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- 中古タワマンはなぜ売れない?売りにくい条件や対処法について紹介
多くの人が憧れるタワマンですが、その価値は年々下がってきており、廃墟になるタワマンも出るのではないかといわれています。
中古タワマンが売れないのにはいくつかの理由がありますが、需要が減ってきているのが主な要因です。
本記事では、中古タワマンが売れない理由や売るための対処法について紹介します。タワマンの特性を理解して、売却活動に挑みましょう。
もくじ
タワーマンションは以前のように、建てれば売れる時代ではなくなってきました。
中古のタワーマンションが売れにくいといわれる理由について解説します。
タワーマンションは通常のマンションと同じ間取りでも、価格が高い傾向にあります。そのため、ある程度の資金がある人しか購入できません。
しかし、資金がある人は、新築を買う傾向が高いです。そのため、中古タワーマンションの購入希望者の数が少なくなり、売れない原因となっています。
タワーマンションは耐用年数が長く築年数も浅いものが多いため、解体されることがほとんどありません。
しかし、毎年のようにタワーマンションが建築されているため、タワーマンションの数は増え続けています。
一方で少子化高齢化が進み、人口も減少傾向にあります。そのため、需要が減っているのに、供給が増え続ける事態となっています。
マンションは経年劣化していくため、資産価値を維持するためには修繕が必要です。
そのため、毎月修繕費を積み立てて、定期的な大規模修繕を行います。
タワーマンションのような高層マンションで大規模修繕を行う場合、足場を組むことができません。そこで、ゴンドラや移動式の足場を利用します。
また、高さによって外観を変えているマンションも多いため、その階ごとに修繕方法を変える必要があります。よって、低層のマンションと比べて、修繕費が割高になってしまいます。
このように、タワーマンションは修繕をする際に、通常のマンションと比べて費用がかかります。修繕積立金だけでは賄えない場合には、追加で請求される場合もあります。
景気や社会情勢の変化により、タワーマンションの需要が少なくなっていることも、売れない原因です。たとえば、以下のようなことが原因として考えられます。
特に2019年の台風19号によって、武蔵小杉のタワーマンションが浸水被害を受けました。
トイレやエレベーターが使用不可になり、自然災害におけるタワーマンションの脆さが問題視されました。
タワマンの売却は不動産一括査定サイトの利用が便利
タワーマンション全体の需要が下がっているものの、その中でも比較的売れやすい物件と、売れにくい物件に分けられます。
ここでは特に売りにくいタワーマンションの条件をみてみましょう。
タワーマンションといえども、立地は重要です。
特に駅からの距離は重要です。駅の近くは生活に必要な施設が充実しやすいため、最寄りの駅から近い方が価値が高いです。最寄駅から都心までの時間や複数路線が使えるかなども重要です。
また、駅からの距離が近くない場合でも、周辺に便利な施設がそろっていると売れやすくなります。
タワーマンションを買う人の中には、利便性がよいことで、時間を買っていると思っている人も多くいます。そのため、立地が悪く、利便性が悪いと売れにくい物件になってしまいます。
タワーマンションに住みたい人は、眺望を重視している人が多くいます。
そのため、周りの建物より高い階に住みたいと考える人が多く、タワーマンションの低層階は、高層階と比べて資産価値が低くなってしまいます。
また、2017年度に税制改正があり、2018年以降に建てられたタワーマンションの低層階は固定資産税が安くなりました。
それに伴って、2018年以前に建てられたタワーマンションの売却を検討しても、低層階の固定資産税が割高なため、売れにくいといえます。
タワーマンションは周辺の建物によって視界を遮られづらく、日当たりがよいのが特徴です。
しかし、方角や階層によって日当たりが悪い部屋も存在します。
日当たりがよい角部屋や、南向き、高層階と比べて、中部屋、北向き、低層階のほうが売れにくくなってしまいます。
タワーマンションは子育て世帯が多く住む傾向にあります。
1棟にたくさんの家族が住むため、近くの幼稚園や小中学校が定員に達してしまう場合があります。
購入希望者は近くの幼稚園、小中学校に入園、入学させたいと思っている人が多いので、定員に空きがあるかどうかは重要な検討材料です。
売れにくいタワーマンションでも、工夫次第で売却することは可能です。そこで売却するためにできることを紹介していきます。
タワーマンションは築年数が浅いほうが高く、早く売れます。そのため、売却を決めたらなるべく早く行動しましょう。
特に築5年以内であれば、部屋や設備の経年劣化がそれほど進んでいません。そのため、新築と同様に売却できる可能性があります。
分譲主である不動産会社の多くはグループ会社に不動産仲介業者を持っています。
そのため分譲主のグループ会社に仲介を依頼すると、中古を待ち望んでいた購入希望者を紹介してもらえる可能性があります。
マンションは、土地の持分を入居者で分け合います。そのため、入居者の多いタワーマンションは市場価格よりも相続税評価額が低く抑えられます。これは「タワーマンション節税」といわれ、相続税対策になります。
資産家の中には相続税対策としてタワーマンションの購入を検討している人がいます。
資産家は、相続のことを銀行に相談することがよくあります。そのため銀行に相談すると、そのような資産家を紹介してくれる場合があります。
物件の価値を高めるホームステージングも有効です。
ホームステージングとは、中古マンションをモデルルームのように家具やインテリアで演出して売却する方法です。購入希望者は、生活のイメージが付きやすく、売れやすくなります。
不動産会社によっては、ホームステージングを実施してくれる場合もあるので活用してみましょう。
タワーマンションを売却するには不動産会社の協力が欠かせません。
タワーマンションの購入希望者は高所得者が多いため、高所得者層に強い不動産会社を選ぶとよいでしょう。
また、タワーマンションは、戸数が多いため、同じ建物のほかの物件と売却時期が重なることも多いです。競合がいると売却価格の駆け引きなどが必要になってくるため、経験豊富な不動産会社が有利です。
そこでおすすめなのが一括査定サイトです。一括査定サイトを利用すれば、複数の不動産会社からの提案を比較して、優良な企業を見つけることができます。
査定額を含めた提案だけでなく、不動産会社の対応なども比較できるので、相性のよい不動産会社を選びましょう。
一括査定サイトを利用して、タワマンを少しでも高く売却しよう
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