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老後に家を売ってはいけない――その理由とあえて売却するメリット

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老後に家を売ってはいけない――その理由とあえて売却するメリット

「憧れの南国へ引っ越したい」「田舎で農作業をして暮らしたい」だから家を売りたい――ちょっとお待ちください!老後に家を売ってはいけません。

どうして老後に家を売ってはいけないのか、詳しく解説します。安易に家を売らないよう注意しましょう。それでも家を売りたい場合は、注意点を紹介していますので参考にしてください。

老後に家を売ってはいけない理由

老後は持ち家を手放して、セカンドライフを楽しみたいと考える方もいるでしょう。しかし、年齢を重ねてから家を売ることは、さまざまなリスクをともないます。

老後に家を売ってはいけない理由として、次の6つが考えられます。

  • 環境の変化が心身の負担になる
  • 高齢者は賃貸住宅を借りにくい
  • 家賃の支払いは一生続く
  • 子どもが相続する家がなくなる
  • 家財の処分に困る
  • 築古物件なら利益が出ない可能性がある

それぞれの理由を詳しく解説します。

環境の変化が心身の負担になる

生活環境の変化により、心身に不調をきたすおそれがあります。新居での生活にスムーズに溶け込めれば問題はありませんが、必ずしもそうとは限りません。

自宅を所有したままの引っ越しであれば、転居先になじめなくてももとの生活を取り戻せますが、売却後だとそうはいきません。環境の変化に適応できなければ、思い描いていたセカンドライフとはかけ離れた暮らしになるでしょう。

高齢者は賃貸住宅を借りにくい

高齢者だと賃貸住宅を借りにくいという問題があります。高齢になると収入の減少による家賃の滞納や認知症などによる事故、孤独死などを理由に賃貸住宅への入居を断られることがあるのです。

「自宅を売却して、気に入った賃貸住宅へ住み替えればよい」といった安易な考えは危険です。住み替え先の賃貸住宅が見つからないまま、持ち家の売却が先に決まってしまった場合、生活拠点を失うことになります。

家賃の支払いは一生続く

賃貸住宅での生活は、当然ですが家賃の支払いが必要です。持ち家を売却してしまうと、この家賃の支払いを一生続けることになります。年金が頼りの老後生活において、毎月一定の家賃を支払うのは大きな負担になるでしょう。

持ち家を手放せば固定資産税や家の維持費などはなくなりますが、家賃の支払いは一生続きます。賃貸借契約中に家賃を滞納するような事態に陥らないためにも、入念に資金計画を練る必要があります。

子どもが相続する家がなくなる

持ち家を売却すると、子どもたちが相続する家がなくなってしまいます。子どもに分けられる資産が減ってしまうだけでなく、将来的に実家に住もうと考えている子どもがいた場合、実家で暮らす選択肢を奪うことになります。

家の所有者だけで売却を勝手に進めるのは、トラブルの原因になりかねません。売却を前向きに考えているなら、パートナーに承諾を得るのはもちろんのこと、子どもにも相談して進めるのが賢明です。

家財の処分に困る

老後の住み替えでは、家財の処分に困ることがあります。特に専有面積の広いマンションや広い間取りの一戸建てから、コンパクトな賃貸住宅への引っ越しを考えている場合は要注意です。

広い家から小さな家への引っ越しでは、多くの家財を処分しなくてはなりません。家財の整理や処分には体力を要するため、売主だけで取り組むのは困難です。不用品処分業者の手を借りて処分する方法もありますが、家財が多ければ相当な費用がかかります。

築古物件なら利益が出ない可能性がある

築年数が経過している物件は、売却しても利益が出にくいという問題があります。不動産は、築年数が経過するごとに資産価値が低くなり、売却価格が安くなる傾向にあります。

駅から近い物件や周辺環境が充実している物件など、生活拠点として優れているなら話は別です。しかし、築年数が古く、立地や状態もいまひとつの物件だと、老後の生活資金をまかなえるほど大きな利益を生むのは難しいでしょう。

それでも老後に家を売るメリットがある

老後に家を売るべきではない理由はいくつもありますが、だからといって売らないほうがよいとは限りません。老後に家を売るメリットには、次のものがあります。

  • 相続問題を解消できる
  • 暮らしやすい家へ住み替えられる
  • 老後の生活資金ができる
  • 固定資産税や維持費の負担がなくなる
  • 新たな生活拠点を選べる

なかには老後に家を売ってもよい、売ったほうがよい人もいるのです。老後に家を売るメリットをそれぞれ詳しく解説します。

相続問題を解消できる

持ち家を手放すことで、相続問題を解消できる可能性があります。不動産は分割しにくい資産のため、複数の相続人がいると平等に分けられずトラブルになることが少なくありません。

しかし、所有者が生存しているうちに家を売却してしまえば、相続する不動産がなくなることから相続トラブルを未然に回避できます。相続財産もほとんどが現金になるため、相続人のあいだで分割しやすいでしょう。

暮らしやすい家へ住み替えられる

高齢者に合った家へ住み替えられる点も、老後に家を売却するメリットです。現在の家族構成やライフスタイルに合わせた間取り、無理のない範囲で支払いのできる家賃の家に住み替えることで、快適な老後生活を過ごせます。

老後の生活資金ができる

持ち家を売却すると、まとまった現金を手に入れられるため、老後の生活資金を増やせます。収入が減少する老後生活において、現金収入を得られる点は大きな魅力です。

しかし不動産売却には仲介手数料などの費用がかかり、売却代金のすべてが売主の手もとに残るわけではありません。持ち家を売却後、老後の生活資金に困らないよう前もって資金計画を練ることが大切です。

固定資産税や維持費の負担がなくなる

固定資産税や住まいの維持費など、自宅を所有しているとさまざまな費用がかかります。台風や地震などで大きく損傷すると、修繕費用も必要です。しかし、持ち家を手放せば、そういった費用がかからなくなるメリットがあります。

持ち家に不具合が生じれば、費用を負担するのは所有者です。賃貸住宅であれば費用を負担するのは、物件を所有するオーナーになります。家賃を支払う必要は生じますが、不意な出費に悩まされることはありません。

新たな生活拠点を選べる

老後のセカンドライフとして、新たな生活拠点を選べることも自宅を手放す魅力のひとつです。売却で得たお金をもとにして、「田畑に囲まれた家で野菜を生産したい」「アトリエつきの家で暮らしたい」といった夢を現実のものにできます。

持ち家の価格を知るならリビンマッチ

持ち家の価格を調べるならリビンマッチの利用が近道です。無料で不動産会社へ査定を依頼できます。

老後に家を売るならここに注意!

老後に家を売ることは、悪い面とよい面のふたつの側面があります。売るか売らないかはよく検討することが大切です。もし、持ち家の売却を前向きに検討するのであれば、次のことに注意しましょう。

  • 住宅ローンを組まない
  • 将来のことを考えて転居先を決める
  • 地方への移住はよく検討しよう
  • 周辺環境をチェックしよう
  • 子どもたちに相談しよう

大切な家を売るのですから、老後のセカンドライフを楽しめるよう、それぞれの注意点をしっかりと把握してください。

住宅ローンを組まない

老後に持ち家を売却して新たな家を購入するなら、住宅ローンを組むのはおすすめしません。年金が主な収入になる老後生活で、住宅ローンの返済は大きな負担となります。

新たな住まいを購入するのであれば、現金で一括購入できる物件が理想です。住宅ローンを組まなければ購入できないような物件であれば、今後の生活を考慮して賃貸住宅を選ぶのがよいでしょう。

将来のことを考えて転居先を決める

転居先を決めるときは、将来のことをよく考えましょう。「憧れの地だから」「旅行したときの印象がよかったから」などの理由で、よく調べずに転居先を決めてしまうのは危険です。

観光で訪れたときに気に入ったからといって、生活拠点に優れているとは限りません。地域のことをよく調べずに転居してしまうと、後悔することもあり得ます。必ず高齢期の生活拠点としてふさわしい場所か、下調べしてから選ぶことをおすすめします。

地方への移住はよく検討しよう

都会で生活してきた人のなかには、地方へ憧れている人も少なくありません。「老後は田舎で暮らしたい」と考え、地方移住を検討している人もいるでしょうが、地方への移住は慎重になるべきです。

地方は都会に比べると人づき合いが深く、都会暮らしが長い人には窮屈きゅうくつに感じるかもしれません。また、地域特有のコミュニティになじめない場合、疎外感を覚えることもあるでしょう。

周辺環境をチェックしよう

老後生活を送る場所は、周辺環境の充実具合も重要視すべき点です。スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった生活に便利な施設はもちろんのこと、医療施設や介護施設など高齢期に必要となる施設が近くにあるかチェックしましょう。

ここでポイントとなるのは、徒歩で移動できる範囲内の周辺環境について調べることです。体力が落ちる高齢期は、自家用車や公共交通機関を利用しての移動が億劫おっくうになることがあります。徒歩圏内に店舗や施設がそろっている地域に転居するのが理想です。

子どもたちに相談しよう

老後に自宅を売却するのであれば、必ず子どもたちに相談しましょう。いくら成人した大人であっても、生まれ育った自宅がなくなるのは寂しいものです。移住先によっては気軽に親の様子を見られなくなるため、不安を覚えるかもしれません。

子どもが複数人いる場合、全員に承諾を得てから売却を進めてください。誰かひとりでも知らないうちに売却してしまったとなると、相続の際にもめる可能性が高くなるため注意しましょう。

持ち家の売却は一括査定が便利です

家を売ると決めたら、売却を依頼する不動産会社を選ぶ必要があります。しかし、自宅の売却に適した不動産会社を見つけるのは大変です。そういった場合は、一括査定サイトの「リビンマッチ」をご利用ください。

持ち家の情報を入力するだけで、条件に適した不動産会社を最大で6社紹介します。あとは査定を受けたり相談をしたりして、信頼できる不動産会社に売却を依頼してください。土地や家の面積などを入力する必要があるため、登記簿謄本などをあらかじめ用意しておくとスムーズです。

リビンマッチで住まいの査定を依頼する

自宅がいくらで売れるのかを知るには、不動産会社の査定が一番の近道です。リビンマッチなら一度の入力で、複数の不動産会社へ査定を依頼できます。

リビンマッチのご利用方法

  1. 物件種別・都道府県を選択して「査定を依頼する」をクリック
  2. 自宅の所在地、広さ、連絡先などを入力
  3. 査定を依頼する不動産会社を選択
  4. 不動産会社から査定の連絡が届く

築古ですぐには売れそうにない家であれば、買取という方法もあります。これは不動産会社に家を直接買い取ってもらう売却方法で、買主を探さずに済むためスピーディに売却できます。不動産会社が再販売したときに利益を得るため、それだけ売却価格は安くなってしまいますが、早く手放したい人にはおすすめです。

老後に家を売ってはいけないのはなぜ?
高齢者は賃貸住宅を借りにくかったり、環境の変化が体の負担になったりするためです。家を売ってしまうと、もとの家へ帰れなくなってしまいます。
高齢者の転居で注意することは?
返済が負担になるため住宅ローンを組まずに新居を購入しましょう。徒歩圏内に生活に便利な施設などがそろっているかどうかもよく確認してください。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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