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最新データから読み解く!一戸建てとマンション売りやすさで勝つのは?

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最新データから読み解く!一戸建てとマンション売りやすさで勝つのは?

一戸建てやマンションの売りやすさは過去のデータや社会情勢、立地や築年数などから推測できます。

マンションは特に立地間取りが重要です。マンションよりも耐用年数が短いといわれている一戸建ては、土地の価値によって売れやすさが左右される傾向にあります。どのような道路に面しているか、角地であるか、整形地であるかなど、土地の条件がよいほど売れやすくなります。

家の売れやすさはさまざまな要素によって決定されるので、常に最新の情報を調べておくことが大切です。

そこで本記事では、国土交通省などの調査データをもとに一戸建てとマンション、どちらが売りやすいのかを解説します。売りやすさの違いや、共通する売りやすさの条件も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

2022年度!戸建てとマンションを比較すると、売りやすいのはマンション

現時点で一戸建てとマンションどちらが売りやすいのか、データをもとに解説をしていきます。結論からいうと、現時点ではマンションのほうが売れやすい傾向にあります。

理由は主に2つありますので順番に解説していきます。

成約物件件数はマンションのほうが多い

不動産流通推進センターが公表している「2022 不動産業統計集(9月期改訂)」によると、2022年1月から8月の間に成約した物件数を一戸建てとマンションで比較すると、マンションのほうが圧倒的に多いことが分かりました。

地域別、2022年1月から8月の間に成約したマンションと一戸建ての件数
地域 マンションの成約物件件数(件) 一戸建ての成約物件件数(件)
首都圏 23,735 9,507
近畿圏 11,284 9,237

参考:不動産流通推進センター「2022 不動産業統計集 3.不動産流通」

具体的には、マンションの成約物件件数は首都圏で23,735件、近畿圏で11,284件、一戸建ての成約物件件数は首都圏で9,507件、近畿圏で9,237件でした。このように実際に売買が成立した件数から、マンションのほうが売りやすい状況にあることがわかります。

不動産価格指数によると価格もマンションのほうが高い

不動産価格指数とは、国土交通省が2012年8月から公表している不動産価格の動向を示すための指数です。不動産価格指数は、基準となる2010年の平均価格を100として表記しています。

つまり、この指数が高いほど不動産が高値で取引されているということです。高値で取引されているということは、供給よりも需要が多いことを意味します。

住宅地、戸建て住宅、マンション(区分所有)の不動産価格指数(令和4年6月分・季節調査地)
住宅地 戸建て住宅 マンション(区分所有)
108.4 114.9 180.1

参考:国土交通省「不動産価格指数 令和4年6月・第2四半期分」

国土交通省が発表している「不動産価格指数 令和4年6月・第2四半期分」によると、住宅地が108.4、戸建住宅が114.9、マンション(区分所有)が180.1という結果でした。これは、戸建住宅よりマンションのほうが不動産価格が高いことを意味します。

マンションと住宅地、戸建て住宅とでは不動産価格指数に大きな差があります。特にマンションにおいては2022年5月に182.7を記録していて、これは国土交通省が不動産価格指数の公表を始めて以来の最高値です。

直近(2021年6月~2022年6月)のマンション(区分所有)における不動産価格指数の推移
調査月 不動産価格指数
2022年6 180.1
2022年5 182.7
2022年4 179.2
2021年6 165.4

参考:国土交通省「不動産価格指数 令和4年6月・第2四半期分」

このことから一戸建てとマンションでは、現時点ではマンションのほうが売りやすいといえます。

一戸建てとマンションの売りやすさの違い

上記でマンションのほうが売りやすい理由を説明しましたが、これらは統計上のデータであってマンションであれば必ず売れて、一戸建ては売れないというわけではありません。

ここからは、どのような一戸建てやマンションが売れやすく、どうなると売れにくいのかを紹介します。

築年数が経過しても売りやすいのはマンション!

築年数が経過してくると、一戸建てよりもマンションのほうが売りやすくなります。理由は建物の耐用年数の違いです。

マンションは鉄筋コンクリート造が多く、一戸建ては木造が多いですが、国税庁の「建物、建物付属設備の耐用年数」によると、木造家屋の耐用年数は22年鉄筋コンクリート造は47年と記載されています。

この年数は、新築時から建物価格の資産価値が0円になるまでの期間です。なお、資産価値が0円であるからといって、売却価格が0円という意味ではありません。

たとえば減価償却の計算では、一戸建ての新築木造戸建て住宅を3,000万円で購入し22年経過した場合に売却すると売却価格の損失が、3,000÷22で約136万円になります。

鉄筋コンクリート造のマンションは、建物価格が0円になるまで47年かかるため価格の下落が木造住宅よりも緩やかで、減価償却上の損失も少ないです。

このことから、築年数の経過による建物価格の下落にはマンションのほうが優れている、といえます。

一戸建てのリセールバリューは土地が左右する

リセールバリューとは資産価値のことです。

一戸建ては建物価格が下落しやすいので、築年数が経過すると売りにくくなる、ということをお伝えしました。しかし、一戸建てにはその敷地となる土地があります。

土地は減価償却がかからないため、劣化によって価格が下がることはありません。特に角地整形地であれば、高い価格で売りやすくなります。角地とは土地の2方が道路と接する土地のことで、一般的には開放感があり採光や風通しもよく人気が出やすい土地です。形状が正方形に近い整形地も、住宅などを建てるうえで敷地全体を有効活用できるので高い価格で売りやすくなります。

このように、築年数が経過した一戸建てを売却する際は敷地の状況も考慮しておくと、高値で売りやすくなるポイントが見つかります。

売れやすいマンションは立地、間取り、日当たり、眺めがよい

高く売るために資産価値のあるマンションの特徴を紹介します。資産価値のあるマンションの特徴は大きくわけて次の2つです。

  • 立地がよく、間取りの使い勝手もよい
  • 日当たり、眺めがよい

立地がよく、間取りの使い勝手もよい

駅から近く、人口が多いエリアにあるマンションは資産価値が落ちにくく売れやすい傾向にあります。

しかし、立地がよいマンションであっても、部屋の間取りが使いにくければ、内見でがっかりされ成約には至りません。

周辺のマンションの間取りファミリー世帯と単身世帯どちらが多い地域なのかをリサーチし、売却予定のマンションがそのエリアのニーズに合致していれば、資産価値は落ちにくい傾向にあります。

マンションは比較的幅広いニーズに対応した間取りであることが多いですが、周辺のマンションの間取りとファミリー世帯と単身世帯どちらにニーズがあるかは、チェックしたほうがよいでしょう。

日当たり、眺めがよい

マンションの日当たりは一般的に、南向き、東向き、西向き、北向きの順番に評価が高く、この順番で価格も高くなります。

ただし、マンションの日当たりは周辺の建物によっても大きく左右されるため、売却までに周辺に大きなビルやマンションの建設予定がないか調べておくとよいでしょう。

リセールバリューが高い中古一戸建ては売れやすい

リセールバリューの高い中古一戸建ての特徴は次のとおりです。

  • 面積が広く使いやすい間取り
  • 建築会社が大手メーカー
  • 駐車スペースがあり、車を出し入れしやすい

面積が広く使いやすい間取り

建売住宅のような面積が広く、一般的に使いやすいとされるタイプの間取りは、人気が出て高い価格で売りやすい傾向にあります。

家は次に住む人が使いやすくなければ、高い価格で売れません。反対に注文住宅で依頼した個性的な間取りや、家族で住むには面積が小さいといった物件は売れにくい傾向にあります。

建築会社が大手メーカー

大手メーカーによって建築された家の多くは売れやすいといえます。ブランド力もありますし、建物の品質や仕様、アフターサービスの面で次に住む人に安心感を与えることができるためです。

大手メーカーで建築された戸建て住宅を売却するときは、可能であれば売却後のアフターサービスまで事前に確認をしておくと、説明しやすくなるでしょう。

駐車スペースがあり、車を出し入れしやすい

駐車スペースは駅からの距離にもよりますが、車を自宅に停めたいと考える人も一定数存在します。家の前面道路が広いと車を出し入れしやすく、使い勝手がよいので買い手が付きやすい傾向にあります。

一戸建てにもマンションにも当てはまる売りやすさの条件

一戸建てにもマンションにも当てはまる売れやすさの条件は、次のとおりです。

  • 低金利である
  • 住みやすい
  • 築年数が浅い

低金利である

低金利であれば金融機関からお金を借りる際につく利子が少なくなる、つまり通常より住宅ローンの返済額が少なくなります。

戸建てもマンションも購入する際に住宅ローンを組む方が大半ですので、低金利のときのほうが売れやすい、といえます。

住宅ローンの金利は種類により異なりますが、住宅金融支援機構が提供する民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)を確認すると、どの種類の金利であっても直近の2000年から2022年現在まで低金利であることがわかります。

民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)

民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)

画像引用:住宅金融支援機構「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)」

できれば売却は低金利が終わる前にしておきましょう。

住みやすい

住みやすい家は、当然ながらマンションでも戸建てでも売れやすい傾向にあります。

住みやすさの基準に駅からの近さを挙げている方が多いのは、マンションです。しかし、たとえ駅からの距離が近くても、都心へ向かうためには何回も乗り換えが必要であったり、その駅に通っている路線数が少なかったりすると、利便性が低く人気が出にくいです。

戸建ての場合は、駅からの距離よりも周辺に公園や学校、病院などの生活に必要な施設がしっかり整っているかどうか、を住みやすさの判断基準としています。戸建てはマンションよりも土地が広い傾向にあることから、車を所有されている方が多いためです。

築年数が浅い

築年数が経過しても売りやすいのはマンション!で解説しましたが、住宅の資産価値は耐用年数によっても変動します。

木造家屋も鉄筋コンクリート造のマンションも資産価値がゼロといわれる前、つまり築年数が浅いうちに売り出したほうが、売れやすいといえるでしょう。木造家屋であれば築22年になる前に、鉄筋コンクリート造のマンションであれば築47年になる前に、売ってしまいましょう。


売却を検討中なら不動産一括査定サイト「リビンマッチ」へ

一戸建てとマンションを売却する際は、売りやすさと価格どちらを重視するかも重要です。売却価格を下げることで売りやすくなるのは当然の考え方ですが、売れるものならできるだけ高値で売りたいと考える方が多いでしょう。

売却価格をどのくらいに設定すべきか、といったお悩みのある方は不動産一括査定サイト「リビンマッチ」をご利用ください。複数の会社が提示する売却価格を参考に不動産の価格設定ができます。また、査定してもらった会社へ売りやすさの相談もできるでしょう。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

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