不動産売却の一括査定にデメリットはある?注意点と失敗しない使い方

不動産売却で一括査定サイトを利用すると、「複数社から連絡が来る」「一番高い査定価格で売れるわけではない」などのデメリットがあります。
ただし、依頼する会社数を絞り、査定額の根拠や担当者の対応を比較すれば、相場を把握しながら信頼できる不動産会社を見つける手段として活用できます。
リビンマッチのポイント
一括査定サイトは、複数社の査定額や担当者の対応を比較できる便利なサービスです。ただし、依頼先が多すぎると連絡対応などの負担が増えるため、まずは3社程度に絞り、査定額の根拠や担当者の対応を確認しましょう。
もくじ
不動産売却で一括査定を利用するデメリット7つ
不動産一括査定とは、物件情報を一度入力するだけで、複数の会社に査定を依頼できるサービスです。
一括査定サイトにはデメリットがいくつかありますが、使わないほうがよいというわけではありません。デメリットと対処法を知っておけば、効率よく不動産売却を進められます。
| デメリット | 起こりやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 複数社から連絡が来る | 申し込み直後に電話が集中することがある | 依頼先を3社程度に絞り、備考欄に連絡希望時間を書く |
| 査定額と同じ価格で売れるとは限らない | 査定額はあくまで目安なので売却価格と異なることがある | 査定価格の高さだけでなく、売却条件もチェックする |
| 査定依頼ができる会社が少ない | 地域の有力会社が含まれていない場合がある | 複数サイトを併用する、地元会社も自分で調べる |
| 高額な査定額を提示される可能性がある | 契約が欲しい不動産会社が行うケースがある | 査定価格の根拠を担当者に確認する |
| エリアや物件によって対象外になる | 底地・農地・築古物件などは対応できる会社が少ないことがある | 対応物件の種別が幅広いサイトを利用する |
| 査定依頼後に断る手間が発生する | 依頼後に各社へ断りの連絡が必要になることがある | 売却意思や連絡方法を事前に伝える |
| 不動産会社によって対応に差がある | 査定根拠や販売戦略の説明に差が出る | 査定額だけでなく担当者の対応も比較する |
それでは、不動産売却で一括査定サイトを利用するデメリットを詳しく解説します。あらかじめデメリットを把握できれば、安心して一括査定を利用できるでしょう。
複数の不動産会社から連絡が来る
一括査定サイトのもっとも大きなデメリットとして、申し込み後に複数の不動産会社から連絡が来ることが挙げられます。電話対応が苦手な人は、大きなストレスを感じるでしょう。
また、1日にいくつも連絡が重なると、どの会社とどんな話をしたのか混乱してしまうこともあります。不動産会社にとっては他社との競争になるため、連絡が重なってしまうのは避けられません。
あらかじめ時間に余裕のある日や時間を選んで依頼したり、連絡希望時間を明記したりといった工夫をしておくとよいでしょう。
一番高い査定価格で売却できるわけではない
査定価格はあくまで予想価格であり、実際の売却価格と異なることを理解しておくことが大切です。金額だけを見て鵜呑みにすると、売り出し後に価格の引き下げを余儀なくされることがあります。
実際の売却価格は、購入希望者との交渉や不動産市況、物件の状態などによって決まります。適正な売却価格を見極めるには、査定価格だけでなく、その根拠や類似物件の成約事例なども含めて総合的に判断することが大切です。
査定依頼できる不動産会社が少ないことがある
一括査定サイトでは、そのサービスに登録している不動産会社にしか依頼できません。つまり、依頼した地域の不動産会社をすべて網羅しているわけではないのです。不動産売却では、地域の特性や相場を熟知している不動産会社に依頼することが大切ですが、1つの一括査定サイトだけに頼ると、地域に強い会社を見逃してしまうおそれがあります。
そのため、一括査定サイトと並行して、個別に依頼先を探すことも重要になるでしょう。
相場より高めの査定額が提示されることがある
不動産会社が媒介契約を取るために、実際の売却相場より高めに提示することがあります。そういった場合「予想したより高く売れる!」と喜んだものの、実際に売り出すと反響がなく、あとから価格を下げざるを得なくなってしまうでしょう。
各社の査定価格に大きな開きがある場合は、価格の理由を確認しなくてはなりません。極端に高い査定価格を提示している不動産会社があるときは、その価格が本当に現実的かどうか根拠を確認することが大切です。
エリアや物件によっては査定対象外のことがある
一括査定サイトは便利ですが、すべての不動産に対応できるわけではありません。エリアや物件の種類によっては、査定できないケースもあります。たとえば、過疎化の進んだ地域では査定に対応できる不動産会社が少なく、1社しか案内されないこともあります。
また、極端な狭小地、市街化調整区域、農地・山林なども、対応できる不動産会社が少ない場合があるでしょう。
査定依頼後に断る手間が発生する
一括査定を申し込むと、選択した不動産会社へ物件情報が送られます。そのため、依頼後に査定を取りやめたい場合は、一括査定サイトの窓口や各不動産会社へ連絡が必要になることがあります。
また、不動産会社側からすれば、せっかく問い合わせがあった売主と接点を持ち続けたいという心理から、キャンセル後も営業の電話がかかってくることもあるでしょう。このようなトラブルを避けるためには、その場で査定価格の目安が分かるAI査定や匿名査定を利用するのも一つの方法です。
不動産会社によって査定額や対応に差がある
不動産会社によって、査定を算出する時に参考にする成約事例や販売戦略、売却活動の進め方は異なります。そのため、査定額だけで判断すると、売り出し価格が相場より高くなり、なかなか買主が見つからない可能性があります。
査定結果を比較するときは、金額の高さだけでなく、査定額の根拠や販売方法、担当者の知識の豊富さも確認することが重要です。
一括査定のデメリットを避ける方法を不動産会社が解説

一括査定には確かにデメリットもありますが、使い方次第で不動産売却を有利に進めるための強力なツールになります。ここでは、一括査定を最大限に活用するための方法を、不動産会社の方に教えていただきました。
これらの方法を押さえることで、一括査定のデメリットを抑えながら、メリットをしっかり引き出せるでしょう。
電話対応が不安な人は備考欄に希望を書く
一括査定を利用したあとにもっとも多い悩みが「しつこい電話対応」です。この問題は、申し込みフォームにある備考欄に、連絡方法や時間帯の希望を明記するだけで大幅に改善できます。
- 平日はメールでの連絡希望
- 18時以降のみ電話対応可能
など、具体的に書くことがポイントです。不動産会社側も、希望を無視して強引に連絡を取ることはイメージダウンにつながると理解しています。
ただし、一括査定サイトや不動産会社にも方針があるため、必ずしも希望どおりに対応してもらえるとは限りません。
査定価格の高さだけでなく条件もチェックする
各社の査定書が届いたとき、ついつい高い査定価格を出した不動産会社に目が向きがちです。しかし、査定価格だけで判断するのは危険で、ほかの条件も含めて総合的に検討することが重要です。
特に査定価格の根拠は重要なポイントです。単に「周辺相場から算出した」とあいまいな説明しかない不動産会社より、具体的な類似事例や価格設定の理由を詳しく説明してくれる会社のほうが信頼できます。
さらに、広告戦略や販売実績も考慮すべきです。不動産の魅力を引き出す提案や、広告展開の範囲、ポータルサイトでの露出度なども、最終的な売却の成功に大きく影響します。条件を総合的に評価すれば、あなたの不動産売却に適した会社を見極められるでしょう。
不動産会社の対応を見て信頼できる会社を選ぶ
不動産売却の成立までは早くて1~3カ月、物件によっては半年~1年以上の長期にわたることもあります。その間、営業担当者とは頻繁にコミュニケーションを取ることになるため、信頼関係を築ける不動産会社を選ぶことが重要です。査定時の対応は、その会社の姿勢や仕事ぶりを比較する絶好の機会となるでしょう。
不動産売却において、営業担当者の経験やスキルも成約率に直結します。たとえば、ベテランの営業担当者は、交渉力や市場分析力に優れているだけでなく、トラブル発生時の対応も冷静に行えるメリットがあります。
一括査定をとおして比較しながら、「この人なら任せられる」と感じた営業担当者を見つけることが、スムーズな不動産売却の第一歩となるでしょう。
提携審査あり・知名度の高いサイトを選ぶ
査定価格や不動産会社を比較する前提として、信頼できる一括査定サイトを選ぶことが重要です。特に提携する不動産会社に対して、審査基準を設けているサービスを選ぶと安心でしょう。これにより、悪質な不動産会社と接触するリスクを減らせるためです。
同時に知名度の高い一括査定サイトにも、注目するとよいでしょう。知名度の高いサイトでは、提携会社の審査基準や利用規約を公開しているところも多いため、事前に確認しておくと安心です。
不動産売却における一括査定のメリット

これまで紹介したように、一括査定サイトには多くのデメリットがあります。しかし、それでも利用する人が多いのは、一括査定サイトが不動産会社を比較する手段として役立つためです。デメリットを上回る、一括査定サイトを利用するメリットを見ていきましょう。
複数社の査定額をまとめて比較できる
一括査定サイトを利用する最大のメリットは、複数社の査定価格を比較できることです。たとえば、リビンマッチならたった1回の入力で、最大で6社に査定を依頼できます。しかも、査定を依頼できる不動産会社は、大手から地域密着型の中小までさまざまです。それぞれの視点から不動産の価値を比較できるのは、一括査定サイトのメリットといえるでしょう。
最終的な売却価格は、市況や相場、物件の状態、買主の条件などによって左右されます。大手だから必ず高く売れる、中小だから不利になるとは限らないため、それぞれの販売戦略や地域での実績を比較することが大切です。査定は大手、中小の不動産会社を織り交ぜて依頼することをおすすめします。
相場がわかり売却計画を立てやすい
不動産の売却計画を立てるとき、もっとも必要な情報は実際の売却価格に近い相場です。1社の査定価格だけでは、その金額が相場といえるかどうかを判断することは困難です。しかし、一括査定サイトを利用すれば「2,500〜2,800万円の間で売れそう」「2,600万円付近の査定価格が多い」といった相場感を簡単につかめます。
相場がわかれば、次の住まいの購入予算や住宅ローンの返済計画など、具体的な将来設計が可能になるでしょう。また、市場動向や売却のタイミングなど、さまざまなアドバイスを得るきっかけになるため、多角的な視点で売却計画を立てられます。
査定後に必ず売却する必要はない
不動産の売却は人生のなかでも大きな決断のため、慎重に検討したいものです。査定はあくまで情報収集の一環であり、一括査定の利用後に売るかどうかは利用者が自由に決められます。査定結果をもとに、次のような選択をすることも可能です。
- 予想より高いのでいまのうちに売る
- 相場が低いのでもう少し待って売却する
- 仲介ではなく買取で不動産を手放す
また、査定を受けたからといって、その不動産会社と必ず契約する必要もありません。
各不動産会社の対応や相性も比較しやすい
一括査定サイトを利用すれば、複数の不動産会社の対応を同時に比較できるため、あなたに合った会社を見つけやすいというメリットがあります。電話やメールの返信の早さ、説明のわかりやすさ、質問への回答内容など、実際のやり取りをとおして各社の特徴を比較できるでしょう。
「不動産売却は初めてで不安」という人にとって、ていねいに説明してくれる営業担当者の存在は心強いものです。査定価格が同程度なら、対応のよさや信頼感で不動産会社を選ぶのもよいでしょう。
1社1社にわざわざ依頼する必要がない
一括査定はインターネット上で依頼が完結するため、わざわざ店舗に足を運ぶ必要がありません。仕事が忙しい、休日も時間が取れないという人でも、スキマ時間を使って簡単に査定依頼ができます。
自宅にいながら、昼休憩の時間など、あなたの都合のよいタイミングで依頼できる手軽さは大きなメリットになるでしょう。
提携審査を通過した不動産会社に依頼できる
多くの一括査定サイトでは、提携する不動産会社に対して審査基準を設けています。「どんな会社が信頼できるのかわからない」などの不安を抱える方にとっては、大きな安心材料になるでしょう。
不動産会社の提携基準はサイトによってさまざまなため、決してやみくもに選ばず、サイト自体もしっかり比較することが大事です。
以上、不動産売却における一括査定のメリットについて解説しました。これらのデメリット・メリットを理解したうえで、あなたの状況に合わせてぜひ利用してみてください。
不動産売却の一括査定サイトを利用するときの注意点
不動産の一括査定サイトは、手軽に複数の不動産会社へ査定を依頼できるサービスです。この便利なサービスを活用するにあたって知っておきたい、コツと注意点を紹介します。
大切な資産である不動産を納得のいく形で売却するために、必ず押さえておきましょう。
机上査定で不動産会社を絞り込む
不動産会社へ査定を依頼するときは、机上査定か訪問査定のどちらかを選べます。多くの不動産会社は直接やり取りできる訪問査定をすすめてきますが、まずは机上査定で不動産を査定してもらいましょう。
これにより、対応が悪い、信頼できないと感じた不動産会社は、会うことなく排除することが可能です。信頼できると感じた不動産会社に絞り込んで、訪問査定の段階へと進めましょう。
机上査定は売却のパートナーとなる不動産会社をふるいにかける、最初のステップと捉えることが成功のコツです。
依頼する業者数を増やしすぎない
「たくさんの業者に依頼したほうが、高い価格で売れる可能性が上がるのでは?」と考えるかもしれません。しかし、査定を依頼する不動産会社を増やしても、高く売れるとは限らないので注意しましょう。
一度に6社以上に依頼すると、各社から一斉に電話やメールが届き、その対応だけで疲弊してしまいます。結果として、1社1社とじっくり話す時間が取れず、どの会社が本当に信頼できるのかを見極めるのが難しくなってしまいます。
おすすめの方法は、机上査定で信頼できると感じた2~3社に絞り込み、次のステップで訪問査定に進むことです。数を絞ることで、不動産会社ごとの特徴や担当者との相性をじっくりと比較。検討する余裕が生まれます。
売却の可能性を明確に伝える
査定を依頼するときは、不動産会社に対して「売却の意思」を正直に伝えておきましょう。すぐに売却したいという人もいれば、査定価格を参考に検討したいという人など、査定を依頼する人はさまざまです。
正直に伝えることで、不動産会社は査定を依頼した人の状況に合った情報提供や提案をしてくれます。不動産会社の対応がよくなるからといって「いますぐに売りたい」と嘘をつくと、信頼関係が築けなくなってしまいます。正直に意思表示をすることで、いずれ売却するときに信頼できるパートナーになるでしょう。
不動産一括査定サイトは信頼性の高さが重要!
一括査定サイトにはさまざまなデメリットがあるものの、効率よく不動産売却を成功させるには欠かせないサービスです。売却を検討している不動産があれば、まずは一括査定サイトを利用して、不動産会社に相談することからはじめてみましょう。相場観をつかめるうえに、効率よく売却するアドバイスを得られる機会になります。
安心して利用するためにも、一括査定サイトは信頼性の高さを基準に選びましょう。いくつもの一括査定サイトがありますが、なかでも「リビンマッチ」は対応できる物件種別や対応地域の広さを強みとする一括査定サイトです。売れるかどうかわからない、対応できる不動産会社が見つからない、そういった不動産でも査定をお申し込みいただけます。
売却にあたってわからないことがあっても、無料で相談できる窓口がサポートしてくれるので安心です。わからないことが多くて悩んでいるのでしたら、まずは一括査定を申し込んでみましょう。
一括査定のデメリットに関するよくある質問
- 一括査定を依頼したら必ず売却しないとダメ?
- 必ず売却する必要はありません。一括査定は「不動産の価値を知る」ためのもので、売却するかどうかは査定結果を見てから自由に判断できます。
- 一括査定サイトを使うと営業電話がたくさん来る?
- 申し込み直後に一斉に連絡が来ることがあります。申し込みフォームに連絡方法や希望時間帯を記載しておくと、連絡の負担を抑えられる場合があります
- 不動産の一括査定はなぜ無料で使えるの?
- 一括査定サイトは、査定依頼を受けた不動産会社から紹介料や広告料を受け取る仕組みで運営されているため、利用者は無料で査定を依頼できます。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
誤字脱字や事実誤認などございましたら、ぜひともご指摘ください。
運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)
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