特定街区
(トクテイガイク)
特定街区は、都市計画法の「地域地区」の一つで、街区(ブロック)単位で都市計画を定める制度です。この制度では、個別の敷地単位の規制を超えて、街区全体の都市機能の向上、良好な環境や建築物の誘導を通じて、優れた都市空間の形成を目指します。特定街区内では、容積率の最高限度、建築物の高さの最高限度、壁面の位置に特別な制限が設けられ、一般の都市計画法や建築基準法の制限が適用されません。また、有効な空地を確保することにより、容積率の割り増しが可能となり、複数の街区を一体的に計画する場合には、街区間での容積移転も認められます。このように特定街区制度を活用することで、歴史的町並みの保全と超高層ビル群を調和させるなど、多様な都市計画が可能となります。東京の新宿副都心の高層ビル群や池袋サンシャイン60、貿易センタービルなどが特定街区の活用例です。
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