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実家じまいの手順|早めに始めるとよい理由と売却のポイント

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実家じまいの手順|早めに始めるとよい理由と売却のポイント

実家じまいでは、親の住んでいる家を売却したり、片付けたりすることになります。親の介護や相続などの問題に直面する前に行うと、トラブルや負担を減らせるでしょう。

しかし、実家じまいには、さまざまな手続きや注意点があり、一朝一夕にできるものではありません。「住む人がいなくなった」などの理由で実家じまいを考えている方に向け、その概要ややり方をわかりやすく解説します。

実家じまいとは

実家じまいとは、親や祖父母が所有している家を、子どもや孫が相続せずに処分することです。たとえば、親が高齢で独り身であり、将来的に家の維持や相続手続きに負担がかかると考えた場合、子や孫が実家を処分します。

似て非なるものとして「家じまい」という言葉がありますが、これは住んでいる家を親が自分で処分する場合なので、別に意味になります。実家じまいは子どもが親や祖父母の家を整理することで、家じまいは終活などで親自身が相続させることなく家を処分することです。

そのため実家じまいは、親が高齢化して老人ホームなどで生活するようになった場合や、親が亡くなったあとに行われるのが一般的です。

実家じまいを検討することになったキッカケ

「将来的に実家をどうするか」は多くの人が直面する問題であり、とくにここ数年、実家の整理に関して悩みを抱える人が増えています。

オープンハウスグループとLIFULLが2024年に実施した「家じまいに関する意識調査」では、家じまいを検討したきっかけとして「使う見込みがなく、家の維持・修繕が大変になった」という回答が最多でした。また、検討者に限定してみると、「家族や親族の高齢化」が「死別」を上回っています。

つまり、実家をどうするかは親の死後だけでなく、親が高齢になった段階から考え始める人が増えてきているといえるでしょう。

アンケート調査では、家じまいを検討したきっかけとして、以下のような理由が挙げられています。

  • 使う見込みがなく、家の維持・修繕が大変になった
  • 家族や親族の死別
  • 家族や親族の高齢化

まずは、家じまいをする理由としてよく挙げられることについて解説します。

親が施設に入った、または亡くなって空き家になった

親の施設入居や死亡などで実家が空き家になった場合、実家を継ぐ人がいればよいのですが、誰もいなければ実家じまいを検討する必要があります。

空き家のまま放置すれば、老朽化による倒壊や特定空き家に指定されるおそれ、庭が荒れて害虫が発生し、近隣住民に迷惑をかけるなどが想定できます。

また、不審火や放火、見知らぬ人が勝手に住み着くなど、不審者の標的になりやすくなります。

税金や維持費の支払いが負担になった

誰も住んでいない実家であっても、所有しているかぎり固定資産税や都市計画税などの税金はかかります。さらに、火災保険料や水道・電気の基本料金、最低限の修繕費が必要になるケースもあるでしょう。

すでに自分の家を所有している人にとっては、自宅と実家の費用を二重に負担することになります。使う予定のない実家に継続してお金をかけることに負担を感じ、実家じまいを検討するケースがあります。

老朽化した実家の管理や庭の手入れなどが手間に感じる

実家を空き家にしておく場合でも、定期的な換気や掃除、郵便物の確認、庭木の剪定、草刈りなどの管理が必要です。管理を怠ると建物の劣化が進み、害虫や雑草、越境した枝などが原因で近隣トラブルにつながるおそれもあるためです。

親が元気なうちは問題なく管理できていても、施設へ入居したり、亡くなったりすると、子ども世代が対応することになります。特に実家から離れた場所に住んでいる場合は、通う時間や手間が大きな負担となり、実家じまいを考えるきっかけになるでしょう。

実家じまいは早めに始めたほうがよい理由

生まれ育った、思い出深い実家がなくなるのは寂しいものです。しかし、実家じまいをするのであれば、先延ばしにせずできるだけ早めに行動することをおすすめします。

ここでは、早めに始めたほうがよい理由について見ていきましょう。

親の状態によっては実家が売却できなくなる

親が認知症などによって意思確認ができなくなると、実家を売却できなくなります。なぜなら、不動産の売却には所有者の意思が必須だからです。

先延ばしにしているあいだに親の状態が急変し、結局相続まで待つしかなくなるケースも珍しくありません。そのため、親がしっかりしているうちに、実家じまいについてきちんと話し合っておく必要があるでしょう。

あまり考えたくない問題かもしれませんが、話し合いの機会を逃し、親が亡くなってから実家じまいを行った場合、親に対して後ろめたさや罪悪感を覚えるおそれがあります。

後悔のない実家じまいを実現するためにも、「その家をどうするか」親が健康なうちに意思を確認するなど、早めに両親と相談しておきましょう。

人が住まなくなると家は傷みやすい

人が住まなくなった家は、以下の理由からあっという間に劣化していきます。

  • 換気不足によるカビの発生
  • 害虫の発生
  • 排水管やガス管の劣化
  • 雨漏り

長期間窓や戸を閉め切ったままにしておくと、建物内の湿度が上昇しやすくなります。湿度の高い環境は、カビの発生を促進する要因です。排水管やガス管も長期的に使用しなければ劣化し、ひび割れや破損を起こしやすくなるため注意が必要です。

そのほか、屋根が劣化すれば雨漏りするようになります。人が住んでいれば対処のしようがありますが、空き家の場合はそのまま放置される確率が高いため、ますます劣化が進みます

家が傷んでしまってからでは、売却したくても買い手がつきません。傷み具合によっては、においや倒壊の危険などで、近隣に迷惑をかけてしまう心配もあります。できるだけ家の劣化が少ないうちに、実家じまいについて検討しておいたほうがよいでしょう。

マンションは管理費や修繕積立金を支払い続ける必要がある

実家がマンションの場合は、管理費や修繕積立金が毎月発生します。

一般的に、管理費や修繕積立金は毎月契約者の銀行口座から引き落とされます。住宅ローンと違って終わりがなく、所有しているかぎり支払い続ける必要があります。

また、残高不足で立て続けに引き落とされず、続けて滞納してしまった場合は、マンションを差し押さえられるおそれがあります。そのため、実家がマンションの場合は、とくに早く行動しておいたほうがよいでしょう。

実家じまいをするときの手順

実家じまいは、手順を誤ると転居先が決まる前に家が売れてしまったり、家族内でもめたりといったトラブルに発展するおそれがあるため、以下の手順を参考に正しく行いましょう。

  1. ほんとうに実家を手放すべきか、家族で再確認する
  2. 実家で不要なものを処分する
  3. 実家を解体するのか、そのまま売却するのか決める

それぞれわかりやすく解説します。

1.ほんとうに実家を手放すべきか、家族で再確認する

まずは、ほんとうに実家を手放すべきかを家族で話し合う必要があります。

いくら実家を手放すことが最善といえるような場合でも、反対している人が1人でもいるのであれば強引に進めるべきではありません。

ここで関係がこじれると、後の相続の際などにも影響を及ぼすおそれがあるためです。家族間でしっかり意向を確認し合ったうえで、実家じまいに向けて準備しましょう。

2.実家で不要なものを処分する

次に、室内にある不要なものを処分します。最終的には家の中を空っぽにしなければならないため、時間と労力、気力を必要とする作業です。

処分の仕方については親の状態によって異なります。親がすでに亡くなっている場合は形見として遺したいものを相続人同士で分け、残ったものについては保管するか不用品として処分します。

親が存命で施設に入居する場合は、施設にどの程度持ち込めるのかを考慮しながら必要なものを決め、そのほかの荷物については扱いを考えなければなりません。

ポイントは、親の意思を尊重しながら荷物の整理を進めることです。

自分の感覚で不要と決めつけて捨ててしまうと、親から生きる気力を奪ってしまったり、関係に亀裂が生じたりするおそれがあるため、親が大事にしているものは勝手に捨てないほうがよいでしょう。

思い出がつまっていて捨てにくいものや保管場所に困るものに関しては、知人や友人に譲るほか、トランクルームに預けるという選択肢もあります。

3.実家を解体するのか、建物付きで売却するのか決める

最後に、実家自体をどのように処分するか判断しましょう。

ここでは、実家を解体して売却する場合、実家をそのままの状態や古家付き土地などとして建物付きで売却する場合のメリットとデメリットを解説します。

解体のメリット

実家を解体するメリットは以下のとおりです。

  • 実家の管理が不要になる
  • 老朽化や倒壊によって近隣に与える影響を減らせる
  • 更地のほうが売却しやすい場合がある

実家を解体すれば、建物を管理する必要がなくなります。定期的な掃除やメンテナンス、修繕なども不要です。

また、老朽化や倒壊によって近隣に迷惑をかける心配もありません。将来的に売却する場合も、自由度の高い更地のほうが買い手がつきやすい傾向にあります。

解体のデメリット

実家を解体するデメリットは以下のとおりです。

  • 解体費用がかかる
  • 固定資産税が上がる場合がある

実家を解体せずに売却する場合は、買い手側が解体費用を負担するパターンが一般的ですが、売却がともなわない場合は解体費用を自分で負担する必要があります。解体費用として、100万円単位の費用がかかるのも珍しくありません

また、建物が建っている状態であれば固定資産税が最大で6分の1に減額されますが、建物を解体してしまうと減税がきかなくなるため、もとの税額に戻ってしまうデメリットもあります。

売却のメリット

実家を売却するメリットは以下のとおりです。

  • ある程度まとまったお金が手に入る
  • 売却後は税金を支払わなくて済む
  • 相続の際、スムーズに遺産が分割できる

実家を売却すれば、まとまったお金を得られます。早いタイミングで実家じまいを始めれば、その分築年数も浅いため、高値での売却が期待できるでしょう。売却代金は自身の子どもの教育費に使ったり、親が介護施設に入るときはその費用に充てたりと、さまざまな使い方ができます。

また、実家を売却後は固定資産税や都市計画税といった税金の支払いが不要です。そのほか、不動産を現金化しておくと、相続の際に遺産分割がしやすいといったメリットもあります。

売却のデメリット

実家を売却するデメリットは以下のとおりです。

  • 実家の状態によっては買い手がつかないおそれもある
  • 希望の金額で売却できるとはかぎらない

実家の場所や建物の状態によっては、買い手がつかないおそれがあります。また、売却できたとしても希望の金額で売却できるとはかぎりません。

その場合は「古家付ふるやつき土地」といって、実家自体の価値を考慮せず土地のみの価値を考慮して販売する方法があります。買い手自身が解体する予定で購入するため、老朽化していたり建物自体の需要が低かったりしても、買い手がつく可能性があります。

また、売却ではなく不動産会社に買い取ってもらう方法もあります。売却に比べ価格は低くなりますが、解体費用や仲介手数料などはかかりません。

まずは家の価値を知るために実家の査定を!

実家じまいをするときは、実家の価値を正確に把握することが大切です。価値がわかれば、そのまま売却するか古家付き土地として売却するかなど、最適な方法を判断しやすくなります

解体には費用がかかるので、まずは不動産会社へ査定を依頼してみましょう。ただし、実家の価値を正確に把握するのは容易ではありません。各不動産会社に個別に問い合わせするのは、時間も手間もかかるうえ、査定価格にばらつきがあることも珍しくないからです。そんなときに便利なのが、不動産の一括査定サイト「リビンマッチ」です。

一度の入力で、最大6社の不動産会社から無料で査定を受けられます。査定結果を比較して、最適な会社を選べるため、まずはリビンマッチで査定をして、どのように実家を整理するべきか相談してみるのがおすすめです。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部アイコン リビンマッチ編集部

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