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【2023年版】大阪府のマンション価格推移を分析!いつ下落する?今後の予想も

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【2023年版】大阪府のマンション価格推移を分析!いつ下落する?今後の予想も

大阪府のマンション価格は10年以上上がり続けていますが、この動きは東京都を始め全国の主要都市においても見られます。そのひとつの要因は、アベノミクスによる金融緩和政策です。

また、大阪府では2025年に日本国際博覧会(大阪万博)が開催される影響で、再開発が進んでおり、それに伴うマンション価格への影響が予想できます。

過去10年間のデータから、大阪府のマンション価格推移を徹底的に分析します。今後の価格推移に影響を与える要因に注目しましょう。

大阪府全体のマンション価格推移

大阪府における新築マンションと中古マンションについて、過去10年間の価格推移を紹介します。ここから、今後の価格推移に影響すると考えられる要因を探ってみましょう。

新築分譲マンションの価格(過去10年間)

大阪府における新築分譲マンション価格の推移を、2013年~2022年の10年間で確認します。

2013年は金融緩和政策により不動産投資が活発になった年です。新築マンションの価格に上昇傾向が見られ、10年間で㎡単価は約1.65倍になっています。

大阪府新築マンションの平均価格と㎡単価

大阪府新築マンションの平均価格と㎡単価

出典:株式会社不動産経済研究所「マンション市場動向

平均価格は、2013年の3,390万円から、2022年には4,683万円と1.38倍の上昇です。特に、2019年〜2021年にかけての平均価格の上昇が目立ちますが、2022年に低下していることがわかります。

また、㎡単価の上昇カーブに変化はないため、1戸あたりの床面積が広くなったとも推測できます。

中古マンションの価格(過去10年間)

大阪府の中古マンション平均販売価格推移を、新築と同様、過去10年間について確認します。

大阪府中古マンションの70㎡換算価格と㎡単価

大阪府中古マンションの70㎡換算価格と㎡単価

出典:株式会社東京カンテイ「70㎡換算価格推移

70㎡換算平均価格は、2013年の1,853万円に対し、2022年は3,047万円と約1.64倍に上昇しています。㎡単価も、26.5万円から43.5万円と1.64倍上がっています。

㎡単価については、中古マンションと新築マンションで同程度の価格上昇が見られます。

一方、70㎡換算平均価格の上昇率は、10年間にわたってほぼ同じ傾向です。ここから、新築とは異なり、建設コストなどの変動が中古マンションの価格には影響しないことがわかります。

また、東京都の中古マンションでは、リノベーションマンションの増加が伺える価格上昇がありますが、大阪府ではまだ大きく見られないのも特徴といえるでしょう。

中古マンションの築年数(過去10年間)

中古マンションは、築年数が売買成約率に影響すると考えられます。また、古いマンションほど価格も低下すると考えるのが自然です。

そこで、2013年~2022年における販売物件の平均築年数と70㎡平均価格を比較すると、以下のグラフになります。

大阪府中古マンションの築年数と70㎡換算価格

大阪府中古マンションの築年数と70㎡換算価格

出典:株式会社東京カンテイ「70㎡換算価格推移

平均築年数と平均価格はどちらも同様の上昇傾向を示しており、リノベーションなどによる再生マンションの販売数がある程度反映されていると推測できそうです。

大阪府エリア別のマンション価格推移

大阪府内でマンション価格の比較的高いエリアに着目し、実際に取引された価格に基づきマンション市場の実態を掘り下げてみます。

着目するエリアは、次のとおりです。

  • 大阪市都心部の5区(中央区・北区・西区・福島区・天王寺区)
  • 堺市で相場価格が高い3区(北区・堺区・西区)
  • 大阪市、堺市に次いで人口の多い東大阪市・豊中市

大阪市5区の中古マンション価格推移

大阪市5区(中央区・北区・西区・福島区・天王寺区)の位置

大阪市5区(中央区・北区・西区・福島区・天王寺区)の位置

以下のグラフは、大阪市都心部の5区(中央区・北区・西区・福島区・天王寺区)における中古マンションの平均取引価格推移です。

大阪市5区中古マンションの平均価格

大阪市5区中古マンションの平均価格

出典:土地総合情報システム「不動産取引価格情報検索

2018年~2022年の期間で実際に取引されたマンションの平均価格を表していますが、前述の大阪府全体の70㎡換算価格と比較し、価格の上昇が緩やかなことがわかります。

2018年〜2022年の平均価格上昇率は、次のとおりです。

  • 北区:1.16倍
  • 天王寺区:1.10倍
  • 中央区:1.30倍
  • 福島区:1.03倍
  • 西区:1.12倍

ただし、大阪府全体の平均価格は販売価格であり、エリア別の価格は実際の取引価格という違いがあります。そのため、取引時点における商談の結果が反映されている可能性もあります。

堺市3区・東大阪市・豊中市の中古マンション価格推移

堺市の3区(北区・堺区・西区)・東大阪市・豊中市の位置

堺市の3区(北区・堺区・西区)・東大阪市・豊中市の位置

以下のグラフは、堺市の3区(北区・堺区・西区)・東大阪市・豊中市における中古マンションの平均取引価格推移です。

堺市3区・東大阪市・豊中市中古マンションの平均価格

堺市3区・東大阪市・豊中市中古マンションの平均価格

出典:土地総合情報システム「不動産取引価格情報検索

大阪市と同様に、2018~2022年の上昇率は、大阪府全体の販売価格推移と比較して緩やかです。

それぞれのエリアにおける2018年~2022年の上昇率は、以下のとおりです、

  • 堺市北区:1.24倍
  • 堺市堺区:1.27倍
  • 堺市西区:1.27倍
  • 東大阪市:1.18倍
  • 豊中市:1.20倍

この上昇率は販売価格の上昇率より小さく、実際の取引価格では販売価格ほどの値上がり傾向はないと判断できそうです。

10エリアの中古マンション㎡単価推移

大阪市5区(中央区・北区・西区・福島区・天王寺区)・堺市3区(北区・堺区・西区)・東大阪市・豊中市の10エリアについて、取引価格を㎡単価に換算し、2018年~2022年の推移を示したのが次の表とグラフです。

大阪府10エリア中古マンションの㎡単価(単位:万円)
2018 2019 2020 2021 2022 上昇率
大阪府平均 34.1 36.2 37.7 40.3 43.5 1.28
大阪市北区 58.5 63.3 68.1 70.1 73.3 1.25
大阪市天王寺区 51.4 53.2 54.4 57.8 63.2 1.23
大阪市中央区 59.6 61.0 64.9 67.0 71.9 1.21
大阪市福島区 60.7 56.4 58.5 61.3 65.7 1.08
大阪市西区 57.6 54.4 61.1 60.4 67.0 1.16
堺市北区 28.6 31.2 31.3 33.4 35.3 1.23
堺市堺区 26.5 27.6 27.1 28.9 31.1 1.18
堺市西区 25.8 27.8 30.9 35.4 32.8 1.27
東大阪市 25.4 25.5 25.1 27.0 31.0 1.22
豊中市 33.3 36.5 37.1 38.1 39.8 1.20
大阪府10エリア中古マンションの㎡単価

大阪府10エリア中古マンションの㎡単価

出典:土地総合情報システム「不動産取引価格情報検索

上昇率は1.08〜1.28倍と、平均価格の上昇率に近い値となっています。豊中市の㎡単価は大阪府全体の㎡単価と近似しており、大阪市5区(中央区・北区・西区・福島区・天王寺区)の㎡単価は平均を大きく上回る様子が見て取れます。

今後の予想!大阪府のマンション価格はどうなっていく?

2023年以降、大阪府のマンション価格はどのように変化するのでしょうか。

大阪都市圏の経済に影響を与える要因に注目し、高く売れるタイミングの見極め方などを解説します。

再開発効果が期待される大阪都市圏

2025年開催の日本国際博覧会(大阪万博)とともに、大阪都市圏を中心とした経済効果を期待されているのが、大阪府と大阪市が一体となって進めている「大阪7大再生プロジェクト」と呼ばれる再開発です。

さらに、2037年予定のリニア中央新幹線の大阪延伸が実現すると、大阪都市圏のポテンシャルは高くなり、今後10年以上にわたって国内外の注目を集めるエリアになると予想できます。

参考:リニア中央新幹線 早期全線改行実現協議会

また、国土交通省の「令和5年地価公示」によると、大阪府全体で令和5年の公示地価は対前年で0.7%上昇しており、令和4年の0.1%増よりも上昇幅が大きくなっています。

大阪万博までの2年間で、さらに地価の上昇が期待され、特に大阪市都心部は注目したいエリアです

大阪府のマンション、売りどきは?

大阪市の「大阪市人口ビジョン」によると、大阪府全体としては今後人口減少が進みますが、大阪市の減少幅は小さいと予測されています。

世帯数も比例して減少しますが、単独世帯や夫婦のみ世帯が増えているため、人口減少のピッチよりも緩い減少カーブとなると予測できます。

そのため、大阪市のマンション需要はこれからも縮小する可能性は低いと見られます。

周辺市においては、人口の自然減や大阪市への転出などにより、減少カーブは大阪市に比べ大きなものになるでしょう。

しかし、「大阪7大再生プロジェクト」に代表されるように、大阪府全体として活性化を図る政策が今後10年以上継続する見込みです。マンション価格相場が落ち込む要因は今のところ考えられません。

そのため、相場下落に慌てて売却しようとする必要は当面の間はないといえます。マンションの売りどきは、さまざまなタイミングの中で、適宜判断することが望ましいでしょう。

今、売ったらいくらか?を常に把握する

大阪府のマンションを所有している場合、いつでも売りに出せる準備は必要です。具体的には、「今、売ったらいくらか?」を常に把握しておきましょう。

不動産価格の情報は、一般に公開されるまで時間のかかるものです。気づいたときには相場価格が大きく変動していた、ということもあります。自身のマンション価格を定期的に確認し、客観的な価格推移を知っておきましょう。

おすすめは、不動産の一括査定サイト「リビンマッチ」を活用し、複数の不動産会社から査定価格を提示してもらう方法です。これにより、得意分野が異なる複数の専門家が把握している相場観を捉えられます。

査定価格を提示してもらったからといって、今すぐ売る必要はありません。売却のタイミングを探るためにも、リビンマッチを有効に活用しましょう。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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