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不動産売却の一括査定サイトのデメリットとは?後悔しない活用方法を解説

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不動産売却の一括査定サイトのデメリットとは?後悔しない活用方法を解説

「一括査定って便利そうだけど、しつこい営業が心配」そんな声をよく耳にします。不動産を高く売るために一括査定サイトを使いたいけれど、デメリットが気になる、後悔はしたくない、そんな人も少なくないでしょう。この記事では、一括査定を利用するときのデメリットと注意点、後悔しないための上手な活用法をわかりやすく解説します。

もくじ

不動産売却の一括査定の仕組み

不動産を売却するとき、最初に必要なステップが査定です。従来は不動産会社へ電話する必要がありましたが、一括査定サイトが登場して、インターネットから申し込めるようになりました。一括査定サイトとは、どういう仕組みになっているのでしょうか。

知っているようで知らない、不動産売却の一括査定の仕組みを見ていきましょう。

そもそも一括査定サイトとは? 

不動産の一括査定サイトとは、1回の入力で複数の不動産会社に査定を依頼できるサービスのことです。これまでの不動産売却では、1社1社の不動産会社に個別で連絡したり、店舗へ訪問したりとかなり手間がかかりました。ところが、一括査定サイトを使えば、最短1~3分ほどで査定の依頼が完了します。

不動産を売却するときは、おおよその相場を知るために複数社の査定価格を比較する必要がありますが、一括査定サイトを利用することでその手間を大幅に省けます。

なぜ無料で査定が受けられるのか?

一括査定サイトは基本的に無料で利用できます。しかし「なぜ無料なの?」と思う人も少なくないでしょう。実は無料でサービスを提供できるのは、一括査定サイトの運営会社が、提携する不動産会社から利用料を受け取っているためです。

そもそも不動産会社の査定そのものは無料なのですが、査定を依頼しに来る人はほとんどいません。そのため、不動産を売りたいという人を集めるため、不動産会社は一括査定サイトに利用料を支払っているのです。自社で広告を出すより、一括査定サイトに紹介してもらうほうが費用を抑えられるという側面もあります。

このように一括査定サイトは、三方すべてが得するサービスというわけです。結果として利用者は、無料で一括査定サイトを利用できます。

一括査定サイトを利用したときの流れと査定結果の見方

一括査定サイトの利用方法そのものは、非常にシンプルです。多くのサービスでは、フォーマットに従って情報を入力していくだけです。パソコンやスマ-トフォンの操作が苦手な人でもわかりやすくなっています。

査定したい不動産の種別、住所、面積、売却希望時期などの基本情報のほか、依頼者の氏名、連絡先などを入力します。あとは条件に合う不動産会社が表示されるため、希望する会社を選択すれば査定の依頼は完了です。その後は、不動産会社からの連絡を待つだけです。

簡易な机上査定を希望した場合はメールや郵送で査定結果が届き、より詳細な訪問査定の場合は不動産会社から査定訪問の日時の調整連絡があります。査定書の形式は不動産会社によってさまざまで、メールに記載されたシンプルなものから、詳細な分析が記載された冊子のようなものまであります。

複数の査定結果を比較する際は、各社の提示した査定価格の違いに注目し、なぜその金額になったのか、根拠を確認することが重要です。査定価格に大きな開きがある場合は、特に高い価格や低い価格を出した会社に理由を尋ねてみるとよいでしょう。

以上、不動産売却における一括査定の仕組みについて解説しました。一括査定は売却の入り口にすぎませんが、うまく活用すれば、大切な不動産をより良い条件で売却するための強力な武器になります。

不動産売却の一括査定のデメリット

それではいよいよ、不動産売却で一括査定サイトを利用するデメリットを詳しく解説します。あらかじめデメリットを把握できれば、安心して一括査定を利用できるでしょう。

選択した会社から一斉に連絡が来る

一括査定サイトのもっとも大きなデメリットは、申し込み直後に複数の不動産会社から一斉に連絡が来ることです。電話対応が苦手な人は、大きなストレスを感じるでしょう。また、いくつも連絡が重なると、どの会社とどんな話をしたのか混乱してしまうこともあります。しかし、不動産会社にとっては他社との競争になるため、一斉連絡は避けられません。

あらかじめ時間に余裕のある日や時間を選んで依頼したり、連絡希望時間を明記したりといった工夫をしておくとよいでしょう。

提携会社以外には査定依頼できない

一括査定サイトでは、そのサービスに登録している不動産会社にしか依頼できません。つまり、依頼した地域の不動産会社を、すべて網羅しているわけではないのです。不動産売却では、地域の特性や相場を熟知している不動産会社が欠かせないのですが、一括査定サイトだけに頼るとそういった会社を見逃してしまうおそれがあります。

そのため、一括査定サイトと並行して、個別に依頼先を探すことも重要になるでしょう。

実際の売却相場より高く出ることがある

不動産会社の査定価格が、実際の売却相場より高めに提示されることがあります。そういった場合は「こんなに高く売れるの!」と喜んだものの、実際に売り出すと反響がなく、あとから価格を下げざるを得なくなってしまうでしょう。

各社の査定価格に大きな開きがある場合は、価格の理由を確認しなくてはなりません。極端に高い査定価格を提示している不動産会社があるなら、その価格が本当に現実的かどうか根拠を尋ねてみましょう。

エリアや物件によっては査定できない

一括査定サイトは便利ですが、すべての不動産に対応できるわけではありません。エリアや物件の種類によっては、査定できないケースもあります。たとえば、過疎化の進んだ地域では査定に対応できる不動産会社が少なく、1社しか案内されないこともあります。また、極端な狭小地、市街化調整区域、農地・山林なども、対応できる会社が少ない不動産です。

一番高い査定価格で売れるわけではない

査定価格はあくまで売却予想価格であり、実際の売却価格と異なることを理解しておくことが大切です。金額だけを見て鵜呑みにすると、売り出し後に価格の引き下げを余儀なくされることがあります。

現実の市場では購入希望者によって売却価格が決まり、不動産市況の変化によって相場も変動します。適正な売却価格を見極めるには、査定価格だけでなく、その根拠や類似物件の成約事例なども含めて、総合的に判断することが大切です。

査定を依頼してからのキャンセルが面倒

デメリットとして見落とされがちなのが、依頼後のキャンセルの難しさです。一括査定を申し込むと、不動産会社へ即座に情報が伝わるため、あとから「やっぱりやめた」と思っても簡単には取り消せません。各社から連絡をもらったときに、1社1社へ断る必要があります。

また、不動産会社側からすれば、せっかく問い合わせがあったお客様を「簡単に手放したくない」という心理から、キャンセル後も営業の電話がかかってくることもあるでしょう。このようなトラブルを避けるため、本当に査定の意思がある場合に一括査定を利用することをおすすめします。

信頼の乏しい不動産会社もゼロではない

一括査定サイトに登録する不動産会社は、すべて同じレベルの対応ができるとは限りません。なかには、しつこい営業電話をかけてくる会社や、顧客の利益より自社の利益を優先する会社もあるでしょう。

特に警戒すべきは、高い査定価格を提示して売主の気を引き、媒介契約を獲得しようとする会社です。このような会社に依頼してしまうと、不誠実な対応が多くて売却活動中のストレスが増すだけでなく、適正価格で売れないリスクもあります。不動産売却は金額の大きな取引なだけに、信頼できる会社を見極めることが何よりも重要です。

不動産売却の一括査定のメリット

これまで紹介したように、一括査定サイトには多くのデメリットがあります。しかし、それでも利用する人が多いのは、不動産売却を失敗せず進めるために、一括査定サイトが欠かせない存在となっているためです。デメリットを上回る、一括査定サイトを利用するメリットを見ていきましょう。

複数社の査定額をまとめて比較できる

一括査定サイトを利用する最大のメリットは、複数社の査定価格を比較できることです。たとえば、リビンマッチならたった1回の入力で、最大で6社に査定を依頼できます。しかも、査定を依頼できる不動産会社は、大手から地域密着型の中小までさまざまです。それぞれの視点から不動産の価値を比較できるのは、一括査定サイトのメリットといえるでしょう。

ちなみに、最終的な売却価格は市場の景気や相場、物件の状態、買主の条件などに左右されるため、大手と中小の不動産会社のどちらに依頼したとしても大きな差は生じません。地域の理解度の高い中小のほうが有利なことも珍しくありません。査定は大手、中小の不動産会社を織り交ぜて依頼することをおすすめします。

相場がわかり売却計画を立てやすい

不動産の売却計画を立てるとき、もっとも必要な情報は実際の売却価格に近い相場です。1社の査定価格だけでは、その金額が相場といえるかどうかを判断することは困難です。しかし、一括査定サイトを利用すれば「2,500〜2,800万円の間で売れそう」「2,600万円付近の査定価格が多い」といった相場感を簡単につかめます。

相場がわかれば、次の住まいの購入予算や住宅ローンの返済計画など、具体的な将来設計が可能になるでしょう。また、市場動向や売却のタイミングなど、さまざまなアドバイスを得るきっかけになるため、多角的な視点で売却計画を立てられます。

査定後に必ず売却する必要はない

不動産の売却は人生のなかでも大きな決断のため、慎重に検討したいものです。査定はあくまで情報収集の一環であり、一括査定の利用後に売るかどうかは利用者が自由に決められます。査定結果をもとに、次のような選択をすることも可能です。

  • 予想より高いのでいまのうちに売る
  • 相場が低いのでもう少し待って売却する
  • 仲介ではなく買取で不動産を手放す

また、査定を受けたからといって、その不動産会社と必ず契約する必要もありません。

各不動産会社の対応や相性も比較しやすい

一括査定サイトを利用すれば、複数の不動産会社の対応を同時に比較できるため、あなたに合った会社を見つけやすいというメリットがあります。電話やメールの返信の早さ、説明のわかりやすさ、質問への回答内容など、実際のやり取りをとおして各社の特徴を比較できるでしょう。

「不動産売却は初めてで不安」という人にとって、ていねいに説明してくれる営業担当者の存在は心強いものです。査定価格が同程度なら、対応のよさや信頼感で不動産会社を選ぶのもよいでしょう。

1社1社にわざわざ来店する必要がない

一括査定はインターネット上で依頼が完結するため、わざわざ店舗に足を運ぶ必要がありません。仕事が忙しい、休日も時間が取れないという人でも、スキマ時間を使って簡単に査定依頼ができます。

自宅にいながら、昼休憩の時間など、あなたの都合のよいタイミングで依頼できる手軽さは大きなメリットになるでしょう。

基準をクリアした不動産会社のみで迷わない

多くの一括査定サイトでは、提携する不動産会社に対して審査基準を設けています。「どんな会社が信頼できるのかわからない」などの不安を抱える方にとっては、大きな安心材料になるでしょう。

不動産会社の提携基準はサイトによってさまざまなため、決してやみくもに選ばず、サイト自体もしっかり比較することが大事です。

以上、不動産売却における一括査定のメリットについて解説しました。これらのメリット、デメリットを理解したうえで、あなたの状況に合わせてぜひ利用してみてください。

不動産会社が教える!一括査定の上手な活用法

一括査定には確かにデメリットもありますが、使い方次第で不動産売却を有利に進めるための強力なツールになります。ここでは、一括査定を最大限に活用するための方法を、不動産会社の方に教えていただきました。

これらの方法を押さえることで、一括査定のデメリットを抑えながら、メリットをしっかり引き出せるでしょう。

電話対応が不安な人は備考欄に希望を書く

一括査定を利用したあとにもっとも多い悩みが「しつこい電話対応」です。この問題は、申し込みフォームにある備考欄に、連絡方法や時間帯の希望を明記するだけで大幅に改善できます。

  • 平日はメールでの連絡希望
  • 18時以降のみ電話対応可能

など、具体的に書くことがポイントです。不動産会社側も、希望を無視して強引に連絡を取ることはイメージダウンにつながると理解しています。

ただし、一括査定サイトや不動産会社の方針があるため、希望が100%とおるわけではないことは心に留めておきましょう。 

査定価格の高さだけでなく条件もチェックする

各社の査定書が届いたとき、ついつい高い査定価格を出した不動産会社に目が向きがちです。しかし、査定価格だけで判断するのは危険で、ほかの条件も含めて総合的に検討することが重要です。

特に査定価格の根拠は重要なポイントです。単に「周辺相場から算出した」とあいまいな説明しかない不動産会社より、具体的な類似事例や価格設定の理由を詳しく説明してくれる会社のほうが信頼できます。

さらに、広告戦略や販売実績も考慮すべきです。不動産の魅力を引き出す提案や、広告展開の範囲、ポータルサイトでの露出度なども、最終的な売却の成功に大きく影響します。条件を総合的に評価すれば、あなたの不動産売却に適した会社を見極められるでしょう。

不動産会社の対応を見て信頼できる会社を選ぶ

不動産売却の成立までは早くて1~3カ月、物件によっては半年~1年以上の長期にわたることもあります。その間、営業担当者とは頻繁にコミュニケーションを取ることになるため、信頼関係を築ける不動産会社を選ぶことが重要です。査定時の対応は、その会社の姿勢や仕事ぶりを比較する絶好の機会となるでしょう。

不動産売却において、営業担当者の経験やスキルも成約率に直結します。たとえば、ベテランの営業担当者は、交渉力や市場分析力に優れているだけでなく、トラブル発生時の対応も冷静に行えるメリットがあります。

一括査定をとおして比較しながら「この人なら任せられる」と感じた営業担当者を見つけることが、スムーズな不動産売却の第一歩となるでしょう。 

提携審査あり・知名度の高いサイトを選ぶ

査定価格や不動産会社を比較する前提として、信頼できる一括査定サイトを選ぶことが重要です。特に提携する不動産会社に対して、審査基準を設けているサービスを選ぶと安心でしょう。これにより、悪質な不動産会社にと接触するリスクを大幅に減らせるためです。

同時に知名度の高い一括査定サイトにも、注目するとよいでしょう。知名度の高いサイトでは、不動産会社の審査や規約が厳しいことが多く、優良企業が比較的多い傾向があります。

まとめ:一括査定サイトは信頼性の高さが重要

一括査定サイトにはさまざまなデメリットがあるものの、効率よく不動産売却を成功させるには欠かせないサービスです。売却を検討している不動産があれば、まずは一括査定サイトを利用して、不動産会社に相談することからはじめてみましょう。相場観をつかめるうえに、効率よく売却するアドバイスを得られる機会になります。

不安なく利用するために、一括査定サイトは信頼性の高さを基準に選んでください。いくつもの一括査定サイトがありますが、なかでもリビンマッチは安定して信頼性を保ち続けていると自負しております。特にリビンマッチには対応できる不動産の豊富さ、地域の広さに強みがあります。売れるかどうかわからない、対応できる不動産会社が見つからない、そういった不動産でも査定をお申し込みいただけます。

一括査定を依頼するとき、土地や建物の面積などは、おおよその数値でも入力可能です。売却にあたってわからないことがあっても、対応する不動産会社がサポートしてくれるので安心です。わからないことが多くて悩んでいるのでしたら、まずは一括査定を申し込んでみましょう。

不動産売却の一括査定に関するよくある質問

一括査定を依頼したら必ず売却しないとダメ?
必ず売却する必要はありません。一括査定は「不動産の価値を知る」ためのもので、売却するかどうかは査定結果を見てから自由に判断できます。
一括査定サイトを使うと営業電話がたくさん来る?
申し込み直後に一斉に連絡が来ることがあります。申し込みフォームに連絡方法や希望時間帯を記載すれば、コントロールすることも可能です。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
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