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3000万で買った家はいくらで売れる?マンション、土地あり、さまざまなケースを紹介

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戸建てやマンションの価値は年数の経過によって下落します。3,000万円で買った家の築年数に応じた目安売却価格は以下のとおりです。

築年数に応じた目安の売却価格(木造戸建て)
築年数 下落率(%) 価格(万円)
1年 5 2,850
5年 25 2,250
10年 55 1,350
築年数に応じた目安の売却価格(マンション)
築年数 下落率(%) 価格(万円)
1年 10 2,700
5年 20 2,400
10年 25 2,250

この記事では、3,000万円で買った家の予想売却価格、売却相場の調べ方について解説します。

3,000万で買った家はいくらで売れる?

家を売却する場合、築年数が価格に大きな影響を与えます。建物は、経年劣化によりその価値が減少していくからです。ここでは築年数ごとの売却価格の目安を紹介します。

3,000万円の戸建て

国土交通省の「既存住宅・リフォーム市場の現状」によれば、戸建て住宅は経年により市場価値が減少し、築20年で価値がほとんどゼロになるといわれています。

築年数における建物価値の減少が分かる図

築年数における建物価値の減少が分かる図

国土交通省「中古住宅流通・リフォーム市場の現状」より

上記のグラフでは、2種類のデータを使用して計算しています。減価償却年数(※1)は会計上使用する数値であり、実際の価値とは異なるため、今回はマンションについては「ヘドニック法」(※2)、木造戸建住宅については「(財)不動産流通近代化センターのマニュアルに基づく試算」を参照しています。

※1:減価償却年数:固定資産が税務上価値を持つとされる年数(法定耐用年数)。
※2:ヘドニック法:財の評価手法のひとつ。財の価格はその財を構成する属性によって説明されるという概念に基づき、重回帰分析を用いて価格指数が計測される。

3,000万円で購入した木造戸建ての場合、築年数に応じた売却価格の目安は以下のようになります。

築年数に応じた目安の売却価格(木造戸建て)
築年数 下落率(%) 価格(万円)
1年 5 2,850
3年 15 2,550
5年 25 2,250
10年 55 1,350
15年 75 750
20年 85 450

一般的に、築10年未満は価格の減少が激しく1年ごとに大きく相場が下がる時期とされています。築10年を超えると下落はやや落ち着き、築20年以降は横ばいとなります。

家の売却を検討したら築20年以内を目安に、なるべく早い段階で売却に向けて動き出すことが重要です。


土地と建物の合計が3,000万円

建物と土地の合計で3,000万円のケースを考えてみます。建物が2,000万円、土地が1,000万円で土地の価格は変わらないと仮定します。

木造戸建て(建物2,000万円、土地1,000万円)
築年数 減少率(%) 建物価格(万円) 土地価格(万円) 合計(万円)
築1年 5 1,900 1,000 2,900
築3年 15 1,700 1,000 2,700
築5年 25 1,500 1,000 2,500
築10年 55 900 1,000 1,900
築15年 75 500 1,000 1,500
築20年 85 300 1,000 1,300

土地価格は基本的には大きく変わりません。しかし、人口が減っているエリアでは価値が下がったり、反対に区画整理が行われたことで価値が上昇したりします。家を売却するときは土地価格の変動にも注目しておくとよいでしょう。

3,000万円のマンション

マンションを3,000万円で買った場合の売却価格についても見てみましょう。マンションは木造戸建てに比べて耐用年数が長いため、下落率は緩やかになります。

築年数に応じた目安の売却価格(マンション)
築年数 下落率(%) 価格(万円)
1年 10 2,700
3年 15 2,550
5年 20 2,400
10年 25 2,250
15年 35 1,950
20年 40 1,800
25年 50 1,500
30年 60 1,200

木造戸建てが約10年で価値が半分になるのに対して、マンションの価値が半分になるのは約25年です。

具体的な売却価格相場を調べてみる

売却価格はさまざまな方法で調べられます。インターネットで調べる方法や不動産会社に査定を受ける方法について解説します。

周辺の取引事例で確認する

買った家がいくらで売れるのかを知るには、後述する不動産会社の査定を受けるのが一番正確で早い方法です。

査定を受ける以外にも、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営する「レインズインフォメーション」で自身でも周辺の取引相場を調べられます。ここでは築年数や間取り、専有面積などから取引された坪単価を確認できます。

無料で閲覧できるので、活用してみるとよいでしょう。取引情報の件数が少ない地域は、相場情報として適切でないことが考えられるため、提供対象外となっていることもあります。

不動産会社の査定を受ける

買った家を売却する場合、基本的に不動産会社の査定を受けて売り出し価格を決めることから売却活動がスタートします。不動産会社の査定では、会社により基準は違いますが、約3カ月で売却できる価格を提示してもらえます。

不動産会社の査定を受けることで、より正確な査定価格が分かり、売却のスケジュールも立てやすくなるでしょう。

不動産会社の査定は原則無料

不動産会社の査定は基本的に無料です。不動産会社にとって、査定依頼者は将来の顧客になる可能性があります。査定後に媒介契約を結んでもらうことで、売買契約成立時に仲介手数料が得られます。そのため、査定も営業の一環となり無料で受けられます。

同じ不動産査定として不動産鑑定士による不動産鑑定がありますが、こちらは有料です。不動産鑑定は、裁判所に提出するためや相続時、法人間での取引時に利用されます。売却が目的であれば、不動産会社による不動産査定で十分でしょう。

机上査定と訪問査定

不動産会社の査定には、机上査定と訪問査定の2種類があります。

机上査定

机上査定とは、物件の情報を元に査定価格を算出する方法です。物件のデータを元に物件は見ずに査定するため、査定結果が即日や数日で通知されます。ただし、物件を見ていないため実際の売却価格とは大きな差が生まれるケースも珍しくありません。

  • とりあえず価格が知りたい
  • まずはいろんなところの価格を比較したい

上記のようなケースでは、机上査定を利用するとよいでしょう。

訪問査定

実際に訪問して物件を査定する方法が、訪問査定です。家の内部を確認したうえで査定するため、より正確な査定が可能となり、売却価格に近い価格が提示されます。

訪問査定は実際に訪問するため、日程の調整や査定価格の算出に時間がかかります。そのため、査定結果が分かるまで、査定から約1週間かかる点には注意が必要です。

査定は必ず複数社に依頼する

3,000万で買った家に限りませんが、査定を受ける場合には、最初から1社に絞るのではなく複数社に依頼することが重要です。

不動産会社によって査定結果が異なる

不動産会社による査定は、査定基準や価格の算出方法に法的な決まりはなく、不動産会社の独自の決まりで算出されます。

査定の際には類似物件の売却状況から査定価格を算出しますが、対象となる類似物件も不動産会社により違います。そのため、不動産会社によって査定価格が大きく異なることは珍しくありません。

また、不動産会社によって得意分野が違います。戸建て売却が得意な会社もあれば、マンションが得意という会社もあります。マンションが得意な会社に戸建ての売却を依頼すると、査定価格が低いということもあります。

また、不動産知識のない人では、不動産会社の査定価格を鵜呑みにしてしまう可能性があります。できるだけ多くの不動産会社に査定を依頼することで、安値で売却することを防げます。

契約のために理由なく高い査定結果を出す不動産会社もある

複数社に査定依頼すると、大半の不動産会社で似たような価格帯が発生し、それが相場だと判断できます。

しかし、中には相場より極端に高い査定価格を提示する不動産会社もあります。「高値で売れるならラッキー」と安易にそのような会社と契約するのはおすすめできません。

契約欲しさに査定価格を高く設定している場合、契約後に売れないことを理由に価格を下げる必要があります。その結果、安値で売却となってしまうおそれがあります。もちろん、すべての不動産会社が悪意を持って査定価格を操作しているわけではありません。

査定価格を比較するうえでは、査定価格の根拠まで確認することが重要です。十分な根拠を持って高い査定価格を提示している会社なら売却を任せてもよいでしょう。反対に、根拠があいまいで査定価格の詳しい説明をしてくれないような会社なら注意が必要です。

複数社に依頼して信頼のおける不動産会社を探すのがおすすめ

不動産会社を選ぶ上では、複数の不動産会社を比較して慎重に選ぶことが重要です。その際、価格だけではなく次のような点もチェックするとよいでしょう。

  • 不動産会社の実績や評判
  • サービス内容
  • 問い合わせ時の対応
  • 担当者の人柄
  • レスポンスの速さ

とはいえ、複数の不動産会社に査定依頼をするのは手間も時間もかかります。その場合は、一括査定サイトを利用することをおすすめします。

一括査定サイトの「リビンマッチ」は、簡単な情報の入力で複数の不動産会社の査定結果をまとめて得ることが可能です。不動産査定は基本的に無料と説明しましたが、リビンマッチの利用も完全無料です。

不動産売却時には多くの方が利用されているのでぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。


この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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