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金利が上昇すると不動産価格は下落する!具体的な対策や備えを紹介

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金利が上昇すると不動産価格は下落する!具体的な対策や備えを紹介

金利が上昇すると、不動産価格は下落する傾向にあります。金利や不動産価格の変化は購入希望者、売却希望者の双方に大きな影響を与えます。

そこで今回は、金利が上昇すると不動産価格が下落する理由と具体的な備えや対策について解説します。

金利が上昇すると不動産価格が下落する仕組み

金利が上昇すると不動産価格が下落する理由、そして今後金利が上昇するといわれている理由を紹介します。

なお、最新の住宅ローン金利はダイヤモンド不動産研究所の「おすすめ住宅ローン・132銀行ランキング比較」にて確認ができます。

金利上昇は海外のインフレの影響

2022年3月にアメリカのゼロ金利政策が2年ぶりに解除され、歴史的な金利上昇が続いています。金利が上昇している理由は、アメリカの大幅なインフレにあります。この大幅なインフレを抑えるために、利上げが行われています。

インフレ
インフレーション(Inflation)の略で、ものやサービスの値段(物価)が上がること

インフレは売るものが足りなくなって価格が上昇したり、労働者が足りなくて賃金が上がったりするなどの理由で起こります。インフレを抑えるために金利を上げると、お金を借りる人が少なくなるので、大きな買い物を控えるようになります。

大きな買い物が控えられると、ものと労働者の不足が緩和されるため、物価の上昇が抑えられる傾向にあります。そのため、インフレになると金利を上昇させるのが一般的な政策です。

インフレが世界に波及

アメリカのインフレは、ほかの国々にも影響を与えています。さらに、ロシアとウクライナの戦争で資源の供給が滞っており、インフレに拍車をかけている状態です。そのため、多くの国がインフレとなり、金利が上昇しています。

日本も例外ではなく、原油価格の上昇であらゆるものの価格が上昇しています。このような状況のため、今まで続けてきた異次元の金融緩和が終了し、今後は金利が上昇する可能性が高いといわれています。

住宅ローン金利も上昇する

金利が上昇すると、当然住宅ローンの金利も上昇します。月々の返済額が増えるため、住宅を買い控えるようになり、不動産が売れなくなります。

また、不動産の購入予算を月々の返済額で決めたとすると、住宅ローンの金利が上昇することで、借入可能額が減少します。そのため、不動産価格が金利上昇前より低くないと売れない状況になるのです。

このように、住宅ローン金利の上昇が原因で、不動産の価格が下落すると考えられます。

賃貸の利益が減少する

賃貸用不動産のほとんどは、不動産投資用のローンを変動金利を使って購入します。つまり、金利が上昇すると月々の返済額が増えます。

家賃が今までと同じであれば、月々の返済が増える分利益が減ってしまいます。利益が減ってしまうと、オーナーは売却を検討するようになります。

金利が上がることで購入希望者が少なくなり、売却しようとする人が増えます。その結果供給過剰になり、不動産価格が下落します。

海外の事例からみる金利上昇に伴う不動産価格の変化

金利の上昇によって、実際に不動産価格がどのように変化するのかを過去の事例から紹介します。

アメリカの不動産価格の下落

アメリカでは、2022年3月からインフレ対策として大幅な金利上昇が始まりました。

インフレということは物価が上昇しているので、不動産価格も当然上昇しています。しかし、大幅な金利上昇によって、不動産を購入できない人が増えました。 そのため、金利が上昇し始めてすぐに、不動産価格が下落し始めています。

下記グラフはBloomberg Marketsの「米国 プライムレート 分析」とRedfinの「Housing Market Data」を参考に作成したアメリカの住宅ローンの金利推移と不動産価格の推移です。

グラフ

このグラフからわかるように、2022年3月頃からの金利上昇に伴い、いままで上昇を続けてきた不動産価格が、急激に下落しているのがわかります。

低金利の日本は不動産価格の上昇が続いている

日本の住宅ローン金利は、低金利が続いています。フラット35の「民間金融機関の住宅ローン金利推移」を見ると、1991年は変動金利が8%を超えていたことを考えると、いかに現在が低金利であるかがわかります。

住宅ローンの金利推移

住宅ローンの金利推移

金利の推移とは対照的に、不動産価格は上昇し続けています。国土交通省の「建設産業・不動産業:不動産価格指数」によると、マンションを筆頭にすべての不動産価格が上昇傾向にあります。

不動産価格指数

不動産価格指数


このように低金利を続けてきた結果、不動産価格が順調に上昇してきましたが、今後金利が上昇すると、不動産価格は下落に転じるおそれがあります。

具体的にどのように対策や備えが必要か

金利上昇に伴う不動産価格の下落には、どのような対策が必要なのでしょうか。不動産を購入する人、売却する人それぞれの具体的な対策や備えについて紹介します。

購入は金利次第

不動産を購入するなら、不動産価格が下がってから購入したほうがよいと思うかもしれません。しかし、待っていると住宅ローンの金利が上昇するリスクが高まります。

もし、5,000万円の借り入れをして、35年間返済した場合、金利が1%違うだけで、900万円以上も返済額が変わります。そのため、特に固定金利で住宅ローンを組もうと考えている方は、少しでも金利が安いうちに不動産を購入しましょう。

固定金利
金利が借入期間を通じて変わらない。借入時の金利がずっと適用されるため、金利が低いときに借り入れるとお得

下落後の売却では遅い

不動産を売却するなら価格が下落する前に売却しましょう。しかし、不動産価格の下落がいつ起こるかは誰にもわかりません。そして、不動産価格が下落し始めたときということは、すでに売れ残ってしまった不動産がたくさんあるということです。

このような状況では不動産が市場に多く出回っているため、いつまでも売れずに残ってしまうリスクが高いです。

売る時期が遅くなるほど周りも売却価格を下げるため、周りと同じように売却価格を下げなければ売れ残ってしまいます。住宅ローンで不動産を購入している場合は、金利上昇により月々の返済額も増えていきます。そのため、早く売却しないと、支払金額が増えてしまいます。

このように、金利が上昇して不動産価格が下落し始めたら、早く売却しないとどんどん安くなり、支払いは膨らみます。

そのため、不動産価格が下落する前に売却するのがおすすめです。不動産価格が下落する前であれば、需要が高い状態にあるので、価格が高いうちに売却できます。

売却するときは「リビンマッチ」がおすすめ

不動産の売却を検討したら、一括査定サイト「リビンマッチ」の利用がおすすめです。リビンマッチを利用すると、同時に複数の会社に査定をしてもらえます。査定結果によって相場がわかるようになるので、適正価格で売却を開始でき、早期で売却できる可能性も高いです。

また査定結果がわかるだけでなく、多くの不動産会社と接点ができることで、今後の売却計画に関する有益な情報が得られるかもしれません。

リビンマッチは完全無料で利用できます。ぜひご活用ください。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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