マンション売却のタイミング|いま売るか待つかの判断基準

マンション売却のタイミングに、すべての人に共通する正解はありません。今売るか待つかは、住み替えや転勤などの予定、住宅ローン残高、所有期間、築年数、現在の査定価格などをもとに判断します。
この記事では、売主自身の事情を軸に、季節、市況、税金、住宅ローン、売却にかかる期間を整理し、マンションを売る時期の決め方を解説します。
リビンマッチのポイント
マンションの売却時期は、売却目的と希望する期限を先に整理し、現在の査定価格、住宅ローン残高、所有期間、築年数などを確認して判断します。市況や季節は判断材料のひとつですが、それだけを理由に売却を先延ばしにしないことが大切です
もくじ
マンション売却に共通のベストタイミングはない
マンションを売る時期は、最初に売却の目的と希望する期限を整理して決めます。住み替えや転勤などで引き渡しの希望時期が決まっている場合は、相場が上がる時期を待つよりも、必要な時期に売却を終えられるよう早めに準備を始めることが重要です。
売却時期を判断するときは、主に次の項目を確認します。
- 売却の目的と希望期限
- なぜ売るのか、いつまでに売却や引き渡しを終えたいのか
- 現在の査定価格と住宅ローン残高
- 現在の価格で売却目的を達成できるか、売却代金から費用を差し引いて住宅ローンを完済できるか
- 所有期間と築年数
- 税率の区分、利用できる特例、建物の状態や管理状況にどのような影響があるか
- 季節や不動産市況
- 購入需要、地域の取引動向、住宅ローン金利などが売却にどう影響しているか
- 売却に必要な期間
- 査定から売買契約、決済、引き渡しまでに必要な期間を確保できるか
市況の上昇を待てば高く売れるとは限りません。待つ間にも管理費や修繕積立金、固定資産税などの負担が続き、築年数やマンションの管理状況も変化します。一方で、期限に余裕がない状態で売り出すと、価格交渉や売却条件を十分に検討できないことがあります。
まずは現在の査定価格を把握し、今売る場合と待つ場合のメリットや負担を比較することが、売却時期を決める第一歩です。
マンション売却全体の流れや費用、税金、注意点は「マンション売却の完全ガイド」で確認できます。
ライフイベントから売却時期を決める
マンションの売却では、市況のよい時期を待つことよりも、売主自身の生活上の予定や事情を優先して考える必要があります。住み替えや相続、家計の変化といったライフイベントは、売却時期を検討する大きなきっかけです。変化が起きてから慌てて動くのではなく、予定や見通しが立った段階で査定や相談を始めることで、売却条件を検討する時間を確保できます。
住み替えや転勤の予定が決まったとき
住み替えや転勤で今の住まいを離れる予定がある場合は、新居への入居日や転勤時期から逆算して売却を進めます。マンションの売却には、査定、不動産会社との媒介契約、売却活動、売買契約、決済・引き渡しまでの期間が必要です。
予定が完全に確定してからではなく、住み替えや転勤の見通しが立った段階で査定や相談を始めましょう。早めに準備を始めれば、希望する引き渡し時期に合わせて計画を立てやすくなり、期限に追われて価格や条件を急いで調整するリスクを抑えられます。
相続したマンションを利用しないとき
相続したマンションに自分や家族が住む予定がない場合は、売却、賃貸、保有を比較して検討します。利用しないまま保有していても、管理費、修繕積立金、固定資産税などの負担は続きます。
空室期間が長くなる場合は、換気や通水、設備の動作確認など、室内の状態を維持するための管理も必要です。相続したマンションを直ちに売却する必要はありませんが、活用する予定がなければ、保有を続ける費用や手間と、売却した場合の見込手取り額を比較しましょう。相続登記や税金は個別の状況によって異なるため、必要に応じて司法書士や税理士へ確認してください。
生活や家計の負担が変わったとき
子どもの独立、退職、家族の介護、収入の変化などによって、現在の住まいの広さや住宅費が生活に合わなくなることがあります。部屋を持て余すようになった場合や、管理費、修繕積立金、住宅ローンの負担が重くなった場合は、住まいを見直すタイミングです。
支払いが困難になってからではなく、負担が増える見通しが立った段階で検討を始めると、住み続ける、売却して住み替える、賃貸に出すなどの選択肢を比較できます。直ちに売却を決めるのではなく、現在の住居費と今後の生活設計を確認したうえで判断しましょう。
築年数と管理状況から売却時期を判断する
マンションの築年数は、査定価格や購入者の判断に影響する要素のひとつです。ただし、特定の築年数をすべてのマンションに共通する売りどきとは判断できません。立地や住戸の条件、マンション全体の管理状況、大規模修繕の計画なども確認して売却時期を検討しましょう。
築年数別の価格データを見るときの注意点
中古マンションの築年数別データでは、築年数が浅い区分ほど平均成約価格が高い傾向が見られます。ただし、このデータは同じマンションや同じ住戸の価格が、時間の経過によってどれだけ下がったかを示すものではありません。
築年数の区分ごとに、立地、専有面積、階数、建物の規模、設備、成約時期などが異なる物件を集計しています。そのため、築年帯ごとの平均価格の差を、自分のマンションの値下がり幅として扱うことはできません。
築年数別のデータを参考にする場合は、対象地域、集計期間、物件数、価格が総額か平方メートル単価かを確認しましょう。自分のマンションの価格を判断するには、同じマンションの成約事例や近隣の類似物件と比較する必要があります。
築年数だけで売りどきを決めない
築年数が進むと、建物や設備の古さ、間取りや仕様が査定や購入者の判断に影響することがあります。一方で、マンションの売却価格は、駅からの距離、周辺の需要、階数、方角、眺望、専有面積、室内の状態などによっても変わります。
市況の上昇や地域の需要によっては、築年数が進んでも価格が維持されたり、以前より高く取引されたりすることがあります。反対に、築浅であっても、立地や管理状態などによって希望価格で売却できるとは限りません。
築年数だけを理由に売却を急いだり、特定の築年数まで待ったりするのではなく、現在の査定価格とほかの判断材料を合わせて検討しましょう。
大規模修繕と修繕積立金も確認する
売却時期を考えるときは、大規模修繕の予定やマンション全体の管理状況も確認します。大規模修繕の実施周期は、建物の状態や工事内容、長期修繕計画によって異なるため、実施前と実施後のどちらが必ず売りやすいとはいえません。
大規模修繕後は、外壁や共用部分の状態が改善されることがあります。一方、実施前でも、工事の内容や時期、必要な資金が長期修繕計画に明確に示されていれば、購入者は将来の負担を判断しやすくなります。
売却前には、長期修繕計画、過去の修繕履歴、修繕積立金の残高、積立額の改定予定、一時金徴収の予定などを確認しましょう。管理費や修繕積立金の値上げ、大規模修繕の予定だけを理由に売却を急ぐのではなく、管理組合の運営状況や建物の管理状態を含めて不動産会社へ共有し、査定への影響を確認します。
季節から売却時期を判断する
マンションの購入需要は、転勤や進学、住み替えなどが増える時期に動くことがあります。ただし、需要が動く時期は地域や購入者層、物件の種類によって異なります。特定の月をすべてのマンションに共通する売りどきと考えず、売主自身の予定を優先しながら判断しましょう。
住宅需要が動きやすい時期がある
転勤や入学などを控えた人が住まいを探し始める時期には、地域によって売買の問い合わせや内覧が増えることがあります。ファミリー向け、単身者向け、投資用など、マンションの特徴によって想定される購入者や動きやすい時期も異なります。
季節による需要を売却時期の判断材料にする場合は、全国的な傾向だけでなく、その地域やマンションで過去にどのような取引が行われているかを不動産会社へ確認しましょう。
売り出し開始と引き渡しの時期を区別する
購入需要が動く時期に売買契約や引き渡しを行いたい場合、その時期になってから査定を依頼するのでは間に合わないことがあります。売却には、不動産会社の比較、媒介契約、広告掲載、内覧、条件交渉、売買契約、決済・引き渡しといった段階があるためです。
売り出しを始める時期、売買契約を結ぶ時期、引き渡しを終える時期を分けて考え、希望する引き渡し時期から逆算して準備を始めます。ただし、準備を早く始めても、希望時期までの成約を保証できるわけではありません。
季節だけを理由に売却を延期しない
需要が動きやすい時期を待つことで、購入希望者の動きが変わる可能性はあります。一方、売却を延期している間も、管理費、修繕積立金、固定資産税、住宅ローンなどの負担は続きます。
住み替えや転勤などで希望期限が決まっている場合は、特定の季節を待つことよりも、必要な時期までに売却を終えられるよう準備することを優先します。季節は売却時期を決める要素のひとつとして扱い、それだけを理由に売却を先延ばしにしないことが重要です。
市況から売却時期を判断する
マンションの売却価格や売却期間は、不動産価格の動向、地域の取引件数、売り出されている物件数、住宅ローン金利などの影響を受けます。ただし、市場全体の動きと個別マンションの価格は必ずしも一致しません。公表されているデータと現在の査定価格を組み合わせて判断しましょう。
現在の相場と査定価格を確認する
不動産市場全体の価格動向は、国土交通省の不動産価格指数などで確認できます。地域ごとの成約価格や取引件数は、不動産流通機構が公表する市況データも参考になります。
ただし、全国や都道府県、地域単位の平均値が上昇していても、自分のマンションが同じ割合で上昇しているとは限りません。マンションの価格は、立地、築年数、専有面積、階数、方角、室内の状態、管理状況などによって異なります。
売却時期を判断する際は、同じマンションの成約事例や近隣の類似物件をもとに査定を受け、現在の売却価格の見込みを確認しましょう。マンション相場の調べ方は「マンション売却相場の調べ方」で解説しています。
住宅ローン金利や取引動向を確認する
住宅ローン金利が変わると、購入者の毎月の返済額や借入可能額に影響します。ただし、金利が低ければ必ず購入希望者が増え、金利が上がればマンションが売れなくなるわけではありません。
地域の人口動向、供給されている物件数、価格帯、購入者の需要など、ほかの要因も売却状況に影響します。金利だけを見るのではなく、地域の成約件数、在庫数、成約までの期間などを不動産会社へ確認し、現在の市場環境を把握しましょう。
相場上昇を待つリスクも考える
現在より高く売れることを期待して相場の上昇を待っても、将来の価格を正確に予測することはできません。待っている間に相場が上昇する場合もあれば、下落する場合もあります。
また、売却を延期すると、管理費、修繕積立金、固定資産税などの保有費用が増えます。築年数、修繕計画、住宅ローン残高、売主自身の生活状況も変化します。
相場上昇を待つ場合は、期待できる価格の上昇だけでなく、待つ間に発生する費用や生活上の制約も確認します。現在売却する場合の見込手取り額を把握し、待つ場合と比較して判断することが重要です。
税金から売却時期を判断する
マンションを売却し、特別控除を差し引いたあとに課税譲渡所得が残ると、所得税や住民税などがかかります。税率の区分や一部の特例は所有期間によって変わるため、取得した時期を確認することも売却時期を考える判断材料です。
ただし、税負担が下がる時期まで待つことが、必ずしも有利とは限りません。待っている間の管理費、修繕積立金、固定資産税などの負担や、査定価格が変動する可能性も含めて比較しましょう。
所有期間5年が税率の区切りになる
マンションの譲渡所得は、売却した年の1月1日時点で所有期間が5年以下なら短期譲渡所得、5年を超えていれば長期譲渡所得に区分されます。短期譲渡所得には、長期譲渡所得より高い税率が適用されます。
所有期間は、取得日から実際の売却日までの単純な経過年数で判定するわけではありません。取得から5年を超えていても、売却した年の1月1日時点で5年以下であれば短期譲渡所得になります。
所有期間が区切りに近い場合は、売却する年を変えることで税率の区分が変わる可能性があります。ただし、売却時期を先延ばしすることで生じる費用や価格変動もあるため、税率の差だけで判断しないことが重要です。
所有期間10年超で利用できる特例がある
売却した年の1月1日時点で、マイホームの家屋と敷地の所有期間がともに10年を超えている場合は、一定の要件を満たすと軽減税率の特例を利用できます。3,000万円特別控除を差し引いたあとに課税長期譲渡所得が残る場合、その一部に通常の長期譲渡所得より低い税率が適用されます。
所有期間が10年に近い場合は、特例を利用できる時期まで待つことで税負担が変わる可能性があります。一方で、適用には所有期間以外の要件もあり、待っている間にマンションの査定価格や保有費用が変わることもあります。現在売却する場合と待つ場合の税額や費用を試算して比較しましょう。
3,000万円特別控除には所有期間以外の要件がある
マイホームを売却した場合は、所有期間の長短にかかわらず、一定の要件を満たすと譲渡所得から最高3,000万円を控除できます。譲渡所得が3,000万円以下であれば、控除によって課税譲渡所得がゼロになり、売却益に対する所得税や住民税などがかからないことがあります。
以前住んでいたマイホームは、原則として住まなくなった日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却する必要があります。期限を過ぎると特例を利用できないため、住まなくなった時期を確認して売却計画を立てましょう。特例によって税額がゼロになる場合でも、適用を受けるには確定申告が必要です。
所有期間による税率や3,000万円特別控除、10年超軽減税率の要件は「マンション売却の税金|計算方法・税率・特例を解説」で解説しています。
住宅ローンの状況から売却時期を判断する
住宅ローンが残っているマンションを売却する場合は、原則として引き渡しまでに住宅ローンを完済し、金融機関が設定した抵当権を抹消する必要があります。そのため、住宅ローン残高と売却した場合の見込手取り額を確認することが、売却時期を判断するうえで重要です。
アンダーローンかオーバーローンかを確認する
一般に、マンションの売却価格の見込みが住宅ローン残高を上回る状態をアンダーローン、住宅ローン残高が売却価格の見込みを上回る状態をオーバーローンといいます。
ただし、実際に住宅ローンを完済できるかどうかは、売却価格だけでは判断できません。マンションの売却では、仲介手数料、印紙税、抵当権抹消に関する費用などがかかるためです。
住宅ローンの残高証明書や返済予定表で残高を確認し、査定価格をもとに見込手取り額を試算しましょう。査定価格は実際の成約価格を保証するものではないため、売却価格が変動した場合も想定して資金計画を立てる必要があります。
見込手取り額で完済できる場合
見込手取り額で住宅ローンを完済できる場合は、売却による抵当権抹消の見通しを立てやすくなります。完済後に資金が残る場合は、住み替え先の購入費用、引っ越し費用、仮住まいの費用などに充てられます。
ただし、現在完済できる見込みがあることだけを理由に、直ちに売却する必要はありません。時間の経過によって住宅ローン残高は減少しますが、マンションの査定価格や売却費用も変化します。定期的に残高と査定価格を確認し、住み替えの予定や保有を続ける費用と合わせて判断しましょう。
見込手取り額で完済できない場合
見込手取り額だけでは住宅ローンを完済できない場合でも、不足額を自己資金で補えれば、通常の売却を進められます。住み替えを伴う場合は、不足額と新居の購入資金を合わせて借りる住み替えローンを利用できることもあります。ただし、利用には収入や既存の借入状況などに関する金融機関の審査が必要です。
住宅ローンの返済が困難な場合は、金融機関の同意を得て売却する任意売却が選択肢になることがあります。任意売却をしても、売却代金で返済できなかった債務は原則として残るため、金融機関と売却後の返済方法を協議する必要があります。
住宅ローンが残っているマンションの売却方法や、オーバーローンへの対応は「住宅ローン返済中のマンション売却の流れ」で解説しています。
希望する引き渡し時期から逆算する
マンションの売却では、売却活動を始める時期と、実際に引き渡しを終える時期は異なります。売却を検討し始めてから引き渡しを完了するまでには複数の段階があり、それぞれに時間が必要です。希望する引き渡し時期がある場合は、そこから逆算して、査定や不動産会社選びを始める時期を考えましょう。
| 段階 | 行うこと |
|---|---|
| 売却準備 | 査定、必要書類の確認、不動産会社の比較 |
| 媒介契約 | 依頼する不動産会社、売り出し価格、販売方針を決める |
| 売却活動 | 広告掲載、問い合わせ対応、内覧、購入申込みへの対応を行う |
| 売買契約 | 売買価格、引き渡し日、契約条件を確定する |
| 決済・引き渡し | 代金の受領、ローン完済、登記手続き、鍵の引き渡しを行う |
売却準備では、査定を受け、必要書類を確認し、依頼する不動産会社を比較します。不動産会社と媒介契約を結んだあとに売却活動が始まりますが、売り出してすぐに購入希望者が見つかるとは限りません。購入者の反応や周辺の競合物件を確認しながら、売り出し価格や販売方法を見直すこともあります。
購入希望者から申込みが入ったあとは、売買価格や引き渡し時期などの条件を調整し、合意できれば売買契約を結びます。さらに契約後も、買主の住宅ローン手続き、売主の引っ越し、住宅ローンの完済や決済の準備が必要です。
決済日には、売主が売却代金を受け取り、所有権移転登記や、住宅ローンが残っている場合の抵当権抹消登記を行います。買主へ鍵を渡すと、マンションの引き渡しが完了します。
住み替えの場合は、新居の購入時期や、現在のマンションの引き渡しから新居への入居までに仮住まいが必要になる可能性も考慮します。売却期限が決まっている場合は、査定を依頼する段階で不動産会社へ伝え、期限から逆算した売り出し時期や価格設定を相談しましょう。予定が完全に確定していなくても、見通しが立った段階から準備を始められます。
査定から売買契約、引き渡しまでにかかる期間の目安や、売却が長引く原因については「マンション売却にかかる期間」で解説しています。
今売るか待つかを判断する方法
マンションの売却時期は、すべての条件が整うまで待つのではなく、今売る場合と待つ場合のメリットや負担を比較して決めます。売却の目的と希望期限を確認したうえで、現在の査定価格、住宅ローン残高、税金、保有費用などを整理しましょう。
今売るメリット
今売る場合は、現在の査定価格をもとに資金計画や住み替えの予定を具体化できます。売却後は、管理費、修繕積立金、固定資産税、住宅ローンの利息など、マンションを保有することで生じる費用を抑えられます。
転勤、住み替え、相続したマンションの整理など、売却の目的や期限が明確な場合は、予定に沿って手続きを進めやすいこともメリットです。ただし、現在売れば必ず高く売れるわけではありません。
待つメリット
売却を待つ間に住宅ローンの返済が進めば、売却時のローン残高は減ります。所有期間が税率や特例の区切りに近い場合は、売却する年を変えることで税負担が変わる可能性もあります。
また、市況や地域の需要が変化し、将来の査定価格が現在より高くなる可能性もあります。売却や住み替えの準備時間を確保できることも、待つメリットです。ただし、価格の上昇や売却条件の改善を事前に確定することはできません。
待つ間の費用と価格変動も考える
売却を待つ場合は、管理費、修繕積立金、固定資産税、住宅ローンの利息、駐車場代などの支払いが続きます。修繕積立金の値上げや一時金の徴収が予定されている場合は、将来の負担も確認が必要です。
室内設備や建物の状態、市況、周辺の競合物件によって、査定価格が変わることもあります。待つことで見込める価格の上昇額だけでなく、その期間に支払う保有費用や生活上の制約も含めて比較しましょう。
| 比較項目 | 今売る場合 | 待つ場合 |
|---|---|---|
| 売却価格 | 現在の査定価格をもとに検討できる | 将来の価格は上昇・下落のどちらもあり得る |
| 住宅ローン | 現在の残高をもとに完済できるか判断する | 返済によって残高は減るが、利息の支払いは続く |
| 税金 | 現在の所有期間と利用できる特例で試算する | 所有期間の区切りと特例の適用期限を確認する |
| 保有費用 | 売却後は管理費などの継続的な負担がなくなる | 管理費、修繕積立金、固定資産税などの負担が続く |
| 生活上の予定 | 売却目的を早く進められる | 準備時間を確保できるが、住み替えなどが遅れることがある |
現在価格を把握して比較する
今売るか待つかを比較するには、まず現在の査定価格を把握する必要があります。査定価格から仲介手数料などの売却費用を差し引いて見込手取り額を試算し、住宅ローン残高や見込税額と比較しましょう。
待つ場合は、予定している期間に発生する保有費用も加えます。そのうえで、売却の目的と希望期限を踏まえ、現在売る場合と待つ場合のどちらが自分の状況に合うかを判断します。
査定価格は実際の成約価格を保証するものではありません。1社だけでなく複数の不動産会社へ査定を依頼し、査定額の根拠、地域の相場、想定する売却期間や販売方針を比較してください。
マンション売却のタイミングに関するよくある質問
- マンションの売り時はいつですか?
- すべての人に共通する売り時はありません。売却の目的と希望期限を整理し、現在の査定価格、住宅ローン残高、所有期間、保有費用などを確認します。市況や季節だけでなく、今売る場合と待つ場合を比較して判断しましょう。
- 築年数が古くなると売れなくなりますか?
- 築年数が古いだけで売れなくなるわけではありません。売却価格や売れやすさは、立地、階数、方角、室内の状態、管理状況、修繕計画、地域の需要などでも変わります。現在の査定価格や近隣の成約事例を確認しましょう。
- 所有期間が5年を過ぎるまで待ったほうがよいですか?
- 必ず待ったほうがよいとは限りません。所有期間は売却した年の1月1日時点で判定され、5年超なら長期譲渡所得になります。税率の違いだけでなく、待つ間の保有費用や査定価格の変動も含めて比較しましょう。
- 市況がよくなるまで売却を待つべきですか?
- 市況が改善する時期や価格の動きを正確に予測することはできません。売却を待つ場合は、価格上昇の可能性だけでなく、管理費や修繕積立金、固定資産税などの負担も続きます。売却目的と希望期限を優先して判断しましょう。
- 売却を始めるのに適した季節はありますか?
- 転勤や進学などに伴って住宅需要が動きやすい時期はありますが、地域や物件によって異なります。特定の季節だけを狙うのではなく、希望する引き渡し時期から逆算し、見通しが立った段階で査定や相談を始めましょう。
マンションの売り時は目的と状況から判断しよう
マンションの売却時期に、すべての人に共通する正解はありません。市況や季節などの外部要因だけでなく、住み替えの予定、築年数、所有期間、住宅ローンの状況などをもとに判断します。
特に、売却の目的や希望期限が明確な場合は、市況の変化を待つことよりも、必要な時期までに売却できるよう準備することが重要です。判断に迷ったときは、次の項目を整理しましょう。
- 売却の目的と期限
- なぜ売却するのか、いつまでに引き渡したいのかを確認する
- 住宅ローンを完済できるか
- 売却費用を差し引いた見込手取り額と住宅ローン残高を比較する
- 待つことで変わる条件
- 税率や特例、保有費用、市況、査定価格がどのように変わる可能性があるかを確認する
今売る場合と待つ場合を比較するには、まず現在の査定価格を把握する必要があります。複数の不動産会社へ査定を依頼し、査定額だけでなく、地域の相場、査定の根拠、想定する売却期間や販売方針も確認したうえで、売却時期を判断しましょう。
マンション売却全体の流れや費用、税金、注意点は「マンション売却の完全ガイド」で確認できます。
リビンマッチでは、一度の入力で最大6社へ査定を依頼できます。複数社の査定結果を比較し、現在の売却価格の目安を確認しましょう。
この記事の編集者
リビンマッチ編集部
リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
誤字脱字や事実誤認などございましたら、ぜひともご指摘ください。
運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)
人気ワード
老後の住まい (21) 離婚で家を財産分与 (18) 一括査定サイト (11) 海外移住 (11) マンション価格推移 (11) 売れないマンション (10) 離婚と住宅ローン (9) 家の後悔 (8) 家の売却 (8) 移住 (7) 実家売却 (7) 訳あり物件 (6) 離婚と家 (6) 売れない家 (5) 不動産高く売る (5) 家の価値 (5) 離婚準備 (5) 不動産会社の選び方 (4) 農地売却 (4) サブリース (3) お金がない (3) イエウール (3) マンション売却の内覧 (3) 近隣トラブル (3) マンションの相続 (3) 空き家売却 (3) マンション買取 (3) 不動産価格推移 (3) 家の解体費用 (3) 離婚と家売却 (3) 売れない土地 (2) マンションか戸建てか (2) リビンマッチ評判 (2) シンガポール移住 (2) アパート売却 (1)リビンマッチコラムを引用される際のルール
当サイトのコンテンツはどなたでも引用できます。 引用にあたって事前連絡などは不要です。 コンテンツを引用される際は、引用元が「リビンマッチ」であることを必ず明記してください。
引用ルールについて













