換算)の推移をわかりやすくまとめたものです。
参考:東京カンテイ「70㎡換算価格推移」
神奈川県の中古マンション価格は、2016年の2,685万円から2025年には3,958万円まで上昇し、10年間で約47%高くなっています。2019~2020年は横ばいに近い動きでしたが、2021年以降は上昇傾向が強まり、2025年には再び大きく上昇しました。
東京都ほど急激な価格上昇ではないものの、横浜市など都心へのアクセスが良いエリアを中心に需要が底堅く、神奈川県全体の価格を押し上げていると考えられます。
横浜市中古マンションの価格・築年数推移(過去10年間)
次に、神奈川県の中心である横浜市の中古マンション市場を、より深く掘り下げていきましょう。
参考:東京カンテイ「70㎡換算価格推移」
東京カンテイの資料によると、横浜市の中古マンション価格は、2016年の2,870万円から2025年には4,315万円となり、10年間で約50.3%も上昇しています。2019~2020年はやや横ばいとなっていますが、2021年以降は上昇傾向が強まり、2025年には4,000万円を超える結果となりました。
特に2024年から2025年にかけては、497万円増(約13.0%増)と上昇幅が大きく、横浜市における中古マンション需要の高さがうかがえます。
神奈川県エリア別のマンション価格推移
神奈川県のマンション市況について以下のエリア別に分析します。
- 横浜市4区(南区・中区・西区・神奈川区)
- 横浜市を除いた6都市(川崎市・藤沢市・茅ヶ崎市・相模原市・平塚市・横須賀市)
さらに、上記10エリアの価格推移を神奈川県全体の平均値と比較してみました。
横浜市4区の中古マンション価格推移

横浜市4区(南区・中区・西区・神奈川区)の位置
横浜市内で、中古マンションの価格帯が高いといわれる中心部4区(南区・中区・西区・神奈川区)のデータをグラフと表で見ていきましょう。価格は、各年の取引価格と面積をもとに70㎡換算で算出しています。
南区
中区
西区
神奈川区
参考:国土交通省「不動産情報ライブラリ」
横浜市4区(南区・中区・西区・神奈川区)における中古マンション価格を見ると、2021年から2025年にかけて全体的に上昇傾向が続いています。2025年において、取引価格がもっとも高かったのは、西区の7,821万円でした。
西区は横浜駅周辺やみなとみらいエリアに近く、交通利便性や商業施設の充実度が高いことから、資産価値が維持されやすいエリアだと考えられます。そのほかの区も取引価格は上昇傾向にあるため、中心部に近いエリアは一定の需要があるといえるでしょう。
横浜市4区の中古マンション価格推移(70㎡換算)
| エリア | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 南区 | 3,300万円 | 3,447万円 | 3,598万円 | 3,975万円 | 3,705万円 |
| 中区 | 4,826万円 | 5,437万円 | 5,683万円 | 5,858万円 | 6,040万円 |
| 西区 | 5,873万円 | 6,266万円 | 6,503万円 | 7,384万円 | 7,821万円 |
| 神奈川区 | 4,294万円 | 4,699万円 | 4,832万円 | 5,720万円 | 5,853万円 |
主要6都市の中古マンション価格推移

横浜市を除いた神奈川県の主要6都市(川崎市・藤沢市・茅ヶ崎市・相模原市・平塚市・横須賀市)の位置
横浜市を除いた神奈川県の主要6都市(川崎市・藤沢市・茅ヶ崎市・相模原市・平塚市・横須賀市)にある中古マンション価格推移も、横浜市4区と同じ方法で確認していきましょう。
川崎市
藤沢市
茅ヶ崎市
相模原市
平塚市
横須賀市
参考:国土交通省「不動産情報ライブラリ」
主要6都市の中では、川崎市の価格水準が最も高く、2021年は4,156万円でしたが2025年には5,125万円まで上昇となりました。東京都心へのアクセスが良いことに加え、武蔵小杉・川崎駅周辺など価格水準の高いエリアを含むため、6都市の中でも頭ひとつ抜けた相場になっています。
藤沢市と茅ヶ崎市も、2021年から2024年にかけて大きく上昇しました。特に藤沢市は2024年に4,203万円まで上昇し、2025年も4,000万円台を維持しています。一方で、相模原市と横須賀市は2025年にやや下落しており、エリアや物件条件によって価格差があることがわかります。
神奈川県主要6都市の中古マンション価格推移(70㎡換算)
| エリア | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 川崎市 | 4,156万円 | 4,553万円 | 4,747万円 | 5,036万円 | 5,125万円 |
| 藤沢市 | 3,176万円 | 3,649万円 | 3,978万円 | 4,203万円 | 4,125万円 |
| 茅ヶ崎市 | 2,820万円 | 3,005万円 | 3,471万円 | 3,721万円 | 3,521万円 |
| 相模原市 | 2,439万円 | 2,669万円 | 2,762万円 | 2,839万円 | 2,732万円 |
| 平塚市 | 1,974万円 | 2,237万円 | 2,398万円 | 2,379万円 | 2,563万円 |
| 横須賀市 | 1,832万円 | 2,154万円 | 2,262万円 | 2,330万円 | 2,183万円 |
10エリアの中古マンション㎡単価推移
以下の表では、横浜市中心部4区と神奈川県主要6都市の2025年時点の㎡単価を、神奈川県全体の平均㎡単価と比較しています。
神奈川県10エリアにおける中古マンションの㎡単価比較(2025年)
| エリア | 70㎡換算価格 | ㎡単価 | 神奈川県平均との差 |
|---|---|---|---|
| 神奈川県全体 | 3,958万円 | 56.5万円/㎡ | 基準(100%) |
| 西区 | 7,821万円 | 111.7万円/㎡ | +97.6% |
| 中区 | 6,040万円 | 86.3万円/㎡ | +52.6% |
| 神奈川区 | 5,853万円 | 83.6万円/㎡ | +47.9% |
| 川崎市 | 5,125万円 | 73.2万円/㎡ | +29.5% |
| 藤沢市 | 4,125万円 | 58.9万円/㎡ | +4.2% |
| 南区 | 3,705万円 | 52.9万円/㎡ | -6.4% |
| 茅ヶ崎市 | 3,521万円 | 50.3万円/㎡ | -11.0% |
| 相模原市 | 2,732万円 | 39.0万円/㎡ | -31.0% |
| 平塚市 | 2,563万円 | 36.6万円/㎡ | -35.2% |
| 横須賀市 | 2,183万円 | 31.2万円/㎡ | -44.9% |
参考:国土交通省「不動産情報ライブラリ」
神奈川県内の中古マンション㎡単価は、横浜市中心部が比較的高い傾向にあります。特に西区は111.7万円/㎡と県平均を大きく上回っており、中区・神奈川区も高水準です。主要6都市では川崎市が県平均より高く、都心や横浜方面へのアクセスの良さが価格に反映されていると考えられます。
一方、相模原市・平塚市・横須賀市は県平均を下回っているため、売却する場合は中心部以上の高値は期待できないでしょう。
リビンマッチでは、匿名で利用できるAIの不動産査定シミュレーションが利用できます。電話番号などの個人情報の入力なしで、戸建てやマンション、土地の相場を調べられます。
今後の予想!神奈川県のマンション価格はどうなっていく?
今後の神奈川県のマンション価格を推測するうえで、重要な指標となるのが地価公示です。
2026年1月1日に発表された県内の地価公示では、住宅地で前年比+約3%、商業地では+約7%と上昇が加速しており、マンション価格を左右する土地価値が今も上がり続けていることを示しています(参考:神奈川県「令和8年地価公示(神奈川県分)について」)。
特に横浜市・川崎市などの人気エリアでは需要が衰えず、地価の上昇がマンション価格を力強く下支えしている状況です。特に注目すべきエリアの動向を見ていきましょう。
横浜市は西区と中区が今後も好調
今後の神奈川県で資産価値の維持・向上が期待されるエリアとしては、横浜市西区や中区が挙げられます。主な理由は、横浜駅周辺やみなとみらい、関内駅周辺などで、商業施設の充実や再開発への期待が続いていることが考えられます。
神奈川県の令和8年地価公示によると、横浜市の住宅地は市全体で3.3%上昇し、なかでも西区は7.0%上昇と、市区町村別の住宅地上昇率で県内1位となりました。
横浜市西区や中区では、住宅地・商業地の双方で地価が上昇しています。マンション価格についても、こうした地価動向を踏まえると、横浜中心部では今後も安定した価格で推移していくでしょう。
参考:神奈川県「令和8年地価公示(神奈川県分)について」資料1 地価公示の概要(PDF:612KB)
上昇率の高い4市の今後
横浜市以外で注目したいのは、上昇率の高い相模原市、横須賀市、平塚市、そして川崎市です。
相模原市・横須賀市・平塚市・川崎市の4市は神奈川県平均を上回っており、さらに川崎市以外の3市は2021年以降の上昇率が一段と高い水準になっています。
地価の上昇とコロナ禍からの本格的な回復により、今後のさらなる上昇可能性は高く、注目したい市場といえるでしょう。
神奈川県のマンションは今、売ったらいくら?
神奈川県は横浜市が中心ですが、川崎市・相模原市・横須賀市・藤沢市・茅ヶ崎市・鎌倉市など、魅力ある都市が周辺に存在します。それぞれが独自の経済圏を形成できる基盤があるといえるでしょう。
物件の個別状況によっても価格に差はあるため、現在の価格を正確に知るためには不動産査定の利用が必須といえます。不動産会社によって価格の算出方法が異なるケースがあるため、1社だけに限らず複数の不動産会社に依頼しましょう。
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参照記事・文献
株式会社 東京カンテイ「70㎡換算価格推移」
神奈川県「令和8年地価公示(神奈川県分)について」
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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