歩車分離

（ホシャブンリ）

歩車分離とは、生活空間の安全性を確保するために歩道と車道を明確に分離する道路配置のことを指します。この方法は、敷地内の通過交通を排除し、歩行者の安全を確保する目的で、近代的な計画住宅地で初めて採用され、イギリスを起源としてアメリカや日本の街づくりにも取り入れられています。特に大規模マンションのランドスケープ設計において、公道から駐車場へのアプローチと人がエントランスへ向かうアプローチを物理的に分けることで交差を避け、場合によっては立体交差を設けるなどしています。分譲地では、車の進入を最小限に抑えるために行き止まりの路地を設けるなどしており、駐車場からエントランスまでが離れている場合には、車寄せの設置などの工夫がされています。