リビン・テクノロジーズが20周年 リビン・テクノロジーズが20周年
東証上場 リビン・テクノロジーズ株式会社(東証グロース上場)が運営するサービスです  証券コード:4445

家が売れてからお金が入るまでの期間は?取引全体のお金の流れや注意点を解説

更新日:
家が売れてからお金が入るまでの期間は?取引全体のお金の流れや注意点を解説

家を売りたい理由はさまざまですが、中にはできるだけ早くお金を手に入れたい事情がある方もいます。しかし家の売却は大きな金額をやり取りする取引のため、買主を見つけるための活動や複雑な手続きが必要です。

実際、家が売れてからお金が手元に入るまでは、どれくらいかかるのでしょうか。

ここでは、家の売却で売主がお金を受け取るタイミングやお金に関する基本的な知識を紹介します。また、早くお金を手に入れたい場合はどうすればよいか、具体的な方法も説明するので活動を始める前に必ず確認しましょう。

家が売れてお金が入るまでの期間は?

ここでは、家が売れてお金が入るまでの期間や取引の流れを詳しく解説します。

全額もらうまでは約2~3カ月

買主が決まってから、売却代金の全額をもらうには約2〜3カ月かかります。また、家を売りに出してから買主と契約を結ぶまでは、約3〜4カ月かかります。

そのためまとまったお金が入るタイミングは、売却を決めてからかなり先です。

取引全体のお金の流れ

まとまったお金が入るまでには時間がかかりますが、実際は取引中もお金が入るタイミングがあります。

ここでは、家の売買取引におけるお金の動きを、一連の流れと合わせてみてみましょう。

家の売却は、大まかに以下の流れで行います。

  1. 複数の不動産会社に売却を相談する
  2. 家の査定をしてもらう
  3. 査定結果を比較して依頼先を決定する
  4. 不動産会社と媒介契約を結ぶ
  5. 広告などの売却活動をする
  6. 買主が見つかったら売買契約を締結する
  7. 家の引き渡しと残金決済、登記手続きを行う

また一般的な不動産売買では、売主と買主の両者がそれぞれ不動産会社と媒介(仲介)契約を締結して取引を成約させます。

一連の流れの中でお金が動くタイミングは大きく分けて以下の4ポイントです。

  • 売買契約締結時
  • 残金決済時
  • 登記手続き時
  • 家の引き渡し時

それぞれのポイントでどのようにお金が動くのかを表にまとめました。

家の売主と買主それぞれの収支
  売主 買主
収入 支出 支出
売買契約締結時 手付金の受領 不動産会社へ媒介手数料の支払い(50%)
  • 売主へ手付金の支払い
  • 不動産会社へ媒介手数料の支払い(50%)
残金決済時 残金の受領 売主へ残金の支払い
(現金または住宅ローン実行)
登記手続き時 抵当権抹消登記費用の支払い 所有権移転登記費用の支払い
家の引渡し時 不動産会社へ媒介手数料の支払い(50%) 不動産会社へ媒介手数料の支払い(50%)

ただし、不動産会社のルールなどによりタイミングが異なることもあるので、詳しくは売却を依頼する不動産会社に確認しましょう。

お金が入るタイミングは2回

売主がお金を受け取るのは、以下2つのタイミングです。

  • 売買契約締結時
  • 残金決済時

売買契約締結時には、買主から手付金を受領します。

手付金とは売買契約が結ばれた際に相手方の債務不履行の有無を問わず解約権を認める目的の為、あるいは相手方に債務不履行があった場合には損害賠償もしくは違約金として買主から売主に対して支払われる金銭です。

公益社団法人 不動産保証協会「手付金とは」

つまり手付金とは、気軽な契約のキャンセルを防ぐための保証ともいえます。一般的には残金決済時に売却代金の一部に充当されます。

手付金の金額は、一般的に売却価格の約5〜10%とするケースが多いです。たとえば売却価格が2,000万円の場合、100万〜200万円が手付金の相場です。

そして残金決済時は名前のとおり、売却代金の残りを全額受け取ります。


お金の受け取りに関する注意点

家の売買では、大きな金額をやり取りするためトラブルにならないように十分に注意する必要があります。

手付金は引き渡しまで保管する

手付金でまとまったお金が手に入ったとしても、すぐに使わないようにしましょう。理由は買主に返還しなければならない状況に陥るケースがあるためです。

基本的には、契約時に買主から支払われる手付金は原則解約手付として扱われます。売主と買主がそれぞれ自分の都合で解約する場合、相手方が「履行に着手」するまでは以下の方法で解約をします。

解約の方法
売主 手付金の倍額を返還
買主 手付金の放棄

履行の着手とは、債務の内容たる給付の実行に着手すること、すなわち、客観的に外部から認識し得るような形で履行行為の一部をなし又は履行の提供をするために欠くことのできない前提行為をした場合を指すものと解すべき

裁判所「裁判例結果詳細」昭和37(オ)760

たとえば買主が引っ越し業者とすでに契約をしていたり、内金や中間金を支払ったりすると、履行に着手した状態として、売主から解約ができません。

手付金を返還するときにお金が用意できないとトラブルに発展してしまうため、十分に注意しましょう。

手付金の種類

手付金は、以下3つの種類があります。

解約手付
契約の当事者が履行の着手をする前であれば、手付金を利用して契約解除ができる
違約手付
契約当事者に債務不履行などの契約違反があった際に没収できる
証約手付
契約の証明として支払われる

一般的に売買契約時に支払われる手付金は、解約手付としての性質があるとして判断されます。

もしほかの2点の手付として受け取る場合は、事前に説明と承諾が必要です。トラブルを起こさないためにも、しっかり契約時に買主へ説明を行いましょう。

決済方法

決済方法は、以下の2種類から選択します。

  • 銀行振込
  • 現金手渡し

どちらを選ぶかは、売主と買主の当事者同士で決定します。

現金で受け取る場合は、銀行の契約室や不動産会社の事務所で手続きを行うのが一般的です。紛失や盗難などトラブル防止のために、できるだけ銀行の契約室で行うのがよいでしょう。

なお取引されるお金は高額なため、買主が引き出す際は銀行へ事前に連絡が必要です。万が一お金が用意できず決済が延期とならないように、あらかじめ買主へアナウンスするように不動産会社に頼んでおくと安心です。

一方銀行振込の場合、安全にお金の移動ができますが、振込手数料がかかります。手数料の負担をどちらがするかを決める必要があります。

売主が支払う費用もある

家の売却時は、主に以下のような費用がかかります。

  • 仲介手数料
  • 印紙税
  • 抵当権抹消費用

それ以外に、ケースによって発生する可能性があるものもあります。

  • 譲渡所得税
  • ハウスクリーニング費用
  • 引っ越し費用

たとえば2,500万円で家を売却した際の費用は以下のようになります。

売却時にかかる費用の例
項目 金額の目安
仲介手数料 81万円
印紙税 1万円
抵当権抹消費用 2万円
譲渡所得税 0
その他(引っ越し・ハウスクリーニング) 業者見積もりによる
合計 84万円

表からわかるように、売却にかかる費用の中でもっとも金額が大きいのは仲介手数料です。

売却価格からある程度の金額は把握できるため、あらかじめ半額分は用意しておくとよいでしょう。


高く?早く?何を重視するかで売却方法が決まる

家を売る方法は主に2つあり、成約価格と期間のどちらを重視するかで決まります。

少しでも高く売りたいなら不動産仲介

不動産仲介は、不動産会社が買主と売主をマッチングさせ、契約を成立させる方法です。

プロの目線で売却活動を行い、売主と買主の双方が納得する価格を決定します。そのため仲介の不動産会社の腕次第では、相場より高く家が売れる可能性があります

ただし不動産会社へ仲介手数料を支払う必要があります。国土交通省の「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」によると、仲介手数料の上限金額は、売却価格によって約3〜5%で定められています。

しかし仲介手数料は成功報酬のため、売買契約が成立しなければ発生しません。

支払いタイミングは以下の2回です。

  • 売買契約締結時:50%支払い
  • 決済時(引渡し時):50%支払い

行政庁は業者に対して、契約時半金、決済時に半金を受領するように指導しています。

一般社団法人 不動産適正取引推進機構「不動産売買の手引き(令和3年度改定版)」

つまり、仲介を依頼しただけでは費用は発生しません。

いますぐに売却して住み替えたい事情などがない場合は、まず不動産仲介を検討してみましょう。

早くお金を手に入れたいなら不動産買取

不動産買取は、不動産会社が買主となって直接家を買い取る方法です。

家を売る前は、必ず不動産会社が査定をして売却価格を提示します。不動産仲介の場合はここから不動産会社と媒介契約を結び、売却活動が始まります。しかし、不動産買取は売るかどうかの選択だけで決まります。

そのため必要な期間は、査定後の検討期間と売買契約から決済までの手続き期間だけです。スムーズに進めば約1カ月で売却が完了するでしょう。

ただし買取価格は、不動産仲介の売却価格の約7割まで下がるケースが多いので注意が必要です。

売却価格を把握するには一括査定をする

どんな方法で家を売るにしても、まずは売却できるであろう価格を把握する必要があります。

不動産会社によって扱う物件の得意不得意があり、独自の方法で査定をすることもあります。そのため査定結果に大きな差が出ることも珍しくありません。

まずは一括査定サイトの「リビンマッチ」を利用しましょう。同条件で複数の不動産会社に査定依頼ができるので、おおよその売却価格がわかります。

また、リビンマッチは不動産仲介と不動産買取両方に対応しています。どちらの売却方法がよいのか悩んでいる方でも、気軽に相談して自分に合ったほうを選びましょう。

家が売れてからお金が入るまでの期間に関するよくある質問

家が売れてからお金が入るまではどれくらいかかる?
買主が決まってから、売却代金の全額をもらうには約2〜3カ月かかります。また、家を売りに出してから買主と契約を結ぶまでは、約3〜4カ月かかります。そのためまとまったお金が入るタイミングは、売却を決めてからかなり先です。
売主がお金を受け取るタイミングは?
売買契約締結時と残金決済時の2回あります。売買契約締結時は手付金を受け取りますが、一般的に売却価格の約5〜10%が相場です。残金決済時は売却代金の残りを全額受け取ります。

この記事の編集者

リビンマッチ編集部 リビンマッチ編集部

リビンマッチコラムでは、むずかしい不動産の事をできる限りわかりやすく、噛み砕いて解説しています。不動産に対するハードルの高いイメージ、とっつきにくい苦手意識を少しでも取り除いて、よりよい不動産取引のお手伝いをさせていただきます。
誤字脱字や事実誤認などございましたら、ぜひともご指摘ください。

コンテンツの引用ルール

運営会社:リビン・テクノロジーズ株式会社(東京証券取引所グロース市場)

カテゴリー
不動産売却コラム

リビンマッチコラムを引用される際のルール

当サイトのコンテンツはどなたでも引用できます。 引用にあたって事前連絡などは不要です。 コンテンツを引用される際は、引用元が「リビンマッチ」であることを必ず明記してください。

引用ルールについて

カテゴリー一覧

Copyright © Living Technologies Inc. All rights reserved.
ページトップへ
コンシェルジュ

完全無料でご利用できます