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福岡のマンション価格推移|10年間の上昇率と売り時を解説

更新日:
福岡のマンション価格推移|10年間の上昇率と売り時を解説

福岡県の新築マンション価格は今年も上昇が続いており、中古マンション価格への影響が予想されています。そのため、この記事では過去10年間のデータから、福岡県内にあるマンションの価格推移を徹底的に分析しました。

実際の売却価格はエリアや築年数、駅からの距離などによって大きく異なりますが、マンションを売るときの参考にするとよいでしょう。

【2026年最新】福岡県の中古マンション成約価格

西日本レインズの資料によると、2026年7月の福岡県における中古マンションの平均成約価格は3,001万円でした。前年の同月は2,706万円のため、10.9%の上昇率となっています。また、平均成約㎡単価は45.0万円で、こちらは前年同月比から11.5%も上昇しました。

福岡における中古マンションの成約状況
項目2026年7月前年同月比
平均成約価格3,001万円+10.9%
平均成約㎡単価45.0万円/㎡+11.5%
成約件数306件-4.6%
平均専有面積66.6㎡-0.5%
平均築年数26.9年+1.9%

参考:西日本レインズ「月次サマリーレポート(2026年7月度) 」(PDF)をもとに自社で作成

西日本レインズの月次レポートの数字は、「3カ月後方移動平均値」です。たとえば、2026年7月のデータでは2026年5月・6月・7月の3カ月分を平均した値で算出しています。

平均成約価格と㎡単価ともに前年同月を上回っていますが、成約件数と専有面積は前年同月と比較すると減少する結果となりました。しかし、平均成約価格と㎡単価はともに10%以上上昇しているため、2026年7月は取引量がやや落ち着く一方で、中古マンション価格は高い水準を維持しているといえます

福岡県全体のマンション価格推移

ここでは、福岡県内にある新築と中古それぞれのマンション価格推移を分析します。さらに、築年代別の成約価格から、築年数における価格への影響も詳しく解説しています。

新築マンションの価格

福岡県の新築マンション価格については、県庁所在地である福岡市の情報を調べることで、ある程度推測できます。

株式会社東京カンテイが公表している「新築・中古マンション市場をデータ・現地調査から分析」(PDF)によると、2024年における福岡市の新築マンションの平均坪単価は314.4万円です。㎡単価に換算すると約95万円となり、2015年〜2025年の10年間の中では最高値となっています。

また、後ほど詳しく解説しますが、福岡市の中古マンション平均価格は10年間で80%以上上昇しています。新築マンションの価格上昇は、中古マンションにも影響を与えているといえるでしょう。

中古マンションの価格

次に、福岡県の中古マンション価格推移について解説します。なお、以降の価格データは、国土交通省が運営する「不動産情報ライブラリ」のデータにもとづき、実勢価格(実際に成約した時の価格)をベースにしています。

福岡県 中古マンション㎡単価の推移(2015年~2025年)

40
30
20
10
0
(万円/㎡)

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

24.56
27.17
28.96
29.94
31.74
32.62
31.37
33.99
35.99
38.45
39.75

2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025

上記のグラフは、不動産情報ライブラリで福岡県の「中古マンション等」のうち「用途:住宅」「今後の利用目的:住宅」と確認できる取引を抽出し、㎡単価の平均を算出しました。

福岡県における中古マンションの平均価格は、㎡単価の場合2015年は24.56万円/㎡でしたが、2025年には39.75万円/㎡となっており、過去10年間で約62%も上昇しています。

築年代別の中古マンション価格

一般的に、中古マンションは築年数が古くなるほど価格が下がっていきます。

下表は、1981年から10年ごとに年代を設定し、各都市の中古マンション価格をまとめたものです。2021~2025年のデータに関しては、5年間分のため一部エリアで取引件数が少なく、実際の成約価格と差異が大きいおそれがあります。

築年代別の中古マンション価格(単位:円/㎡)
 1981~1990年1991~2000年2001~2010年2011~2020年2021~2025年
福岡市21万2,25128万8,86843万7,65458万2,36085万9,862
北九州市10万6,87015万4,76324万25433万8,33143万7,699
飯塚市10万14914万7,10518万9,08727万5,44246万1,538
大牟田市7万9,01212万1,35518万7,24429万7,511–
春日市18万1,58521万1,22428万9,71040万5,05346万3,866
久留米市11万9,99414万6,15724万2,56434万9,91748万3,636

表は不動産情報ライブラリにおける2025年第3四半期までのデータとなっていますが、築年数が新しいほど㎡単価が高い傾向であることが分かります。

特に福岡市は建築年数が2021~2025年の場合、85万9,862円/㎡と他都市を大きく上回っています。北九州市や久留米市、飯塚市も築年数が新しいほど価格が上昇していますが、福岡市との差は大きく、エリアによる価格差が目立っています。

福岡県エリア別のマンション価格推移

同じく「不動産情報ライブラリ」のデータを用いて、福岡県の各エリアに注目してマンション価格の状況を分析します。

6都市の中古マンション価格

6都市(福岡市・春日市・久留米市・飯塚市・北九州市・大牟田市)の位置

6都市(福岡市・春日市・久留米市・飯塚市・北九州市・大牟田市)の位置

福岡県の人口が多い6都市(福岡市・春日市・久留米(くるめ)市・飯塚市・北九州市・大牟田(おおむた)市)について、中古マンション価格の推移を紹介します。

福岡県の中古マンション㎡単価の推移(2015年~2025年)

 福岡市  春日市  久留米市  飯塚市  北九州市  大牟田市  福岡県平均

50
40
30
20
10
0
(万円/㎡)

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025

 

2015年からの10年間における価格の上昇率をまとめると、以下のとおりです。

2015年と2025年の㎡単価比較(円/㎡)
エリア2015年2025年上昇率
福岡市27万2,78651万1,60987.5%
春日市21万2,84024万6,91316.0%
久留米市16万2,07922万7,42840.3%
飯塚市17万3,60629万5,63970.3%
北九州市17万2,42221万7,30226.0%
大牟田市11万3,21914万5,49928.5%
福岡県平均24万8,34543万7,08476.0%

上の図やグラフのとおり特に上昇率が高いのは福岡市で、福岡県の平均を上回っています。

  • 福岡市:27万2,786→51万1,609(+87.5%)
  • 福岡県平均:24万8,345→43万7,084(+76.0%)

次いで飯塚市(70.3%増)の躍進も目立つ一方で、春日市(16%増)や北九州市(26%増)などは緩やかな上昇に留まりました。今後も福岡市への需要が集中すると、地域間のマンション価格差はより大きく広がることが予想されます。

福岡市の中古マンション価格

福岡市の地図

福岡市の地図

福岡市内の中古マンション価格推移を区別に表したのが下のグラフです。

価格水準が最も高いのが中央区です。2015年からの10年間における価格の上昇率をまとめると、以下のとおりです。

福岡市各区 中古マンション㎡単価の推移(2015年~2025年)
※種類:中古マンション等/用途:住宅/今後の利用目的:住宅 ※2025年は第3四半期まで
 博多区
 東区
 南区
 中央区
 早良区
 西区
 城南区
60
50
40
30
20
10
0
(万円/㎡)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025

 

上記のグラフをもとに、福岡市における区別の上昇率をわかりやすくまとめたのが下の表になります。

福岡市各区の中古マンション㎡単価比較(2015年・2025年)
区名2015年2025年上昇率
博多区30万1,34053万5,26477.6%
東区20万1,32441万4,382105.8%
南区21万3,38735万6,59167.1%
中央区33万84363万4,18091.7%
早良区30万71251万3,36870.7%
西区23万2,28732万8,49041.4%
城南区24万5,69138万28854.8%

福岡市は全域で価格が上昇していますが、エリアごとに見てみると明確な差がわかります。再開発が進む東区は上昇率でみると105.8%増ですが、価格で比較すると都心である中央区とでは1.5倍も差があります。

一方、西区(41.4%増)や城南区(54.8%増)などの郊外住宅地は堅調ながらも上昇幅はさほど高くありません。市内でも交通利便性や再開発の状況の違いなどが、価格の上昇率に影響していると考えられるでしょう。同じ区内でも、最寄り駅や築年数、専有面積、階数などによって売却価格は異なります。

北九州市の中古マンション価格

北九州市の地図

北九州市の地図

福岡市に次ぐ人口規模の北九州市における中古マンション価格推移も確認しましょう。

北九州市各区 中古マンション㎡単価の推移(2015年~2025年)
※種類:中古マンション等/用途:住宅/今後の利用目的:住宅 ※2025年は第3四半期まで
 小倉北区
 八幡西区
 戸畑区
 小倉南区
 門司区
 八幡東区
 若松区
30
25
20
15
10
5
0
(万円/㎡)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025

 

北九州市は、福岡市内の区と比べると全体的に㎡単価が低く、上昇率も控えめです。

各区の上昇率は次のとおりです。

北九州市各区の中古マンション㎡単価比較(2015年・2025年)
区名2015年2025年上昇率
小倉北区18万5,26823万4,71026.7%
八幡西区15万7,79217万5,03310.9%
戸畑区17万7,51818万6,9115.3%
小倉南区19万78027万5,36244.3%
門司区18万1,45122万8,06825.7%
八幡東区15万5,18420万8,64634.5%
若松区12万1,10113万4,91511.4%

北九州市内では、小倉南区の上昇率が44.3%と最も高く、八幡東区も34.5%と大きく伸びています。一方、戸畑区は5.3%、八幡西区は10.9%にとどまり、区によって価格上昇の幅に差があることがわかります。

ただし、同じ福岡県内でも福岡市の中心部や周辺区のほうが㎡単価も高いことから、中古マンション需要がやや低いといえるでしょう。

今後の予想!福岡県のマンション価格はどうなっていく?

福岡県のマンション価格は今後どのように変化するのでしょうか。

マンション価格に影響すると考えられる要素に注目し、マンション売却のタイミングの見極め方などを解説します。

一極集中が続く福岡市の価格は上昇が続く

福岡県のエリアは「福岡地域」「北九州地域」「筑豊地域」「築後地域」と、4つの大きなエリアに分かれています。その中でも、マンション流通が活発なのは、「福岡地域」と「北九州地域」です。

特に、福岡地域にある福岡市は、福岡県の県庁所在地であるだけでなく、九州の中心としてのポテンシャルが高く、人口が集中しています。

ただし、福岡市も区内で需要が異なっており、福岡県第2の都市である北九州市においても、マンション価格が上昇しているエリアは限られています。

現在、マンションを所有し今後の価格推移に関心がある人は、福岡市内の物件か福岡市以外の物件かによって価格が大きく異なることを理解しておきましょう。

福岡市の人口は、2040年にピークを迎えて約170万人に達すると予想されており、住宅需要のベースとなる世帯数はその後も増加する見通しです。福岡市は人口や再開発など需要を支える要素はあるものの、金利や供給状況などによって価格動向が変わる可能性があります。

参考:福岡市「福岡市の将来人口推計」(PDF)

ポテンシャルが高い春日市の価格動向に注目

今後の福岡県のマンション市場において、春日市の動向は見逃せません。

今回の集計では、春日市の中古マンション㎡単価は2015年の21万2,840円/㎡から2025年には24万6,913円/㎡となっており、約16.0%上昇しました。福岡市の中央区や博多区ほどの大幅な上昇ではないものの、福岡県内では一定の価格水準を維持しているエリアといえます。

春日市は人口減少が予想されていますが、福岡市に隣接し、通勤・通学の利便性を確保しやすい立地であることは、住宅地としての評価を支える重要な要素です。

また2025年時点の㎡単価を見ると、春日市は24万6,913円/㎡で、北九州市小倉北区の23万4,710円/㎡を上回っています。福岡市の中央区や博多区、早良区などとは価格差がありますが、福岡市中心部に比べると購入しやすい水準といえます。

福岡市周辺でマンションを所有している場合は、春日市など近郊エリアの価格動向も確認しておきたいところです。

福岡県のマンションを売るならいつ?

福岡県の中古マンション価格は、2015年から2025年にかけて上昇傾向にあるといえます。中古マンションにおける㎡単価は2015年の24.56万円から2025年は39.75万円となっており、過去10年間の上昇率は約62%です。

一方、春日市、北九州市、久留米(くるめ)市に関しては大幅な上昇率は見られず、エリアによって価格上昇の幅には差があります。

つまり、福岡県全体のマンション価格が上昇していても、所有するマンションの価格が上昇しているとは限らないということです。売却時期を判断するには、相場の推移だけでなく「現在いくらで売れそうか」をこまめに確認することが重要です。

また、不動産会社によって査定価格や売却戦略は異なります。複数社の査定を比較し、現在の価格と売却の見通しを確認したうえで売り時か判断しましょう。いつ売るべきかを判断する際は、リビンマッチを利用することで、最大6社の不動産会社に一括で依頼できます。

参照記事・文献

株式会社東京カンテイ「福岡市・北九州市のマンション供給動向」(PDF) 春日市「人口統計」

この記事の編集者

リビンマッチ編集部アイコン リビンマッチ編集部

リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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