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- 【在住経験者監修】マレーシア移住のメリット8選とデメリット8選
芸能人のGACKT(ガクト)さんが移住したことで知られるマレーシア。2022年10月に外務省が公表した「海外在留法人調査統計」によると、日本からの長期滞在者の数は2万5,212人にのぼります。
本記事では老後のロングステイ先や、英語教育のための移住先として人気を集める、マレーシア移住のメリット8選とデメリット8選を紹介します。
クアラルンプール市内中心部から車で約30分の場所、スバン・ジャヤ(Subang Jaya)で暮らしていた実体験をもとにしていますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
主なマレーシア移住のメリットは次の8つです。
詳しく見ていきましょう。
世界の共通語である英語が通じやすいのは、マレーシア移住におけるメリットのひとつです。同じ東南アジアのシンガポールやフィリピンほどではないものの、日常生活で必要な英語は十分に通じるでしょう。
マレーシアでは大きく分けて、マレー系・インド系・中華系の3民族が暮らしています。3民族の中で最も英語が通じやすいのが中華系です。ただし、マレー系やインド系の人でも、観光地や外国人がよく利用する場所では通じます。
マレーシアは外食文化の国で、自宅で料理をする人が多くありません。外食にかかるお金も安く、特にホーカーと呼ばれる屋台街では、1食あたり約5RM(リンギット)(約150円)※で料理が食べられます。
※1RM(リンギット)=30円で計算、以降も同様。
前述したように、マレーシアは多民族国家です。さまざまな民族の食文化を反映した、多民族料理が楽しめるのもメリットといえるでしょう。
マレーシア料理を代表するマレー系のナシゴレンを始め、インド系のカレー、中華系の海南鶏飯(ハイナンチーファン)、点心(てんしん)、飲茶(ヤムチャ)など、バラエティ豊かな内容です。
また、マレー系と中華系が融合した、ニョニャ料理(中華系プラナカン料理)も見逃せません。
「ニョニャラクサ」と呼ばれるカレー風味の麺料理です。
マレーシアの伝統的な「ニョニャ風かき氷」です。
マレーシアに住む日本人の多くがメイドさんを雇っています。
日本ではメイドさんを雇うのは一部の富裕層だけかもしれませんが、マレーシアはメイドさんの数が多く、料金も日本と比べるとリーズナブルです。
費用目安は住み込みで月約800RM~1,500RM(約2万4,000円~4万5,000円)、通いで1時間約25RM(約750円)になるため利用しやすく、家事の負担を減らせるメリットがあります。
マレーシアでメイドとして働いているのは、フィリピン人やインドネシア人、インド人といった外国人が多く、特にフィリピン人のメイドさんなら英語が通じます。
メイドさんを雇う方法はさまざまですが、エージェントを仲介すると、トラブルが起きても安心でしょう。
マレーシアは他国に比べると、日本人差別が少ないのが特徴です。
1981年に当時の首相が、日本・韓国から成功の要素を学ぶ「東方政策(ルックイーストポリシー)」を提唱しました。日本を見習って発展した経緯があり、多くのマレーシア人が親日です。
また、そもそも多民族国家のため、日本人が外を歩いていても目立ちません。日本人だからといって、嫌な思いをすることは少ないでしょう。
マレーシアにはスギやヒノキの木がないため、花粉症の原因となる花粉が飛散しません。
スギやヒノキを原因とする花粉症の人は、マレーシアに移住することで、辛いくしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状から解放されるため、1年を通して快適に暮らせます。
マレーシアのレストランにあるごみ箱
マレーシアではごみの分別が不要です。表向きは「紙」「プラスチック」「その他」などと分別するよう求められてますが、分別している人を見かけることはまずないでしょう。
また、コンドミニアムによっては各フロアにごみの回収ボックスが設置されており、24時間365日いつでも捨てられます。
日本のゴミ出しのように、種類ごとに細かく分別する必要はありません。可燃ごみや不燃ごみ、資源ごみなど、それぞれで捨てられる曜日も決まっていないため、面倒くさいゴミ捨てから解放されます。
長期的に海外で生活したい人向けに、マレーシアには「MM2H(Malaysia My Second Home)(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)」の長期ビザがあります。
主に経済的な条件や年齢をクリアすれば、5年間の滞在が可能です。永住ビザではないものの、申請条件を満たせば5年ごとに更新できます。
主な取得条件は次のとおりです。
参考:在マレーシア日本国大使館『【領事メール】【新型コロナウイルス】マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムの再開、新規申請に関するマレーシア内務省発表内容(2021年8月13日)』
月収や定期預金といった金銭面のハードルは高いですが、条件に合致すれば移住をスムーズに進められるでしょう。
※なお、取得条件は変更となる場合があります。取得前には、必ず在マレーシア日本国大使館の「領事情報」をご確認ください。
日本からマレーシアに移住する際の主なデメリットは次の8つです。
主なデメリットを8つ見ていきましょう。
マレーシアは熱帯雨林気候にあり、自然が豊かなため、日本よりも虫がたくさんいます。
蚊やゴキブリ、クモなどを見かける機会も多くなるでしょう。また、サイズも、日本と比べ大きいのが特徴です。
特に虫が苦手な人は、自宅に侵入しないような事前対策が欠かせません。
マレーシアではネズミもよく出ます。特に飲食店の裏側や、近くの通りなどで見かける機会があるでしょう。
また、雨が降った翌日は外に張られた水道管の近くに、ネズミの死骸があるのも珍しくありません。
マレーシアでは計画的な断水があります。
「水道管を修理するため」「乾季の水不足を防ぐため」など、理由はさまざまです。計画断水の場合は、コンドミニアムの掲示板に情報が貼り出されるなど、事前に連絡があります。
また、何かしらのトラブルによる突然の断水も珍しくありません。普段からペットボトルなどの水を備蓄しておいたほうがよいでしょう。
マレーシアのクアラルンプールにある、ペトロナスツインタワー付近の道路
マレーシアは車社会のため、首都のクアラルンプール以外で生活する場合、車がないと生活が不便です。
また、クアラルンプールでも大雨によって公共交通機関がストップするおそれがあるため、自家用車があったほうが快適に過ごせます。
しかし、マレーシアの交通事情はよいとは言えず、バイクが猛スピードで車の間をすり抜けたり、郊外では道路が整備されていなかったりと、日本と比べ運転が難しいのが実情です。
マレーシアの街中で、公衆トイレを見つけるのは大変です。公衆トイレの数自体が少なく、また、あったとしても清潔ではありません。
ショッピングセンターやホテルの公衆トイレは掃除が行き届いているため、あらかじめ場所をチェックしておくとよいでしょう。
マレーシアのトイレは、用を足したあとにトイレットペーパーで拭くのではなく、シャワーで洗い流すのが基本です。現地の人は「水で濡れている=キレイ」という考えを持っているためです。
便器の横に専用のハンドシャワーが設置されているところが大半で、用を足したあとに水で洗い流します。
床だけでなく便座部分も水で濡れているため、最初は抵抗を感じる方もいるでしょう。また、お気に入りの靴や長めのボトムス、ドレスなどを着用しているときは、足元が水に濡れないよう注意が必要です。
なお、観光客用のホテルや空港などでは個室にもトイレットペーパーが設けられており、そのまま水に流せます。
マレーシアの観光客用ホテルにあるお手洗い
しかし、小さなスーパーなどは基本ありませんし、あっても入り口付近にあるのみで、すでに紙ロールが切れていることが多いです。
マレーシアの公衆トイレの入口にあるトイレットペーパー
日本と同じようにトイレットペーパーを使いたい方は、水に流せるポケットティッシュを常備しておくとよいでしょう。
マレーシアの日本食レストランで和食を食べると、現地料理よりも割高です。お店やメニューにもよりますが、定食やお寿司の料金は約25RM~50RM(約750円~1,500円)です。
日本食チェーン店なら安く食べられるところがあるため、上手に活用するとよいでしょう。
なお、ホーカーと呼ばれる屋台街では、現地料理が1食5RM~10RM(150円~300円)で食べられます。
パスポートの不携帯や交通違反などで警察につかまると、賄賂を求められる場合があります。
実際にパスポートの不携帯でつかまったケースでは、数人の警察官に取り囲まれ「警察に連行する」「拘置所に拘束する」などと脅され、賄賂を払わざるを得なくなった方がいます。家にパスポートがあるからと家まで直接来てもらうといった要求や、お金がないは基本的に通用しません。
賄賂を要求する警察官は、マレー系の人であることが多いです。英語もあまり通じず、通じた場合でも同じマレー系の人でないことから賄賂をまけてもらうことはできても、賄賂自体を断るのはとても難しいでしょう。
対処法としては一人で出歩かない、出歩く場合はパスポートを携帯するか、マレー系の友人と一緒に行動するといった方法があります。
マレーシアへ移住するには資金計画が重要です。以下で単身者が1カ月過ごすときの、費用相場を見てみましょう。
上記を合計すると、月額で約3,420RM~3,970RM(約10万2,600円~11万9,100円)です。
なお、家賃はクアラルンプール市内に住んだ場合の金額です。郊外へ住むと、家賃相場はもっと下がります。
食費は1食5RM~10RM(150円~300円)のホーカーを毎日利用した場合の目安で、飲み物代などを含んだ金額です。
日本食レストランやファストフードを利用したり、アルコールを飲んだりするとさらに高くなりますが、それでも日本で暮らすよりは安く抑えられます。作るものによりますが、自炊ならもっと食費をセーブできるでしょう。
家族で住んだり、外食中心の生活を送ったりすると、上記の費用目安よりもさらに費用がかかります。
資金が足りない場合は、持ち家を売却して移住費用を充足させる方法があります。
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