2000万で買った家はいくらで売れる?売るときにかかる費用も紹介
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もくじ
2,000万円で買った家はいくらで売れる?
2,000万円で買った家がいくらで売れるのかは、築年数がポイントです。木造戸建てとマンションの築年数に応じた売却価格をシミュレーションします。2,000万円で買った家を売るときの参考にしてください。
家は築年数が経過すると価格が下がる
国土交通省の「既存住宅・リフォーム市場の現状」によると、家の価値は築年数の経過に応じて減少し、木造戸建てでは築20年あたりで建物の売却価格は2割以下になってしまいます。
国土交通省「既存住宅・リフォーム市場の現状」より
上記は木造戸建てとマンションでそれぞれ2種類の折れ線グラフがありますが、減価償却年数は会計上利用するものであるため、今回はマンションにおいては「ヘドニック法」木造戸建ては「(財)不動産流通近代化センターのマニュアルに基づく試算」に注目します。
木造戸建ては築15年までの減少率が著しく、築20年を超えたあたりから一定になっていることがわかります。一方マンションは、築1年での減少率が一番大きく、その後の減少率は一定です。いずれにしても、売却時の築年数が売却価格に大きく影響するといえるでしょう。
【2,000万円で買った木造戸建て】価格推移シミュレーション
「2,000万円の家」といっても木造戸建てとマンションでは売却価格の変化に違いがあります。国土交通省のデータをもとに、まずは2,000万円で買った木造戸建てにおける売却価格の推移を紹介します。
築年数 | 価値の減少率(%) | 売却価格(万円) |
---|---|---|
築1年 | 5 | 1,900 |
築3年 | 15 | 1,700 |
築5年 | 25 | 1,500 |
築10年 | 55 | 900 |
築15年 | 75 | 500 |
築20年 | 85 | 300 |
木造戸建ては新築から5年で価値が25%程度減少するため、売却価格は1,500円程度になります。なお、築10年では建物の価値は半分以下となり、築20年にはほとんど土地のみの価値となってしまいます。
【2,000万円で買ったマンション】価格推移シミュレーション
マンションの構造は鉄骨鉄筋コンクリート造、または鉄筋コンクリート造であることが多く、木造戸建てよりも価格の減少は穏やかになります。
マンションの価格推移シミュレーションは以下のとおりです。
築年数 | 価値の減少率(%) | 売却価格(万円) |
---|---|---|
築1年 | 10 | 1,800 |
築3年 | 15 | 1,700 |
築5年 | 20 | 1,600 |
築10年 | 25 | 1,500 |
築15年 | 35 | 1,300 |
築20年 | 40 | 1,200 |
築25年 | 50 | 1,000 |
築30年 | 60 | 800 |
マンションは木造戸建てに比べて1年目の減少率は多くなりますが、2年目以降は穏やかに減少し、築20年が経過しても売却価格は1,200万円と高い資産価値を誇ります。
正確な売却価格を知る方法
築年数で不動産のある程度の価値はわかりますが、シミュレーションした価格と実際に売却できた価格が大きく異なることもあります。
木造戸建てもマンションも、築年数以外で売却価格を把握する方法はあります。正確な家の売却価格を知る方法を解説します。
自分で調べる
売却価格は自分で調べられます。木造戸建てやマンションであれば「レインズマーケットインフォメーション」、土地であれば「不動産情報ライブラリ」の利用がおすすめです。
どちらのサイトも国土交通省が運営しており、不動産会社が閲覧する成約データの一部を確認できます。こうしたサイトを利用し、実際に成約した物件の築年数や面積を把握することで、より具体的に売却価格のイメージがつかめるでしょう。
また、SUUMOやアットホームといった不動産ポータルサイトでは、実際に販売している物件の価格を調べられます。このように、世の中に公開されている情報から売却価格を正確に把握することが可能です。
不動産会社に聞く
おおよその売却価格は自分でも把握できますが、プロの意見がないと不安になる人も多いでしょう。
その場合は、不動産会社に相談しましょう。担当者の質問に答えながら査定してもらうことで、より正確な査定価格を算出してもらえます。
また、査定とあわせて売却プランの提示も受けることができます。売却プランとはどのような層をターゲットとし、早期売却を目指すのか、高値売却を目指すのかなど、売却活動の方針を決めることです。売却を具体的に進めていきたい場合には、不動産会社への相談がおすすめです。
一括査定サイトを利用する
不動産を売却する際には、一括査定サイトの利用がおすすめです。
一括査定サイトは無料で利用ができ、一度の情報入力で複数の不動産会社に査定依頼ができます。複数の不動産会社に査定依頼することで、一番高く売ってくれる不動産会社を選べます。一括査定サイトに登録している不動産会社も比較検討されていることを認識しているので、可能な限りよい条件を提示してくれます。
一括査定サイトの「リビンマッチ」では、最大6社の不動産会社に査定依頼ができます。各社の査定結果や担当者の対応を比較検討することで、満足できる不動産売却ができるでしょう。
2,000万円で買った家を売るときにかかる費用
家は購入時だけではなく、売却時にも費用がかかります。売却時にかかる費用は以下のようなものがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
仲介手数料 | 不動会社に支払う手数料。売却価格が400万円を超える場合、「売却価格 × 3% + 6万円 + 消費税」が仲介手数料の上限。 |
印紙代 | 不動産売買契約書などの課税文書にかかる税金。売却価格により変動する。売却価格が1,000万円を超え5,000万円以下の場合の印紙税は1万円。(※電子契約の場合は不要) |
抵当権抹消登記費用 | 抵当権を抹消する際にかかる費用。費用は不動産1個につき1,000円。司法書士に依頼する際の手数料は1〜3万円が相場。 |
引っ越し費用 | エリアや時期、荷物の量によって変動。数万〜数十万円が相場。 |
測量費 | 土地の境界が不明な場合に必要。30〜80万円が相場。 |
ホームインスペクション | 買主が安心して購入できるために行う住宅の診断。4〜6万円が相場。 |
売却にかかる費用の相場は、売却価格の5〜10%です。
売却にかかる費用を把握することで、適切な売却価格を設定できます。たとえば、売却益として1,000万円は必ず残したいときに、売却にかかる費用を無視して売却価格を決定してしまうと、最終的に手元に残る額は1,000万円を切ってしまうおそれがあります。
不動産売却は、「高く売る」「早く売る」ことが目標です。この目標を達成するためには価格相場を把握したり、売却費用を把握したり、優良不動産会社を選んだりと、クリアしなければならない項目が多くあります。
そのなかで、まずやるべきことは自分の家がいくらくらいで売れるのかを把握することです。売却価格がイメージできると、手元に残る額が把握できるためその後の計画を立てやすくなります。
売却価格を把握するために、リビンマッチを活用しましょう。最大6社の優良会社があなたの不動産を売却査定してくれます。無料で利用できるため、ぜひ活用してください。
大手住宅メーカーの注文住宅販売や不動産テック企業の仲介業務に4年間携わり、不動産取引にかかわった件数は350件以上にわたります。2021年よりリビンマッチコラムの執筆・編集を担しています。皆さんが安心して不動産取引を行えるよう、わかりやすくリアルな情報を発信します。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
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